ロシア@ウラジオストックロケ記録 (映画「ホテル ビーナス」)


移動とか
東京から新幹線で新潟へ。新潟空港からーロシア(ウラジオストック)までは1時間半。近い。けど、飛行機すごいよ。ぼろぼろ、よたよたで「温度調節は自分で!」といわんばかりにうちわとか置いてある。


ホテルとか
総勢150名くらいの移動なので、ホテル1個を貸切り我が物顔。でも「学生寮」とか「合宿所」みたいで楽しい。みんなドアのカギを閉めることとか考えてないっぽし。ドアを開けっ放しの人も多々いる。ホテル全部が吹き抜けになってるので、全部見えるし聴こえる。
タップ練習用の木の板が置いてあり、これも許可をとっていていつでも(夜中の12時過ぎでも)タップの練習OK。しかもその音は吹き抜けを最大限に利用して全館に響きわたる。
どんなにやかましくてもタップが「市民権」を得てるところが素敵。


言語とか
到着してすぐ韓国のキャストの方々と合流。一番最初の夜なのにグダグダ、ダラダラ宴会。(その日撮影が無い人たちとか、明日無い人とか)。
韓国語と日本語とロシア語と英語と。だいたい全部が誰にも通じて無いか、言葉を無視してジェスチャ〜大会か。みんなが「わかってるフリ」大会か。やっと「韓国語を話したい理由」ができた。そして相手も「日本語を話したい理由」ができたのがわかる。こうしてはじめるんだよな〜って思った。


タップ教室とか
ホテルで暇な時ガンガン踊ってたら韓国のキャストの方がよって来て「教えて」と。
お互い言葉が全然ダメで相手は英語も全然ダメなのでこの「教えて」が伝わるのに5分くらいかかった。そのあとはお互い「チョンマルブック」(くさなぎ氏著の韓国語―日本語、日本語―韓国語ブック)を片手にタップ教室を。ダンスを教えるのに言葉は必要なかったりするんだけど、私にとってはいつものクラスで使う言葉を覚えるいいチャンスになった。1,2,3,4とかもう一度とか、右とか左とか、早く、遅くとか。使ってると自然に覚えるしね。楽しい。


ロケ出発とか
ロケの移動は7〜8台くらいの車での民族大移動。これだけの人数が小さな町に来てると経済効果とかもろもろあるせいか、前と後ろにパトカーをつけてのVIP待遇。道はいつも混んでるけど猛スピードで移動する。ていうかロシアの運転ひどい。道混んでるのにみんなが同じスピードでびゅンびゅン走る。カーブも車線変更も全然ブレーキ踏まないのでほんっとに怖い。その上信号がない。ので道を渡ろうとする歩行者があっちこっちに立ってて、前方を見ると「だるまさんが転んだ」をしてる人が道中にいるように見える。じりじり、じりじり一歩づつすすんでる。自分が怪我するのもいやだけど人をひくのもいやです。でもブレーキ踏まない、、。どーなってるんだ?一日に最低1回は自己現場を見た。ふ〜。


撮影とか
金子の最初の撮影はくさなぎ氏と一緒に踊る。緊張しまくってたけど、現場に立ったとたん気が付いた。「生じゃないこと」。特に今回の監督の注文は「楽しく練習中」。だから「頑張らないでいい」こと。そして「自然体でいい」こと。「自由にやって」って言っていただいてるので「あれこれやってみてていいこと」。楽しめた。カットがかかった時のスタッフの方達、現場の空気で、「これでいい」ということを実感した。他のシーンも同様にすすむ。


総論とか
すごく良い仕事をした!というようなスガスガしい気持ちと空虚な感じを同時に実感。
スタッフの方々の率直なご意見と空気で、沢山の方が私の踊りで何かを感じてくださったのも感じたし、監督も何もおっしゃらないけど満足していただけたものと思っている。
私自身は凄く楽しかった。そして金子のシーンはロシアロケにてクランクアップしてしまった。

終わったのに終わってない。ロシアのロケは終わったけど、撮影はこれからずっと続く。
金子は自分の仕事をやり終えたけど、何も終わってない。
舞台はたとえ自分が2〜3分しか出演しなかったとしても、その場で結果がでるので自分がその一員であることも、やり遂げたこともとても感じやすい。でも今回は「いい仕事したな〜」」って思えても、その中に空虚感がとってもある。ほんとに自分が何をやったのかわかってないし、それがどういう形で出され、どう伝わるのか、、何もわからないし、そしてこっからは人まかせだし、、、。それを観るのが楽しみな気持ちとさみしい気持ちと。複雑。


帰国とか
海外ロケでよかった。金子はクサナギシとしかからみがないので、普通の撮影やロケだったら他のキャストの方に全然お会いできなかったかもしれないし。とくに韓国の方達とか。
楽しい出会いが沢山あって嬉しかった。映画の直接のスタッフじゃなくても、それにかかわる多くの方達もいらして、金子のシーンの撮影をすごく楽しんで見て下さってた。色々な出会いがあって素敵なたびでした。
これから1ヶ月間、みんなはスタジオで撮影。韓国のキャストの人達も色々遊びに行きたいと言ってるので、できる限り東京を案内してあげれればいいな〜とか思ってます。


終了〜・ スゴハショスム二だ。


(2003.9.19)


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