LE NOUVEL OBSERVATEUR Semaine du jeudi 31 janvier 2002 - n-1943

ファニー・アルダン

「本当に養鶏所みたいね!」

「女性の更衣室に別の女たちがいるなんて、本当はこういうの私はだめなの。私はグループで何かするとか出来ないけど、この映画は嫌らしいし、”家族なんてむかつく!”って言うことが元になっていて、それが気に入ったのよ。ピエレット以外の役なら興味持てなかったでしょうね。カトリーヌ・ドヌーヴの役が私と同じ男を愛人にしていて、私がドヌーブを誘惑するって言うのも、良かったわね。ピエレットは部外者の一面を持っていて、情婦なの(訳注:原語では"poule" 雌鳥と売春婦の二つの意味を持っている。) ほら何か養鶏場みたいな感じでしょ!完璧。フランスワ・オゾン監督は、私にキジの話をしてくれたから、私は、”いいじゃない、キジでやりましょうよ!”って思ったわけ。(訳注:当初タイトルバックにはキャストの女優たちを花ではなく鳥に例えようとしていた。)意気地なしの話なんて全く面白くないでしょう、キューカー監督の"Women"だって、この映画が今回の作品の参考になっているんだけど、ヒロインは本当に退屈な女なのよ!女たちが集団でいたら、少しは女性嫌いになるでしょう?男たちが集団いたら、 『戦場に架ける橋』になっちゃうじゃない:女のグループなら、やっぱりすぐに意地の悪いコメディになるもの。だから時間を無駄には出来ないのよ、すばやく、観客たちに考える時間をあげちゃダメなの。それは『日曜日が待ち遠しい!』を撮った時のフランソワ・トリュフォーの大原則の一つだったわ。セリフに時間をかけていたら、それにはないはずの意味を持ったりしちゃうからなの。ピエレットが歌うシャンソン ("A quoi sert de vivre libre ?")も良かったわ、他のを歌いたいって思わなかった。実際、やるのか、やらないのかの選択だったからチャンスだったの・・・あの振り付けも印象的でしょ、あの歌詞もね・・・それに誰が歌って、踊るの?って言う質問が常にあったから、登場人物、それとも女優なの?って。撮影は楽しかったわ。遅刻する人なんかいなかったもの!もし一人でも遅れて来ていたら、他の女優たちの視線にさらされちゃうでしょう?イザベル・ユペールはベティ・デイヴィスを、カトリーヌ・ドヌーヴはラナ・ターナーを、私はイーダ・ルピーノを参考にしたの。ハリウッドのグラマラスな時代には、衣装はどれも女優に合わせて作っていたし、スターが正面から映る時は、背景には何もないのよ。そう言った人工的な要素とかしきたりとかが好きね、同時に50年代にあった性的な蓄積っていうか、タブーも多くあって、言わぬが花って所が好きなのよ、とても官能的な時代だったのじゃないかしら!この面からみても、ピエレット自身、定義し難いわね。彼女は同性愛者じゃないけど、女好きなのよ。とにかくマージナルな存在で、全てが彼女には可笑しいのね。それもすごく気に入ったわ」



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