日本新記録樹立関連ニュース

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「もののけ姫」ニュース] [ホームページ]
日本公開映画の配給収入ベスト20
「もののけ姫」週別観客数
日本経済新聞 1997/11/01
朝日新聞夕刊 1997/10/31
朝日新聞 1997/10/31
産経新聞 1997/10/31
東京新聞 1997/10/31
毎日新聞 1997/10/31
読売新聞 1997/10/31
The Japan Times 1997/10/31
サンケイスポーツ 1997/10/31
スポーツニッポン 1997/10/31
デイリースポーツ 1997/10/31
東京中日スポーツ 1997/10/31
日刊スポーツ 1997/10/31
報知新聞 1997/10/31
読売新聞 1997/10/30
報知新聞 1997/10/30

◆日本公開映画の配給収入ベスト20(10月末現在)◆

作品名配給収入
(億円)
公開年
1. もののけ姫96.51997
2. E.T.96.01982
3. ジュラシック・パーク83.01993
4. インデペンデンス・デイ68.01996
5. ロストワールド60.01997
6. 南極物語59.01983
7. ターミネーター257.01991
8. バック・トゥ・ザ・フューチャー255.31989
9. 子猫物語54.01986
10.天と地と51.51990
11.ジョーズ50.21975
12.スター・ウォーズ48.01978
12.ダイ・ハード348.01995
13.バック・トゥ・ザ・フューチャー347.51990
14.敦煌45.01988
15.スピード45.01995
16.インディ・ジョーンズ 最後の聖戦44.01989
16.ゴーストバスターズ41.01985
16.トップガン41.01987
17.ボディガード41.01993
18.クリフハンガー40.01994
19.フォレストガンプ38.71995
19.タワーリング・インフェルノ38.21976
20.スター・ウォーズ ジェダイの復讐37.21983
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◆「もののけ姫」週別観客数◆
期間 入場者数
第1週(7/12〜18) 1,099,880
第2週(7/19〜25) 1,104,108
第3週(7/26〜8/1) 1,226,285
第4週(8/2〜8) 1,213,543
第5週(8/9〜15) 1,473,221
第6週(8/16〜22) 1,186,590
第7週(8/23〜29) 1,070,389
第8週(8/30〜9/5) 789,287
第9週(9/6〜9/12) 542,521
第10週(9/13〜9/19) 589,391
第11週(9/20〜9/26) 431,126
第12週(9/27〜10/3) 309,140
第13週(10/4〜10/10) 229,399
第14週(10/11〜10/17)177,406
第15週(10/18〜10/24)132,611
10/25〜10/29 129,328
110日間合計 11,704,225
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日本経済新聞 1997/11/01

映画「もののけ姫」が配収新記録
メッセージ「生きろ」に若者反応
虚構の時代に道筋示す

 宮崎駿監督の映画「もののけ姫」が、観客動員数と配給収入の最高記録(国内)を塗り替えた。 3カ月半で1200万人が映画館に足を運んだことになる。社会現象にまでなった「もののけ姫」ブームを支えた のは、10代から20代にかけての若者。「生きろ」という映画のメッセージに何を感じたのか。

特別の魔力持つ
 「初めて生きたいと思いました」。静岡に住む高校1年生のAさんは「もののけ姫」を見た感想を語る。 映画館に行ったのは、級友2人の陰湿ないじめに苦しみ、いつ死のうかと毎日自殺を考えていたころだった。 「生きてりゃ何とかなるさ」という言葉に涙が出た。 なぜかその後は「強くなれた。もう死のうとは思わない」と話す。
 長野県に住む高校2年生のBさんは「ずっと、私はだれかに生きろと言ってもらいたかったのです」 と打ち明ける。特に家庭や学校で差し迫った問題があるわけではないが、普段から自分が生きる意味を 見いだせないと悩み、「理由のわからない不安や孤独感で、生きることはつらいものでしかない」 と感じてきた。映画は9回見た。「少しだけ前向きになれた」とうれしそうだ。
 約25億円を投じた宣伝やカリスマ的人気を持つ宮崎監督の「最後の作品」といった前評判は動員の面で 効果が大きかった。「だが、それだけでは1200万人は来ない」と製作総指揮の徳間康快氏は話す。 特別の魔力を持った映画と見た方が良さそうだ。
 若者向けサブカルチャーを扱う月刊誌「コミックボックス」は、11月末に発行する「もののけ姫」の 別冊特集号に掲載するため、観客の感想文を募集した。締め切りまでに400通以上の手紙が寄せられた。 小学校高学年から主婦まで年齢層は幅広い。
 深刻な内容ばかりではないが、若者の間で「生きろ」という言葉に切実に反応する傾向があったという。 多くの評論家は映画を文明と自然の共存というテーマや善悪は表裏一体であるという宮崎監督の世界観で 評価した。ところが全く異なる共感の仕方が存在していた。「予想していなかった。正直、驚いた」 と編集者の三好寛氏は話す。

