Interview Diasteme. インタヴュー ディアステム
Premiere Hors serie Special 20 ans, 1996  プレミエ 1996年20年特別号
                     

プレミエ: 二十歳になったってどんな感じですか?

ヴィルジニー: とても変な感じ…20歳だから、すぐに25、30才になっちゃうわね。こんな風に考えなければ、楽しいけど。子供のときは、「二十歳になったら、結婚して、子供も生んで…」なんて考えていたけど」そんなに感慨深くはない。また一年って感じに過ぎないわ。

プレミエ: 本誌が出来てから20年になるんですけどね。

ヴィルジニー: それは嬉しいわ、いい前兆じゃないの。

プレミエ: 映画館で見た最初の映画はなんですか?

ヴィルジニー: 「ロックスとルーキィ」かなあ!でも最初の本当の映画は、何だったのかな…「カラー・パープル」は凄く思い出に残っている、父に連れていってもらったのね。見ている間はずっと涙が止まらなくて。とても良かったわ。

プレミエ: 一人で見に行った最初の映画は?

ヴィルジニー: オーベルヴィリエに住んでいた頃、家の隣に映画館があったのね。11、12歳の頃かな、学校帰りに一人で映画館へ行き始めたわ。一人で最初に見たのは、「ターミネイター」だと思う。考えてみるとそんなに昔って訳じゃないわ。また後になってシネマテークに行って、遅れを取り戻したし。

プレミエ: 「ターミネイター」からシネマテークだと、かなり飛躍してませんか?

ヴィルジニー: 友達とは、テレビで話題になっていた映画を見に行ってたわ、完全に娯楽が目的だったの。今でも気晴らしのために映画に行くけど、昔ほどナイーブな見方はしないわ。シネマテークに行くのは、アサイヤスのような人達と一緒に仕事をすることで、覚えたことだけど、でも毎日行ってたって訳じゃないわよ。以前聞いたことがあって、今まで見逃していた映画に出ている俳優たちを見たかったのね。

プレミエ: 子供の頃は、テレビは見せてもらえた?

ヴィルジニー: ええ、私が笑うから、ルイ・ド・フネスの映画をよく見たわ、お話の方はよくわからなかったけど、顔を見ているだけで、おかしいの。私がぐずった時は、おとなしくさせるのにテレビの前に座らせられて…それ以外ではもちろん、アニメも見たわ、「キャンディ・キャンディ」とか「ゴルドラック」とか

プレミエ: 自分のヘヤにポスターとか貼ってました?

ヴィルジニー: マリリン・モンローとジェームス・ディーンね。 皆と同じよ…。

プレミエ: テレビで映画はよく見ますか?

ヴィルジニー: あまりたくさんは見ないけど…・少しね。ううん、やっぱり結構見るかなあ…。

プレミエ: 全作品を見る監督さんはいますか?

ヴィルジニー: ポランスキー、ウディ・アレン、ガス・ヴァン・サント、テシネ。 それで全員かな。

プレミエ: 俳優さんでは?

ヴィルジニー: ハーヴェイ・カイテルとクリストファー・ウォーケンが出ている作品は必ず見るわね。つまらない作品もかなりあるけど…。

プレミエ: ショックを受けた最初の映画ってなに?

ヴィルジニー:「シャイニング」テレビで見たけど。10歳くらいだったかな、両親は出かけてたのね。子供は見ない時間枠だったのだけど、私は見たのね。すごく怖くなって、こんな映画を作るなんて変だわって自答したわ。小さい時って、見たいものを自分で選ばないでしょ:偶然見て、面白いか、そうじゃないかでしょ。それに興味引かれるのは、「シャイニング」とか「悪魔の住む家」とかね。あの年頃で、ブレッソンの映画見たら、チャンネル変えちゃうわ。その反対に、「マッド・マックス」とか「スパルタカス」みたいに顔に血が付いてる人が出てくるようなものに、惹かれるのね…

プレミエ:友人とは、よく映画の話をしてたのですか?

ヴィルジニー:ダンスや映画とか生徒が芸術活動をしていた学校にいたから、映画の話は良くしたわね。耳年増って感じだったけど。それにあの年代ってがむしゃらに物を吸収しているから、本当に気に入った映画を見ても、次の週にそれより、いいって思えるものを見たら、前に見たのはどうでもよくなっちゃたりしてた。

プレミエ:その当時のお気に入りは?

