ヴィルジニー・ルドワイヤン 美しいフランスの女性

国際映画祭のクロージングを飾ったフランソワ・オゾン監督の『8人の女たち』があり、絶好の機会。カトリーヌ・ドヌーブ、エマニュエル・ベアール、またイザベル・ユペールと言った有名な共演者たちではなく、私たちはヴィルジニーとだけ話がしたかったのだ!

コマーシャル・ガールでもあるが作家たちの映画ではミューズ、フランスではスターだが、実質上、フランス以外では知られていないヴィルジニー・ルドワイヤンはさほど真剣には考えずにこの矛盾を利用している。彼女の低い声と申し分のないボディが、彼女に目を留める男性観客の大半を掴んでも、この仕事を既に15年やっている彼女は、本当の生活と言う物は派手やかさとは無縁にあることを明らかに理解している。

13歳でデビューして以来同じエージェントで、長い間同じ男性がパートナー、可愛いリラちゃんが生まれてもう一年、賢いヴィルジニー(見かけは?)は、ショウビズ界の先陣をなして行くタイプではない。読書をして、映画に行き(自分でチケットを買って)、愛娘の面倒を見て、チベット難民を救う会の活動もやり、自分が情熱を感じる仕事だけしかしない。ロレアル社との契約のお陰で夢のような生活が可能だ:一年にたった2週間働くだけで、「お金の心配がなくなる」ほどの極秘のギャラをもらっている。オゾン監督の撮影現場では女優さんたちは皆、仲が良かったそうだが、これでは嫉妬を買ってもおかしくないでしょう!

夏のある金曜日の午後8時15分、撮影中の休み時間にヴィルジニーは我々に電話をしてくれた。(現在彼女は朝6時から夜8時までジャン-ポール・ラプノー監督作品"Bon Voyage"に出演中なのだ。)最初は少し堅苦しい感じだったが、すぐに打ち解けてくれたインタヴューだった、彼女の声の熱のこもり方がそれを伝えている・・・
 
 

-撮影が終わり既に2年近く経った映画を話題するのは大変じゃないですか?

確かに変な感じですね、特にフランスではこの作品は既に公開されてしまっていますから、でも時間が経てば経つほど、別の見方も出来るようになるんですよ・・・

-この作品は特に思い出に残っていますか?

この映画の撮影はかなり特別でしたね。いつも8人の女優たちが一緒にいると言う事はなかなかないことです。他の素晴らしい女優さん7人囲まれて、凄い経験だったと思います!それに全てうまく行きましたし、フランソワ・オゾン監督は才能ある情熱溢れる若手監督ですから。

-現在は一日中撮影中とのことですが、お子さんがいると何かが変りませんか?

全て変ったとも言えるし、何も変らないとも言えるわね(笑)!仕事を持った母親は皆やりくりしないといけないの。私もなんとかやっているし、娘はまだ赤ちゃんだから、自分で連れても来れるから。

-アメリカではあなたの事を時々”フランスのトップモデル”と見ていますが、フランスでは頭の良い女優さんのイメージがありますよね・・・

そう思われても全然平気よ!私がモデルだと思われるのはむしろ楽しいわ。自分のイメージと戯れるのは、女優の仕事の一部よ。とにかくだからって悪い気はしない。色々やれていいことだと思うわ。フランスでは映画に出て、ロレアルの仕事もして、『ザ・ビーチ』にも出たでしょ。そして『8人の女たち』が外国の至る所で公開される。"Bon Voyage゛もそうだと思うし、だから私を見る人は、「あれ、あの子女優もしているのか!」って思うわよ。でも自分が小さくなった気にはならないもの。私が出演する全ての映画を皆に見てもらえる訳でじゃないから・・・

-じゃあ、あなたを良く知るために見るとしたら、どの作品がいいですか?

ブノワ・ジャコー監督の『シングル・ガール』は出演できて嬉しかった作品なので私自身大好きです。あるいはオリヴィエ・アサイヤス監督の『冷たい水』か『8月の終わり、9月の始め』ですね。私を一番上手く定義している訳じゃないですけど、自分を定義付けるのに役を選んではいませんから、でも私が好きな人物なんですね。

-世界中で自分に視線が向けられる可能性があると言うことで、ロレアルと契約されたのですか?

このイメージを遊んでみるって言うのが面白いと思ったんです、あれほどの化粧品会社が私にコンタクトして来たなんて嬉しかったし。それに自分が出たい映画に出ればいいって言う贅沢が出来るのも事実ですし、「仕方なく」映画に出演しなくてもいい経済的な自由もありますし。私の仕事の別の側面ですね、面白くてクレイジーなんです、写真家と会って、写真を撮って・・・世界中で見てもらえる訳ですしね。突然、アジアや南アメリカからシナリオが届いたりするんです、それはロレアルの宣伝に出ている私を見たからなのですから。

-既に有名な人たちとも多く仕事をされていますけど、あの人に会いたいって思う人はいますか?

大勢の監督、俳優とも仕事をしたいし、人間的な出会いもしたいです。撮影現場ではカメラマンやスタッフたちもいるし・・・様々な人物、役も演じてみたいですね・・・

-女優さんが年齢を重ねるのを見て、例えばジョディ・ファスターのように若くてデビューして監督業にも乗り出していますが、あな たは演技以外のことをやってみたいと思いますか?

監督をやると言うのは、少し幻想的な感じですよね・・・ええ、監督もやって見たいなと思います、でも私は監督に演技指導を受ける方が好きですから。いつか、それがイヤになるかも知れないですし、映画に出るのもイヤになるかもしれないでしょ(笑)!映画界で年を重ねていくか分からないし、グレタ・ガルボのように年を取る前に引退するかも知れません。この仕事は(人の)願望で左右されていますから、20年後を想定してみるなんて難しくて。今ならもちろん映画の仕事を続けて行きたいって思っています。『8人の女たち』でダニエル・ダリューに出会った時、いつまでも、あんなエネルギーを持ちあわせているのは素晴らしいって思ったんです。本当に映画に出るのが大好きで、そう思うことが刺激的なんですね。

-フランスではスターダムへ登って、パパラッチや写真を盗み撮りされたり、ストレスにはなりませんか?

幸運にもイギリスとは違いますからね。あそこは酷いみたいです。辛いなって思うこともありますね、妊娠して、それが新聞の1面に出たり、だってそれは凄く個人的なことでしょ。でもだからって自分がしたいと思うように生きられないのは嫌だから、彼らのゲームに巻き込まれたくないし、隠れたり、ロバート・デニーロみたいに生きるもの嫌だわ。それで頭が一杯にならないようにしているし、ノイローゼにはなりたくないから。でもそうなってしまったら、仕方ないわ、多分人をうんざりさせるにはお金がかかりすぎるって彼らが分かる日が来るまで、裁判をすればいいのよ。

-ケベックに来たことはありますか?

いいえ、ありません。変ですよね?でもケベックには行ってみたいなって思います。(国際映画祭がある8月終わりには来てもらえるってことですか?)

-今後の10年間で望むことって何ですか?アカデミー賞、それとも赤ちゃんをもう一人?

アカデミー賞は別にどうでもいいですけど、でも正直言って、赤ちゃんもう一人もまだいいです(笑)学び続けながら、映画の仕事で人と出会って旅行したり・・・そう幸せでありたいですね。何か具体的な事よりも人は幸せであることを願うんじゃないでしょうか。時間と共に人は変るし、私たちの願望もその時々で変化しますから・・・★



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