背景に自己否定
 同誌に寄せられた20代と思われる女性の手紙は「初めて、いやされた自分を感じました」と告白する。 彼女には、人間に捨てられ、山犬に育てられたもののけ姫サンが「愛されることも大切にされることも 知らず、苦しむたくさんの現代人たちの代表に見えた」という。自分もその1人と感じている。 サンに向かって、少年アシタカが「そのままでいい。共に生きよう」と放つ言葉に感動し、 「この一言が欲しくて、さ迷っている人々はどれだけいるのか」と問いかける。
 宗教といやしの問題を研究する宗教学者の弓山達也氏(国学院大学講師)は、セラピーとしての 「もののけ姫」の役割を指摘する。その背景にあるのは、若者の自己に対する否定的なイメージのまん延 だという。青少年が自分を嫌いになったり、生き方に悩んだりするのは、どの時代でも同じだが、 理由がないのに悩むのが現代の特徴と言う。
 学業成績を上げたい、恋人が欲しいといった具体的な願望との葛藤(かっとう)ではなく、 ただ漠然と悩む。目指す理想像がわからないから、「ありのままの自分を認めたいという、自己との和解 そのものが目標になる」。「生きろ」は抽象的な言葉だったからこそ、若い世代のあいまいな悩みに対して 勇気づけになったと見る。
 だが、そうした反響に対し、精神科医の香山リカ氏は独り善がりな感動にすぎないと厳しい。 「作品本来の意図と関係ない文脈で抜き出して、勝手に思い入れている」。 コミュニケーションの問題としては深刻ではないかという。

世紀末日本映す
 逆に「もののけ姫」に希望を見いだす論者もいる。オウム事件などについて評論してきた社会学者の 大沢真幸京都大学助教授によると、90年代の日本は理想や夢をシニカルに語ることすらできない「虚構の時代」 に突入している。「生は無意味にだらだら続くものでしかなく、普通の生を否定する破壊的な行為だけが、 自分を肯定するものになってしまった」
 オウム事件も、神戸の少年の犯罪もこうした時代の空気と無関係ではないと見る。 宮崎監督はそれに対して、第3の道を示したと評価する。「普通の生」を無意味に生きるのでも、 破壊するのでもなく、前向きに引き受ける道だ。
 映画は矛盾したままの存在である人間を受け入れ、「生きろ」という一言で肯定した。 あまりに素朴なメッセージと言うべきだろう。それを大人が発するのを怠っていたのか、 あるいは映画の言葉にすがるしかないほど若者は追い詰められていたのか。
 宮崎監督自身に聞くと、「子供たちの書いてくる手紙をうのみにするほど僕は甘くない」 と突き放した答えが返ってきた。「僕はもっと冷酷に自分の作品を見ている。1200万人が見たというのは、 映画の力というより、社会現象であって、その本当の奥にあるものを時間をかけて見極めたい」 と語っている。
(文化部 白木緑)


1200万人達成、異例の速さ
 「もののけ姫」は、「風の谷のナウシカ」などで知られる宮崎駿監督の7本目の長編劇場用アニメーション だ。約20億円の製作費と3年の歳月をかけて完成し、7月12日に公開された。9月15日に観客数1013万人、 配給収入83億円を突破、日本映画の最高記録「南極物語」を抜いた。
 さらに10月30日、洋画部門を含めた歴代1位「E.T.」の記録(動員1200万人、配収96億円)を破った。 「E.T.」が休止期間も含め3年がかりだったのに比べ、異例のスピードで達成した。早ければ来年3月には、 ディズニーの配給で全米公開される。国内でも、来年3月まで上映される予定。
 物語の舞台は室町時代の日本。東北でエミシ一族を率いる少年アシタカは、村を襲ったタタリ神の のろいを腕に受け、西方へ旅立つ。そこで森を切り開いて鉄を作るタタラ集団と、森の神々との戦いに 巻き込まれる。山犬に育てられ、人間を憎む「もののけ姫」サンはタタラ場にキバをむく。 サンを交えた決戦の中、アシタカは、森と人間の共存の道を探ろうとする。
 ラストでは森の死と再生が暗示され、アシタカはタタラ場で、サンは森でそれぞれ生きていくこと を告げ、別れる。「ユリイカ」などの雑誌が特集を組み、自然と文明、日本の古代史、環境問題など映像 に隠れたテーマを巡って論議を呼んだ。
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朝日新聞夕刊 1997/10/31