ヴィルジニー:やっぱり「ラ・ブーム」かなあ。ソフィー・マルソーはきれいだと思ったし、彼女みたいに、私もピエール・カッソと一緒に出かけたかったもの。女の子には、これは夢の映画なの。特に私は郊外に住んでいて、両親は学校の先生でも歯医者さんでもなかったから。それに「私は5区に住んでて、アンリ4世校へ行ってるの」なんてところね。もしも今、初めて見たら、最後まで見るかどうか分からないけど。でもこれは好きであり続ける一本なんでしょうね。

プレミエ:当時のアイドルは誰でしたか?

ヴィルジニー:もちろんソフィー・マルソーよ。それに「なまいきシャルロット」のシャルロット・ゲンスブールも大好きだったわ。コンバースを履いて一日中あんな表情をしているのを見たら彼女の立場になってみたいと思うわよ。「大盗賊」を見たからクラウディア・カルディナーレも好きだったし、「平手打ち」の(イザベル)アジャーニも好きだったわ。アメリカ映画では、もっと少なくなって、シャロン・ストーン以外はねえ、アメリカの女優さんって名前がはっきり分からないんだもの…他にはミッキー・ロークも好きだったな、とてもハンサムだと思ってた。でも彼は映画で見たからって言うよりも雑誌とかで良く見るから好きって言う感じの役者だけど。それから「サブウェイ」のクリストフ・ランベールも好きだった。つまり、好みって変わりから…

プレミエ:映画の知識で抜け落ちているところがありますか?

ヴィルジニー:ええ、イタリア映画のことは全然知らないの。ヴィスコンティの映画は見たけど、例えば「8 1/2」は見たことがないし、それにフェリーニは「道」以外の作品を見たことがないのね。私が仕事をしている業界では、自分は異性人みたいな感じが良くするわよ。だけど、私はまだ二十歳だし、今挙げた映画を見たいけど、封切りの新作でも見たいものがたくさんあるしね。映画見て人生終えるつもりもないし、自分が生まれる20年以上も前に作られた映画を見ていないのはおかしいって思われる訳でもないから。それに「昔に遡って映画を見る」って考えがあまり好きじゃないわ。

プレミエ:エロチックな思い出のある最初の映画って何でした?

ヴィルジニー:テレビで見たのだけど、「ベティ・ブルー」はとても印象に残っている。それに「ネイキッド」には影響されたわ。モジモジしちゃうって感じかなあ。でも男の子が裸のベアトリス・ダルを見て、勃起しちゃうって意味じゃなくてよ。

プレミエ:オーベルヴィリエの友人たちとは、映画最中、どんなことをしていました?

ヴィルジニー:みんなやったことがあると思うけど、ふざけてぶったり、席を二列占領したり、隠れてタバコを吸ったり、ポップコーンを投げたりね。もちろん「彼の横に私が座ることになるのかしら?仕掛けてくるのは彼?彼が…?」って考える場面も当然あったわよ。

プレミエ:映画の作り方に興味を持ち始めたのはいつ頃から?

ヴィルジニー:16歳の頃、オリヴィエ(アサイヤス)と撮った時かな。どうやって撮るのか関心を持ち始めて:カメラをあっちじゃなく、どうしてこっちに置くのかとか、どんな風に撮影が進められて行くのか。分かったのは同じ映画を撮るにしても何十通りも違うやり方で撮れるし、同じことを語っていても撮影は違うってこと。でも素晴らしい映画を初めて見る時は、どうやって撮影されたんだろうなんて考えないものよ。その反対に退屈し始めると、シーンが合わないとか、カメラアングルの変化が良くないなとか、ズームがとか考えて楽しむわけ…

プレミエ:ズームには反対ですか?

ヴィルジニー:私は特別好きってわけじゃない。特にカメラが引きながらズームするのはね。でも主題に合っているのなら構わないんじゃないの?それにドリー・ショットだって、理由があってやるわけだから。

プレミエ:映画を見て、苦笑いすることはありますか?

ヴィルジニー:あるわよ、特に台詞がひどいときはね。覚えておいて後で反復するのが好きなの。最悪なのは若者の会話かな。「おまえ、100フランとマーズ持ってないか?」とか、間違ってる逆さ言葉とかね。「こんなものを書いて、うまく行くハズないだろ?」って思うもの。若者を描いた映画は、ひどい代物ばかり。

プレミエ:映画に関するテレビ番組は見ますか?

ヴィルジニー:少しわね、「映画ジャーナル」とか。エリザベート・キンがやっていたパリでのプリミエの番組とても良かったけど、終わってしまったのね。

プレミエ:雑誌の方は?

ヴィルジニー:たくさん読むわよ。映画のも他のもね。プリミエールでも誰がどんな映画の批評をするのか興味があるから批評を読むわ。興味を持ち始めると、どの人たちの趣味もすぐに見分けがつくのね…★

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