
題名:夢精期
原題:
分類:
監督:チョン・ジョシン
出演:イ・ボムス / キム・ソナ / ノ・ヒョンウク / チョン・ジェヒョン / アン・ジェホン /
チョン・デフン / コン・ヒョンジン / シン・ヒョンタク / イ・ホンリョル / パク・ソンミ /
キム・ギヨン / イ・ジヘ / /
スタッフ:製作−チェ・ジナ/企画−メン・ボルム、チョ・ヒョンギル/脚本−パク・チェウン/
撮影−ソ・ジョンミン/照明−シン・ジュナ/編集−イ・ヘジョン、ナム・ナヨン/
美術−ソ・ミョンヘ/音楽−イ・ヨンホ、イ・ソユン/同時録音−イ・テギュ
年国:2002/韓国(大韓民国)
時間:94
製作:カン・ジェギュ・フィルム
配給:A-LINE
媒体:
備考:
あふれる性的好奇心で悶々とする中学生4人組の前にぴちぴちの教育実
習生ユリ先生がやってきた。4人はさらに悶々とし、そのうちの一人ト
ンヒョンは本気でユリ先生に恋してしまう。だが彼女は彼らの担任ピョ
ンチョル先生を求めてやってきたのだった。しかし先生は朴念仁で……
1988年という韓国の節目の年(オリンピック開催)を背景に、郊外の男子
中学校を舞台として繰り広げられる、おバカでなつかしいお色気コメデ
ィ。イスラエルの『グローイングアップ』シリーズ、日本の『パンツの
穴』シリーズとの関連が考えられるが、このテの艶笑系は韓国人のお気
に入りのせいか、全国で76万人も動員するヒット作となっている。妙に
丸出しのタイトルがすごい割にオハナシはそれほどエゲツなくはなく、
また88年という、社会が変貌する一方でちょっとのんびりした時代背景
のせいか、下ネタにもどこかほのぼのとした雰囲気が漂っている。宣伝
ではキム・ソナのボンデージファッションなども公開されていたが、こ
れも本編登場はホンの1カットで物足りないといえばまぁ物足りない。
ユリ先生はかつての恩師ピョンチョル先生が忘れられずに教生としてや
ってくる設定で、これが「キャンディとテリュース」の関係で語られて
いるのが興味深い。もちろんおなじみのアニメ『キャンディキャンディ
』からの引用で、いまでも韓国では「あの人が私のテリュースなの」と
良く使われるものである(「テリー」のフルネームは「テリュース・G
・グランチェスター」なのですね)。さてそのテリュースというわりに
は80年代の韓国男性ファッションでダサく固められたピョンチョル先生
に個性派のイム・ボンス。少女たちをナンパしようとして逆にカツアゲ
食らったり、旅館で見知らぬ男女の情事を覗き見したりとおバカな青春
をエンジョイする4人の少年たちはいずれも未知数という感じだが、ト
ンヒョン役のノ・ヒョンウクはさておき「時代は繰り返す」的なエピロ
ーグで教育実習生として登場するソク役のチョン・ジェヒョンがいい味
を出している。「ポジ」と聞いただけで悶絶してしまうのは多少無理が
あるとは思うが(笑)。ほかにユリ先生に説教する友人の彼氏役にコン・
ヒョンジンなどが特別出演。『チング』でおなじみローラー(スケート
)場でのナンパや、あやしげな催淫ドリンクなど、下品に笑いつつ細部
までいろいろ楽しめる作品である。ポルノチックではあるけど、男性の
みをターゲットにしたポルノ作品ではなくデートにも使えて笑いながら
楽しめる。監督のチョン・ジョシンは米国留学の後、プロデュース方面
を歩いた後に『ジャカルタ』で監督デビュー、本作が第2作目で、翌年
には『南男北女』を手がけている。製作はなんとあのカン・ジェギュ・
フィルム。原題も『夢精期』。タイトルバックも画期的というかデザイ
ンがいいというか、とにかく印象的である。
ただ惜しむらくはヒロインであるキム・ソナの、あの見事なプロポーシ
ョンをもっと見せてほしかったということか。80年代後半の教育実習生
といえばファッションも地味目になるのはいたしかたないが、少年たち
の妄想の中ではもっとすごいことになっていたはずなのに……(苦笑)。
AUG.2003