難解超えた もののけ現象
配給収入・観客動員で新記録

宮崎監督「作品評価とは別」
「子どもが何を受け取ったか あとになってはっきりする」

 配給収入が96億5000万円を超え、国内記録を更新したアニメ映画「もののけ姫」。 観客動員数も同様で、すでに国民の1割が見た計算になる。3カ月余りでの記録達成に、関係者は「この上は 1500万人の動員を狙う」とますます強気だ。来年は米国での公開も検討されており、追い風はやまない。 ただ、宮崎駿監督は「配給収入と作品の本当の評価は別」とあくまで冷静。独り歩きする作品に、 意識的とも見えるほど距離を取っている。

 記録更新した30日午後1時、宮崎監督は、製作指揮した徳間書店の徳間康快社長や配給会社である東宝の 石田敏彦社長と記者会見した。
 「最初は40億円行けばいいと思っていた」という徳間社長。それが、学校の夏体み中の動員数は、 1週間で常に100万人を超えた。
 何が動員につながったのか。宮崎監督への質問もそこに集まったが、「何も整理がついていない。 自分の頭の変なところを開けてしまったような気がして、とても考えがまとまらない。 これまでもありましたが、今回は特にその期間が長いんです」と、明確な答えを出さない。
 公開前は「子どもには難解すぎる」という評価が多かった。宮崎監督が所属するスタジオジブリにも 「わからないからもう一回見に行く」という手紙が何通も来た。
 そうした難解さについて宮崎監督は、「作品はメッセージやテーマのためにあるのではない。一言や二言 で語れるのなら映画をつくる必要はない。子どもが何を受け取ってくれたかは、もっと後になってはっきり するのではないか」と話す。だから、興行的に成功したことについても「それは社会現象であって、作品が 本当に支持されたとは言えない」とつとめて冷静に構える。
 映画ジャーナリストの大高宏雄さんは「配給会社と企業とのタイアップも含めれば50億円とも言われる 宣伝費は邦画では確かに巨額だ。ただし洋画の話題作ではもっと高額なことも珍しくない。これだけの動員 は、宣伝費を超えた何かがあったということ」と分析する。
 その「何か」について映画評論家の白井佳夫さんは「宮崎監督はかけに勝ったのだ」という。 「結論は出していないけれど、現代の混乱の答えをぎりぎりまで映像にした。答えはあるはずだという 強烈な映像。それが受けた。日本人の意識も変わり始めた、そう考えないと説明できない」
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朝日新聞 1997/10/31

もののけ姫 E.T.抜く
配給収入 100億円に迫る

 宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」が30日、「E.T.」の持つ国内の配給収入記録96億2000万円を抜き、 1982年以来15年ぶりに記録を更新した。観客動員数は1170万人で、これも「E.T.」を超えた。
 「もののけ姫」は7月12日に公開され、邦画では過去最高だった「南極物語」(83年)の配給収入 59億5000万円を上回るなど、大ヒットを続けている。配給会社の東宝は8月の中間決算で過去最高の経常利益 をあげており、年内のロングラン上映が決まっている。
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産経新聞 1997/10/31

100億目前、96億5000万円
15年ぶり…「E.T.」抜く

 宮崎駿監督のアニメ「もののけ姫」が、30日までに観客数1200万人、配給収入96億5000万円を記録。 邦画、洋画を通じてこれまでの最高だった「E.T.」(昭和57年)の配収96億円を抜き、15年ぶりに 日本新記録を達成した。
 自然と人間のかかわりを壮大なスケールで描いた「もののけ姫」は、7月12日の公開直後から映画の 全盛時を思わせる大ヒットとなり、わずか6日目で100万人を突破。8月下旬には「南極物語」(58年) の59億円を上回って邦画のトップになった。
 配給の東宝によると「もののけ姫」は、現在も全国約190館で異例のロングラン上映中。 来春まで大都市を中心に上映を続け、配収100億円を目指すという。来年には欧米でも公開される予定。
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東京新聞 1997/10/31

“宮崎アニメ”頂点に
15年ぶりに日本新記録

 宮崎駿監督のアニメ「もののけ姫」が、30日までに観客数1200万人、配給収入96億5000万円を記録。 邦画、洋画を通じてこれまでの最高だった「E.T.」(1982年)の配収96億円を抜き、15年ぶりに日本新記録 を達成した。
 自然と人間のかかわりを壮大なスケールで描いた「もののけ姫」は、7月12日の公開直後から映画の全盛時 を思わせる大ヒットとなり、わずか6日目で100万人を突破。 8月下旬には「南極物語」(83年)の59億円を上回って邦画のトップになった。
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毎日新聞 1997/10/31

