最 終 章


第44話 「恐怖の超猿人」

宇宙猿人 ゴーロン星人
猿人 ゴリー登場

ゴールデンライオンタマリン。
何のことかおわかりですね。ゴーロン星人が化けていた
地球上に実在する猿の一種です。今や絶滅危惧種にまでなってしまった
珍しい猿です。私はこの話のロケ地になった「モンキーランド」に行く機会が
あったので見てきました。

セブン放映から20年くらいしてからでしたが、ここがあの「モンキーランド」
かと思うと感慨も深かったです。

今回はアンヌに恋心を抱いている猿人ゴリーが恐かったです。
スペクトルマンに出てきた「宇宙猿人ゴリ」とは関係なさそうですね。


第45話 「円盤が来た」

サイケ宇宙人 ペロンガ星人登場

冒頭のBGMは12話「遊星より愛をこめて」でも喫茶店の
シーンで流れていたものです。このあとダンとソガが円盤発見の
通報後のパトロール中にも流れています。

「う〜ん、星が多いな・・?」

私はこの曲が一番好きでセブンの「喫茶店のシーンの曲」
して覚えていました。12話の事は忘れていてもこの曲は印象に
強く残っていました。実相寺監督も好きだったんでしょうか?

実相寺監督最後のセブン作品ですね。
この話は庶民の生活臭がプンプンして、でもどこか非現実的で
不思議な「香り」のする話です。

渡辺文夫さん演じる自動車修理工(だと思う)と
ソバ屋のミッキー安川さん。この2人の演技が私は好きです。
ソバ屋の名前が関東近辺では有名なM田屋でうちの近所にも
ありました。ミッキー安川はいませんでしたが・・。

今回の舞台となった場所はおそらく多摩川沿いでしょうが、
私が住んでいた川崎から多摩川へ向かうと橋があります。
その橋は六郷橋といいますが、六郷橋を渡るとフクシン君
が働いていそうな工場がたくさんありました。

今はもうないのでしょうが、この話をビデオ等で見返す度に
私は子供時代に戻れるのです。それからフクシン君がペロリンガ
星人のアジトに連れて来られた時に流れていた巨人戦の中継。
実相寺監督は巨人ファンなんでしょうか?

監督のセブン作品全4話中2話に巨人戦のラジオ放送を流して
います。いずれも「・・・長嶋・・・」と入っているのでわかるのですが
これも時代を感じさせるテクニックですね。ちなみにもう一つの
作品は「狙われた街」でした。

セブンの中で8話と今回は「不思議な空間」を私の中で形成して
います。非現実的な世界に突然自分の知っている空間が入り
込んでくる。歳を取った今は「かつて自分の居た」時間ですかね。
そういう意味で私にとって特別なエピソードでもあります。

話の展開としては実相寺監督がウルトラシリーズ最後の集大成
と思っていたかどうかはわかりませんが、そのような出来映え
を感じるのは私だけでしょうか?

でもご本人は灰皿を2枚重ねた円盤とサイケでグロテスクな宇宙人に
がっかりされたという話も聞いたことがあります。
制作費の切りつめもこの頃は限界にきていたのかもしれませんが
それでもこれだけの作品ができたのですから昨今のウルトラ○○○の
不出来を制作費の不足を理由にはできないですね。

またラストのウルトラホークと円盤の戦闘シーンは、
12話でのスペル円盤との戦闘シーンに酷似しています。
こういうのを自分のスタイルにしたのでしょう。

ウルトラマンティガで久しぶりにウルトラシリーズの監督を
されましたが、宇宙人との格闘シーンを見ていて
セブンとペロリンガ星人との格闘シーンに似ている・・・
と思いませんでしたか?

「私は地球に飽き飽きした君を星へ連れていってあげるよ。」


第46話 「ダン対セブンの決闘」

侵略宇宙人 サロメ星人
        ニセウルトラセブン 登場


正直言ってニセモノが出てくる話って、子供の頃は次の日の
「ごっこ遊び」には便利なんですが、大人になってから見ると
ちょっと印象が薄いのを否めません。

最近のウルトラマンティガの「イーヴィルティガ」の話では
マサキ・ケイゴというキーパーソンを登場させたりして、その辺の
印象の薄さをうまくカバーする工夫が見られましたが。

今回は大人の目で見てはいけない話です。あくまでウルトラシリーズ
は子供のためのモノと割り切って見ないといけないです。
そして見終わったらセブンとニセセブンと役割を決めて
セブンごっこをしましょう。

「我らがセブンの勝利だ!!」



第47話 「あなたはだあれ?」

集団宇宙人 フック星人登場

最終回前の話です。しかしミステリータッチの秀作です。
深夜、酔って帰宅すると団地の人達がみんな自分の事を
知らないという。妻にまで閉め出される始末で一気に酔いは
醒めてしまいます。そして暗躍するフック星人の姿を目撃し
ウルトラ警備隊に電話。

このころのウルトラ警備隊は市民の声を聞いてくれる頼りある
存在と設定されていたのですね。平成ウルトラ警備隊の設定に
私が大いに不満を感じるのは、こういう話を見てきたからなのです。

ウルトラ警備隊にはもっと敬意を払ってもらいたい。
制作者自らウルトラ警備隊を貶めてどうする。
防衛軍のエリートという基本設定を忘れて、いたずらに参謀たちと
対立させてウルトラ警備隊を反乱軍に仕立てていくような話を
展開していっても矛盾がまた新たな矛盾を生んでいくだけで
見ているほうは納得できないと思うのですが、どうでしょう?

