Propos recueillis par Jerome Begle et Catherine Tabouis

Paris-Match - Mai 1999
 

パリ・マッチ:どうしてカンヌへいらしたのですか?

ヴィルジニー・ルドワイヤン:私は映画祭のスポンサーの一つ、ロレアルの新しいアンバサドリス(使節)の一人なんです。それにシネファンデイション(映画基金)と短編映画へのグランプリを選ぶ審査員も兼ねているんです。自分の作品がコンペに出ている訳ではないので、カンヌ入りもストレスがなくて、気持ちいいですね。色々見てて分りましたが、映画が良くないと、メディアのリンチが凄くて、ひどい目に会うんですから。

パリ・マッチ:ご自身の映画を出品するようにプロデューサーに言わないのですか?

ヴィルジニー:それは私のすることではないし、わくわくすることでしょうけど、とてもリスキーな事でもあるし…

パリ・マッチ:審査員の仕事は何をされるのですか?

ヴィルジニー:シネファンデイションの方は、卒業課題の作品を見るんです。将来私も一緒に仕事をするかも知れない若い監督たちの作品ですね。とても面白く見てます。フランス映画の新しい傾向が分るんですね…

パリ・マッチ:ロレアルとの契約はどんなものなのですか?

ヴィルジニー:とても自由なんですよ。こうやってインタビューに答えて、年間の拘束は10日間だけですし、自分が映画で演じる役には何も言われません、どんな役を演じてもいいんです。特別な化粧をしなくてはいけないって事もないんです。夢みたいな契約内容でしょう。

パリ・マッチ:化粧品のブランドがモデルではなく、女優を起用すると言うことに関しては、どう思われますか?

ヴィルジニー:ロレアルは「顔」が必要なのでしょう。コン・リーやアンディ・マクドウエルと私とでは、全く違う顔が3つある訳
ですから。女優のほうがモデルよりも表情が豊かですし、私たちのイメージのほうがよりヴィヴィッドだし、変化するし、トップ・モデルたちのそれは、とても固いですよね。

パリ・マッチ:化粧品ブランドは、耐えがたいトップ・モデルたちの気紛れに復讐しているのではないですか?

ヴィルジニー:多分、そうね。気紛れを容認してしまったのよ。でも恨むのは彼女たちじゃなく、彼女たちにお金を出している人達よね。それに
トラブル・メーカーはモデルだけじゃなくて、絶対、女優でも同様だと思うわよ。

パリ・マッチ:自分はなぜ、ロレアルに選ばれたのだと思います?

ヴィルジニー:外国でも全く無名ではない若いフランス人の女優を、世界的なキャンペーンのために探していたんですね、私はアジアで映画に出ましたし、ブノワ・ジャコの「シングル・ガール」はアメリカではかなりヒットしたんですね。ジェイムス・アイボリーとも仕事をしましたし、レオナルド・ディカプリオとも共演して…私はスペイン系で、22才。これら全てが要因なのではないかしら。

パリ・マッチ:映画に進出するスーパー・モデルをどう思っていますか?

ヴィルジニー:才能ある人ならいいんじゃないかしら。彼女たちは自分たちの世界に閉じ込められている感が強くて、もっと活動的になりたいのだと思うわ。映画に出るのは向き、不向きはあるけど。

パリ・マッチ:あなた意見は?

ヴィルジニー:ミラ・ジョジョヴィッチやアンディ・マクドウエルは、モデル出身よね、今では完全に女優になったわ。彼女たちはとても謙虚で、
少しづつ前進している。誰もがそう出来るわけじゃないのね。だから、私はシンディ・クロフォードとクローディア・シーファーの映画は見なかった。傑作だとは思えないし、わずかな興味しか引かない映画は見ないの、2時間もったいないでしょ。とにかく私はスーパー・モデル現象についてはどうでもいいから。

パリ・マッチ:ディカプリオと共演した「ザ・ビーチ」の撮影はどうなっているのですか?

ヴィルジニー:2週間前に終わりました。撮影は素晴らしかったわ。申し分のない4ヶ月だった。環境も監督も俳優たちも、全て完璧だったわ。

パリ・マッチ:フランス人にとって、アングロ・サクソンのチームとの撮影は大変ではないですか?