E.T.そこのけ「もののけ姫」
配給収入96.5億円で日本記録

 この夏公開されて大ヒットしたアニメ映画「もののけ姫」(宮崎駿監督)の配給収入(映画会社の収入) が30日の集計で96億5000万円に達し、1982年に「E.T.」(スティーブン・スピルバーグ監督)が記録した 96億2000万円の日本記録を更新した。この日、東京都内で会見した宮崎監督は予想外の大ヒットに 戸惑いながらも、「よかった」と笑顔を見せた。
 「もののけ姫」は7月12日に公開され、子どもから大人まで幅広い客層から支持された。東宝によると、 30日までの観客動員数は1170万人、興行収入(入場料の総額)は161億1600万円。いずれもすでに日本記録 を更新しており、これで日本での映画の興行記録をすべて塗り替えた。
 「もののけ姫」のヒットは関連商品にも及び、徳間書店などによると、解説書やコミックなど書籍は合計 約250万部約15億円、主題歌などのCDも約90万枚を売り上げたという。
 この日の会見には宮崎監督をはじめ、石田敏彦・東宝社長、徳間康快・徳間書店社長が出席。宮崎監督は ヒットについて「何が起こったか自分でもよく分からない」と戸惑いながらも、顔をほころばせた。 「もののけ姫」は来年に欧米での公開も予定され、国内でも3月までは上映が続く。
 映画評論家の白井佳夫さんは「『もののけ姫』はこれまでの宮崎アニメと違って分かりにくい。それでも ヒットしたのは、監督個人の問題意識に、観客が共鳴したからではないか。 こうした、いわば“個人の映画”のヒットは、日本映画の新しい時代の始まりを予兆しているのかもしれない」 と話している。
【勝田 友巳】
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読売新聞 1997/10/31

「もののけ姫」配収 過去最高
「現象」生んだ宮崎監督の執念

 宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」が、国内の配給収入記録を15年ぶりに塗り替えた。 洋画優位が続いてきた映画界で、邦画がトップに立ったことの意義は大きい。
文化部 多葉田 聡


 米映画「E.T」(スティーブン・スピルバーグ監督)を約5000万円上回る配収新記録96億7000万円を達成 した30日、会見した宮崎監督は「自分でも何が起こったのか、よく分からない」と戸惑い気味に話した。
 「もののけ姫」は、「となりのトトロ」などで知られる宮崎監督の5年ぶりの新作。 製作費は20億円を超え、製作総指揮の徳間康快・徳間書店社長は、7月の公開当初から邦画最高の 「南極物語」の配収59億円を目標に掲げていた。

「E.T」記録抜く
 しかし、今夏はスピルバーグ監督の新作「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」など、話題作が めじろ押し。「ロスト・ワールド」を上回ると予想した関係者はほとんどいなかった。
 だが、封切り後1か月余で邦画記録を更新。「E.T」の記録も3か月半で抜さ去った。1200万人近い観客 が映画館に足を運んだ「もののけ現象」とは何だったのか。
 映画評論家の品田雄吉氏は「簡単に割り切れる物語ではなく、子供には難しいと言われたことが、 かえって大人の興昧を引いた」と語る。
 物語は、オオカミに育てられた少女や動物と、森を切り開き、鉄を作る人間の戦い。しかし、人間たちの 社会は弱者にも働く場を与えるなど、必ずしも悪として描かれていない。人間が自然を破壊するという 単純な図式に収まりきらない奥深さが幅広い年齢層の心をとらえ、繰り返し見る熱心なファンも生んだ というのが、品田氏の見方だ。

アニメ文化の成熟
 また、映画評論家の佐藤忠男氏は、「ジャパニメーション」という言葉で世界的に知られる日本のアニメ 文化の成熟ぶりを指摘。「漫画やアニメで育った世代が、声を大にしてアニメの時代だと言える状況に なった。1つの文化が盛り上がる時の勢いや祝祭的な気分を感じる」と語る。
 このほか、娯楽性と質の高さを兼ね備えた作品を着実にヒットさせてきた「宮崎ブランド」への信頼や、 監督自身が「最後の作品になってもいい」と“引退宣言”とも受け取れる発言をしたことが、 ファン心理に一気に火をつけた−などが考えられる。
 だが、監督本人が戸惑っているように、これらを考え合わせても説明しきれないのが「もののけ現象」 の最大の特徴ではないか。そのなぞを解くがぎは、難解なテーマをも含んだ壮大な作品を、観客に迎合する ことなく、思うままに作り上げた監督の執念だと思えてならない。
 今年は、国際映画祭での相次ぐ受賞など、邦画が久しぶりに脚光を浴びている。昨年、1億2000万人を 割り込み、過去最低となった映画人口も増加すると予想される。しかし、ヒットしたのは一部の作品に 過ぎず、全体としては興行的に苦しい状況に変わりはない。
 邦画界が、さらに活気づくためにも、「もののけ現象」の意味を改めて問い直す必要がある。
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The Japan Times 1997/10/31