話を戻しましょう。
今回の主人公佐藤さんは、キャップ・おやっさんこと故・小林昭二氏。
仮面ライダーで確固たる地位を築かれましたし、ガメラにも
出演され特撮界の大御所の地位にまで登りつめられたと
私は勝手に思っていましたが、その直後にご逝去されました。

訃報を聞いたときの衝撃は今でも忘れられないです。
血縁ではないのですが、育ての父を亡くしたような、そんな気持ちで
とても悲しかったです。同じようにキリヤマ隊長の中山昭二さん、
加藤隊長の塚本信夫さんが亡くなられたときも悲しかったです。

この御三人はウルトラシリーズの中で特別な存在の方々でした。
もちろん主役の方々が一番特別な存在なのですが、キャップとして
あるいは隊長として主人公を導いていった役柄がそう感じさせる
のでしょう。主人公に自分を置き換えながら見ていた子供時代
だったですから「父親」的存在だったです。

今回の話は、どちらかというとウルトラQに使えそうな感じでした。
団地ごと入れ替わり、人知れず進められる侵略。

あなたの隣の方、その人も宇宙人かもしれませんよ。
これはウルトラQ「宇宙指令M774」の時のセリフですが、
そんな感じのストーリーでした。

「あ〜ら、お隣の佐藤さんの旦那さん、どうしたんですか?」



第48・49話 「史上最大の侵略」前・後編

双頭怪獣 パンドン
幽霊怪人 ゴース星人登場


いよいよウルトラセブンも最終回です。
私のこのコラムも終わりを迎えます。ウルトラQとウルトラマンに
比べるとこのウルトラセブンに対する印象は非常に「濃い」事が
見てとれると思います。

それは何度も再放送され、記憶の刷り込みが行われたからだ。
と心理学などの専門家の方は言われるでしょう。

そうであっても、そうでなくても私は「ウルトラセブン」が好きである
事に偽りはなく、私にとってはそれが「記憶の刷り込み」だろうが
何だろうが関係ありません。好きなものに理由なんていらないでしょ。

やっぱりアンヌさんの影響なんでしょうか。

最終回は、他のセブンを取り扱ったサイトでも細かく取り上げられて
ますので今更ストーリーをあげつらっても仕方ありませんね。

再放送などはじまりの方を見逃しても終わりを見逃すことはあまり
ありませんでした。だからこの最終回も幾度となく見ています。

最初の頃、まだ小学生だった頃最終回は「あぁ、これでセブンも
おしまいなんだなぁ。」という事だけの感想だったと思います。
次週から始まる「怪奇大作戦」を楽しみにしていたような記憶が
あります。それが2回・3回と再放送を重ねていくうち、この
最終回を見ると一抹の寂しさを感じるようになったのは
いつ頃からなんでしょうか?

僕は小学・中学・高校とすべて公立校でしたから夏休みの
終わりは8月31日でした。

セブン最終回は、8月31日の感じです。

長かった夏休みも終わり、明日からまた学校へ行かなければならない
あの気持ち。それが小学生くらいの頃のセブン最終回の感想でした。

子供ですね。

中学生くらいになるとセブンの再放送もめっきり少なくなった
ような気がします。時代で言うと昭和48〜52年。西暦だと
1973〜77年頃。その時代ウルトラシリーズは廃れ、等身大
ヒーローの代表・仮面ライダーがまさに大暴れしていました。

昭和53年夏、僕は北海道のとある牧場にいました。
父が川崎競馬場の調教師をしていたこともあり、将来馬の世界で
生きていくかもしれない僕に牧場仕事とはどういうモノか見ておけ!
という理由でした。

横浜で生まれ川崎という都会で育った「ひ弱な」青びょうたんだった僕が、
まるで正反対の北海道の大自然の中での牧場生活についていける
はずもなく、悶々とした日々を送っていたとき普段は点いている事が
珍しいテレビから時報と共に現れた「ウルトラセブン」の文字。

北海道でセブンの再放送が行われていたのです。
なんの楽しみもない牧場生活の中で唯一生まれた楽しみでした。
一通り仕事が終わった後なのでテレビを見ていても誰にもとがめられる
こともなく、久しぶりに見ました。

僕にとってあの時のセブンは、大自然の中での孤独感を癒してくれた
この上ない「正義の味方」でした。



「明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙に帰っていく。
それが僕なんだよ。」



ウルトラセブン おわり


おまけ【僕の5本指(休止中)】



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