ヴィルジニー:ダニー・ボイルは国際的なキャスティングをして、全く差別がなかったわ。セルビア人のスタッフもいたのよ。

パリ・マッチ:英語は流暢なんですか?

ヴィルジニー:今ではそうよ。撮影前にダイアローグ・コーチとセリフの練習はしたわ。訛りに関しては、フランス人を演じる訳だから、問題ではなかったしね。

パリ・マッチ:で、ディカプリオは?

ヴィルジニー:会って見てとても感心したわ。凄い俳優よ、天才的。信じられないようなことが出来るんだもの。彼と共演出来て、嬉しかった。
撮影現場では、彼がいるといつも何か起こるのよ。とても懐が広くて、いつも新しい事をしようとするのね。

パリ・マッチ:女優のキャリアは国際的であるべきですか?

ヴィルジニー:それは願望の問題よ。私はアジアの映画も大好きなの。自分のとは違った世界や文化に入っていくのが好きなのね。

パリ・マッチ:アメリカとヨーロッパ映画には大きな違いがありますか?

ヴィルジニー:ないわ。結局、みんなカメラを使って、トラベリングに、同じ表現手段を使うのよ。"静かにお願いします、本番!"ってね。

パリ・マッチ:フランス映画はどうでしょう?

ヴィルジニー:変化に富んでいるわ。左岸の映画も、変なものばかりじゃなくて、素晴らしいものもあるわよ。大作って言うのも私はあまり好き
じゃないの。極端なものはいつもつまらない。でも色々ある中でも、自分が好きなものを見付けられると思う。

パリ・マッチ:「アステリックス対シーザー」のファルバラ役をやってみたくはありませんでしたか?

ヴィルジニー:その役はオファーされなかったから、考えてもみなかったわ。

パリ・マッチ:ヌードの撮影も平気ですか?

ヴィルジニー:90分のうち85分間、脱いだままって言うのは興味ないわね。問題外だわ。でもシーンによっては、ヌードの撮影でも拒まないわ。でもリラックスして撮れるとは思わないけど。反対にヴァレリー・ルメルシエのようなコミカルな役をすごくやってみたいけど、残念ながら、私にはその才能がないみたい。

パリ・マッチ:どんな女優に近づきたいと思いますか?

ヴィルジニー:アンナ・カリーナ、シモーヌ・シニョレ、イザベル・ユペール、アン・バンクロフトとキャサリン・ヘップバーンを混ぜた感じになりたい。望みが高いわよね。

パリ・マッチ:やってみたい大役がありますか?

ヴィルジニー:運良く、それはないわ。役柄はなんでもいいもの。マルゲリット・デュラスの「ロル・V・シュタインの喪心(ロル・V・シュタインの歓喜)」には出てみたいけど。

パリ・マッチ:自分のイメージには気をつけていますか?

ヴィルジニー:ええ、自分のインタヴューや写真にはとても気をつかっているわ。ポートレイトは自分で選ぶわ。目つきが怖かったり、どこを見ているのか分らない写真はOKしない。人と会うときには着て行く服にも気をつけるもの。

パリ・マッチ:それは多くの俳優が気にかけていることでは?

ヴィルジニー:そうね。ひげも剃らないで、汚い格好をして来るのが流行ったこともあったけど、若い女優の大半は気をつけてるわよ。どんな場面でも、気持ち良く見られたいわ。私の唯一の心配は宝石なの。大好きなんだけど、私には似合わないから、絶対身につけないのね。

パリ・マッチ:私生活を表に出したくないのはなぜですか?

ヴィルジニー:男性と一緒で、腕に赤ちゃんを抱えて雑誌に出るなんて興味ない。仕事でメディアに出て、不特定多数の人に見られるから、それでたくさんよ。それに私の生活なんかほとんどの人には興味が持てないと思うわ。

パリ・マッチ:映画の撮影では、あなたは意思強硬と伺っていますが、本当ですか?

ヴィルジニー:それは、長所だと思って欲しいわ。自分がしたい事は知ってるつもり…したくないこともね。でも言うこときかないって訳じゃない
わよ。★

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