‘Mononoke Hime’ breaks Japanese box office record

 The animated feature “Mononoke Hime”(“Princess Mononoke”)has set the all-time high in net earnings for a first-run movie in Japan, breaking the record of Steven Spielberg's “E.T. The Extraterrestrial,” its distributor said Thursday.
 The fantasy film, directed by veteran animator Hayao Miyazaki, has earned net receipts of \9.65 billion with more than a million viewers flocking to see it since its release July 12, major filmmaker and theater operator Toho Co. said.
 “E.T.,” released in 1982, made \9.6 billion in Japan.
 “Mononoke Hime,” which depicts a mythical struggle between man and gods to control nature in the Muromachi Period(1333-1568), made a phenomenal start, drawing 1 million viewers within six days of its release.
 “Mononoke Hime,” still showing in 190 cinemas nearly five months after its release, will likely continue its run in major cities until spring 1998 and pull in \10 billion before going on commercial release in the United States and Europe, Toho said.
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サンケイスポーツ 1997/10/31

E.T.抜いた
驚異「もののけ姫」
1170万人動員 配収96億5000万円

 「E.T.」を超えた! 宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」が観客数1170万人、配給収入96億5000万円 を記録したことが30日、配給元の東宝の調べで分かった。邦画、洋画を通じて日本で公開された映画の これまでの最高記録だった「E.T.」の動員1150万人、配収96億円を更新。15年ぶりに日本新記録を達成した。

日本映画で史上最高を記録
 「冬の時代」と叫ばれて久しい日本映画界で、空前の快記録が生まれた。東宝の累計によると、 29日までの公開110日間に全国上映館の入場人員合計が1170万4225人を記録。「今世紀中は更新不可能」 とまでいわれたあの「E.T.」の大記録を抜き去った。同時に配収も96億5000万円を突破し、 こちらも新記録を達成した。

来春欧米で公開 クリントン大統領夫妻も観賞
 30日午後には東京・有楽町の上映館で新記録樹立のセレモニーを開催。宮崎監督は「長くやっていると、 こういうこともあるんだなあ。何が起こっているのか実感が沸かないが、とにかくよかった」と笑顔で語り、 快挙を祝うくす玉のひもを力いっぱい引いた。
 23億円という製作費、13万8000枚ものキメ細かな作画、室町時代を舞台に繰り広げられる自然と人間との 戦いと愛を描いた作品。7月12日の公開直後から映画全盛時を思わせる大ヒットとなり、僅か6日目で観客数 100万人を突破。8月下旬には「南極物語」の59億5000万円を上回って邦画のトップに立ち、次の目標を 「打倒『E.T.』」に置いていた。
 セレモニーに同席した製作総指揮の徳間書店・徳間康快社長は「『E.T.』は3年がかりの記録だったが、 我々は最短距離で達成した。21世紀、22世紀が来ても抜かれることのない大きな数字だろう。 日本新記録程度のことでセレモニーを開くなんて、まだ早い。目指すは1500万人動員だ」と胸を張った。
 来年3月まで大都市を中心に上映を続け、その後には欧米での公開が予定されている。徳間氏によると、 ディズニー社による配給が決定した米国では、ワシントンかニューヨークで開かれる特別試写会に クリントン大統領夫妻の出席が確実となったという。
 名実ともにアニメの帝王となった宮崎監督は「まだ整理がついていません」と戸惑うほどの急ピッチの 大展開。15年ぶりの記録更新で日本映画界の頂点に立った「もののけ姫」は、「日本記録保持作品」 という看板を引っ提げて、戦いの舞台を全世界へと移す。

歌も大ヒット
 絶好調なのは、映画だけではない。カウンターテナー歌手、米良美一が透き通るようなソプラノで歌う 主題歌「もののけ姫」(徳間ジャパン)も約41万枚をセールス、サウンドトラックは50万枚を超える 大ヒットとなっている。
 米良に主題歌を依頼したのは他ならぬ宮崎駿監督。映画製作中にFMから流れる米良の歌声に魅了され 即決した。主題歌は、宮崎監督が映画のイメージを書き留めていたメモをもとに音楽担当の久石譲が作曲。 映画では主人公アシタカが夜明け前、洞窟の中で“もののけ姫”ことサンの寝顔を見た後などで流される。 ファルセット(裏声)を使った高音域の歌声は「男の声とも女の声とも知れず、人間の声じゃないようだ」 と観客の間でも評判だ。
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スポーツニッポン 1997/10/31

まさに“化けモノ” 111日で配収96億5000万円

 宮崎駿監督(56)のアニメ映画「もののけ姫」が、日本の公開映画史上最高の配収記録を打ち立てた。 30日までに配収96億5000万円を突破し、スティーブン・スピルバーグ監督の「E.T.」(82年)が持っていた 配収96億円を破ったもの。宮崎監督は「長くやっていると、こういうこともあるんですね。」と感慨深げ。 製作総指揮の徳間康快大映社長(75)も「映画においてアメリカ文化を負かした」と勝利宣言。 来年3月の全米公開に向け、クリントン大統領夫妻を招待しての試写会を開く構想もぶち上げた。

3年がかり「E.T.」抜いた
徳間社長 全米公開へ気炎
「試写会にクリントン大統領夫妻呼ぶ」
 まさに空前絶後の「もののけ姫」の大記録。不滅といわれた「E.T.」の記録を、封切りから111日という スピードでクリア。興収では160億円、観客動員も1200万人を超え、宮崎監督も 「長く(監督を)やっていると、こういうこともあるんだなあ、に尽きる。近所を散歩している時に、 畑で農作業をしていた夫婦にも見てきましたと言われ、こういう方も見ないといかない数字なのかと思った。 スタッフのためにも良かった」と笑顔。
 「狙いは1500万人突破だから、きょうは会見を開く必要はなかった」という徳間社長も、表情は 緩みっ放し。「最初は配収40億円いけばいいと思ってた」と同社長。「“E.T.”の記録が3年がかりで達成 したことを考えれば、いかに“もののけ姫”の内容が優れているかということ。真珠湾攻撃以来、 勝ったことがないアメリカを映画において負かした」と豪語。
 7月12日の初日だけで25万人を動員。8月24日には邦画記録だった「南極物語」の配収59億円を あっさり更新。パンフレットが260万部、関連出版物が計250万部のベストセラー、サウンドトラックも 3種類で計50万枚と、まさに一大ブーム。配給の東宝は、来年3月までの続映を決め、動員1500万人を目指す。
 「ファンレターで、分からないのでもう1回見に行くという意見が多く、分からないように作るのが いいのかなとも思った」と冗談交じりの宮崎監督。しかし、「まだ自分が何を作ったのか、心の総括が できていないが、テーマやメッセージを送るために映画を作っているわけではない。分からなかった 小さな子供たちも、時間がたてば伝わるものがあると思う」とひそかな自信をのぞかせた。
 来春にはウォルト・ディズニーによって全米、欧州で公開される予定で、徳間社長は 「まだ名前は言えないが、著名な俳優が声優をする」とボルテージは上がる一方。そして、 「ニューヨークかワシントンで試写会をやって、そこにクリントン大統領夫妻にも出席してもらう」 とぶち上げ、会場を沸かせた。
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デイリースポーツ 1997/10/31

「もののけ姫」日本新
「E.T.」超えた配収96億5000万円
宮崎監督は引退撤回!?

 大ヒットを続けている東宝「もののけ姫」が30日で入場人員1200万人、配給収入96億5000万円を突破し、 これまで最高だった「E.T.」の配収96億2000万円を抜いて日本新記録を達成したことが30日、 東京・有楽町の朝日スクエアで徳間康快徳間書店社長、石田敏彦東宝社長から発表された。 宮崎駿監督は「何を自分が作ったのか総括し終わっていない。 『分からないからもう1回見る』という手紙が多いので、映画は分からないように作るのが コツだったのかな」と、いまだ困惑気味だった。
 「E.T.」が2年がかりの記録なのに対し、「もののけ姫」は実質3力月でのスピード記録。 徳間社長は「これは大変。映画文化においてアメリカ映画を負かした。狙いは1500万人突破です」 と大怪気炎。監督引退を表明していた宮崎監督も冗談めかしながら、「あと3、4本やろうか」 と徳間社長に言ったという。
 「もののけ姫」はディズニー系列で来春から来夏にかけての全米公開を予定。クリントン米大統領夫妻 も試写に出席するという。
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東京中日スポーツ 1997/10/31

もののけ 日本新 「E.T.」抜いた
配給収入96億5000万円

『スタッフのためにもよかった』宮崎監督 安どと戸惑い

 宮崎駿監督(56)のアニメ「もののけ姫」が、30日までに観客数1200万人、配給収入96億5000万円を記録。 邦画、洋画を通じてこれまでの最高だったスティーブン・スピルバーグ監督(50)の「E.T.」(1982年) の配収96億円を抜き15年ぶりに日本新記録を達成した。
 自然と人間のかかわりを壮大なスケールで描いた「もののけ姫」は、7月12日の公開直後から映画の 全盛時を思わせる大ヒットとなり、6日目に100万人を突破。8月下旬には「南極物語」(83年)の59億円 を上回って邦画のトップになった。
 30日午後、東京・有楽町の映画館で新記録樹立のセレモニーに臨んだ宮崎監督は 「何が起こっているのか分からないが、スタッフのためにもよかった」と喜びと戸惑いの表情。 ヒットの理由については「まだ整理ができていません」と話した。配給の東宝によると「もののけ姫」は、 現在も全国約190館で異例のロングラン中。来春まで大都市を中心に上映を続け、配収100億円を目指す という。
 製作総指揮の徳間書店・徳間康快社長(75)は、業務提携するディズニーによる世界配給の交渉が進展中 で、来年春か夏に全米拡大公開することを発表。声優にはハリウッドの著名スターを起用し、ニューヨーク かワシントンDCで開催する特別試写会には、クリントン米大統領夫妻を招待することを明らかにした。
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日刊スポーツ 1997/10/31

100億円だ おどろき姫
宮崎アニメ配収日本一
「E.T.」が3年かかった記録をわずか3カ月

「もののけ姫」15年ぶり更新
 宮崎駿監督(56)のアニメ映画「もののけ姫」(東宝配給)が30日までに観客数1200万人、 配給収入96億5000万円の新記録を樹立した。邦画、洋画を通じてこれまで最高だったS・スピルバーグ監督 「E.T.」(1982年公開)の配収96億円を抜き、15年ぶりに日本記録を更新した。 来年3月までの異例のロングラン公開も決まった。

国民映画になった
 自然と人間とのかかわりを壮大なスケールで描いた「もののけ姫」は、7月12日の公開直後から映画の 全盛時を思わせる大ヒットとなり、わずか6日目で100万人を動員。8月下旬には「南極物語」(83年) の59億円を上回って邦画のトップになった。そして、「E.T.」が3年費やして樹立した日本記録をわずか 3カ月で抜き去った。年内に100億円の大台を突破する。
 この日、東京・有楽町マリオンで行われた会見には、東宝・石田敏彦社長と製作の徳間書店・徳間康快 社長、宮崎監督が出席した。石田社長は「何とかE.T.を上回ることを願っていました。これだけの国民映画 になってうれしい」とうれしさもひとしお。15年ぶりの快挙に徳間社長の鼻息も荒い。 現在の入場者数1200万人を引き合いに出し、「目標は1500万人。来年の3月末には実現するのではないか」 と力を込めた。さらに、米映画「E.T.」に勝った実感を英BBCのリポーターに尋ねられると、 「米映画を完全に負かしたということ。野球で言えば10対1。米に勝ったのは真珠湾以来ということです」 と脱線発言も飛び出した。
 また、宮崎監督は「長くやっているとこういうこともあるんだなということ。何が起こっているか 分からないが、スタッフのためにもよかった」と喜びと戸惑いの表情。ヒットの理由については 「まだ整理ができていません」と話した。

来夏欧米で公開
 現在、全国190館でロングラン中だが、来年3月まで大都市を中心に上映を続ける。米ディズニーとの提携 で来夏までには欧米での公開も決定しているが、徳間社長は「米国の特別試写会にはクリントン大統領夫妻 を招待したい」とボルテージが上がっていた。

宮崎氏本音に共感
映画評論家・白井佳夫氏の話
 「もののけ姫」が日本においてディズニーやスピルバーグを抜いてしまった。これは戦後の大記録ですよ。 今までのスタジオ・ジブリの作品と違って、決して分かりやすくはない。自然と文明の対立など、いろいろ なテーマやエピソードが複雑に組み合わされている。宮崎氏が自らの本音で、現代日本に問い掛けたとも いえる作品ですが、それがバブル崩壊後、八方ふさがりとなっている日本人に受けたのではないか。 作り物のスペクタクルやおざなりのヒューマニズムに飽きてしまった日本人に、宮崎氏の本音の問い掛けが 支持されたと思う。
「もののけ姫」
 中世の混とんとした時代の日本を舞台にした冒険活劇。小さな村に住む若者アシタカが、タタリ神 にかけられた死ののろいを解くために、西国に旅に出る。アシタカは、そこで山犬に育てられた娘サン と出会い、心の交流を持つ。森を守ろうとするサンと動物たちは、それを切り開こうとするエボシ御前と 激しい戦いを繰り返していた。
配給収入(配収)
 映画入場券からの総収入(興行収入)を映画館側と映画配給会社で分ける。 配給収入は映画配給会社の取り分で、その比率は映画によってまちまちで、平均は5対5。
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報知新聞 1997/10/31

もののけ姫「E.T.」抜き15年ぶり配収日本新
「アメリカに勝った」
徳間社長感激“V宣言”来春欧米公開

96億5000万円突破
 アニメ映画「もののけ姫」(宮崎駿監督、全国東宝系で公開中)の配給収入が30日、96億5000万円を突破。 洋画、邦画を通じて国内最高だった「E.T.」(スティーブン・スピルバーグ監督)の96億円を抜き、 15年ぶりに記録を更新した。東京・有楽町の映画館で行われた記念会見には英国営放送(BBC)も出席。 製作総指揮の徳間書店・徳間康快社長は「アメリカ映画を完全に負かした」と勝利宣言。 春休みまで上映が延長され、来春(予定)の欧米公開も決まった。

真珠湾以来だ
 悲願の新記録達成に徳間社長がほえた。配給収入96億5000万円、観客数1200万人。 「アメリカ映画を完全に負かした。真珠湾以来、(米国に)勝ったことがなかったのに」 太平洋戦争の引き金となったハワイ真珠湾攻撃を引き合いに出したリップサービス。場内は爆笑。 「日本映画がアメリカ映画に勝ったということですか?」と質問したBBC記者も苦笑いだ。
 歴代配給収入の記録は「E.T.」(82年)の96億円を筆頭に、「ジュラシック・パーク」(83億円)、 「インデペンデンス・デイ」(65億円)と外国勢が上位を独占していた。邦画は4位の「南極物語」 (59億5000万円)が最高。打倒「E.T.」は東宝の悲願だった。自然と人間のかかわりを壮大なスケール で描いた「もののけ姫」は7月12日の公開後、6日で100万人を突破。8月下旬には「南極−」を抜き、 邦画のトップに立った。配給の東宝・石田敏彦社長は会見で「洋画は当たると大きいが、邦画で何とか記録 を破ることが念願でした」と、あいさつした。
 「ヒットの理由? まだ整理ができていません。ファンの声をうのみにするほど自分は甘くないし」 会見では宮崎監督だけが冷静に快挙を受け止めていた。 「何が起こったのか分からないが、スタッフのためにもよかった」 ある日、長野県にある別荘の山小屋近くを散歩中、農家の夫婦に「『もののけ姫』を見ましたよ」 とあいさつされ、「こんな所に住んでいる人まで見ないと1200万人には届かないのか」と驚いたという。

123億も自信
 「本当は100億円、1200万人突破では記者会見はやりたくない」徳間社長の自信の裏には1500万人動員、 配給収入123億円達成の自信がある。東宝によると「もののけ姫」は現在も全国約190館で異例の ロングラン中で、来年春休みまで大都市を中心に上映を続行。ディズニーの配給で「遅くても来夏までには、 著名な俳優に声優をやってもらって」(徳間社長)、全米、後にヨーロッパでも公開される予定だ。

副収入も天井知らず
 関連収入もばく大な「もののけ姫」。世界的な力ウンターテナー (裏声を使ってテノールより高い音域を出す男性歌手)、米良美一(めら・よしかず)が歌う 同名タイトルの主題歌は、28日現在で41万2000枚のヒット。映画のサントラ盤が合計3枚で50万枚。 フィルム・コミック「もののけ姫」の170万部(4冊)を含め、関連書物で15億円の売り上げ。 さらに劇場内で発売されるパンフレット、キャラクターグッズだけで7〜8億円。 春休みまで公開続行が決まり、副収入も天井知らず。
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読売新聞 1997/10/30

もののけ姫 E.T抜いた!
配給収入新記録達成 100億円に迫る

 アニメ映画「もののけ姫」(宮崎駿監督)の配給収入が、きょう30日、洋画、邦画を通じて国内最高だった スティーブン・スピルバーグ監督「E.T」の96億円の記録を15年ぶりに更新することが確実になった。 配給元の東宝が同日、会見を開いて正式発表する。
 歴代配収記録の上位は、「E.T」以下、「ジュラシック・パーク」(83億円)、 「インデペンデンス・デイ」(68億円)と洋画が独占しており、邦画では「南極物語」の59億円が最高 だった。今回の記録は、これを40億円近くも上回っており、7月の上映開始からの総観客数も1150万人を突破。 邦画としては驚異的なヒットとなっている。今月に入り、客足は衰えたものの、上映は年末まで続けられる 予定で、初の配収100億円達成の可能性も出てきた。
 映画評論家の佐藤忠男さんは「アメリカ映画が席巻する中、邦画でも太刀打ちできるということを示して くれたのは喜ばしい。アニメは日本を代表する文化であるという認識が高まってきたところに、力作が登場 したことがヒットの要因ではないか」と話している。
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報知新聞 1997/10/30

「もののけ姫」きょう配収日本一達成

15年ぶり「E.T.」抜く
 宮崎駿監督のアニメ大作映画「もののけ姫」(東宝配給)の配給収入が、30日、「E.T.」(82年公開)が 持つ洋画、邦画を通じて日本で公開された映画の配収記録96億円を15年ぶりに更新することが確実になった。 「もののけ姫」は7月の公開以来、すでに総観客数1150万人を突破している"モンスター映画"。
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