「役が自分にのしかかって来るの」(2004/5月26日)

ヴィルジニー・ルドワイヤン、または神秘さと読書を愛す
 

スターが集まるカンヌ、ヴィルジニー・ルドワイヤンはグラマラスで、その微笑みはブランド化粧品のポスターの上で大きく引き伸ばされていて、彼女はあるリズムを持って映画に出演する。映画に禁欲的にしか時間を許さないので、監督たちに求められる術を彼女は知っている。平均、一年に一本の長編に出演している。

「私にはスターのような振る舞いはないと思うわと、しなやかに彼女は切り替えして来た、花柄の可愛らしいサマードレスに身を包んで、リラックスしているがエレガントだ。この単語をうまく定義することもできないの。例えば私にとってスターと言うのは、ニコール・キッドマンね。でもなぜそう思うのかは、神秘的よね。ハリウッドで成功することについてクエンティン・タランティーノ監督が分析したことに私は全く同意できないの。スターが出演していても、誰も魅力を感じない作品もあるでしょう。それにスターが出てない失敗作もあるわね。個人的にはフランスの考え方がとても理にかなっていると思うの:スターっていうのは、映画そのものだってこと。」

                                                           
                                                           ”Saint-Ange" から

あなたが出演する映画の本数は決して多くありませんね:選択の基準が厳しいのでしょうか、それともプライベートな時間を大切にしたいのですか?

「その両方が少しづつね。出演を承諾するには、無条件でこれだって思えないとだめなの。ストーリーにも共演者にも監督にも魅せられないと、要するに全部よ。妥協はしないわ:自分が出る作品は素晴らしいものになるって思いたいし、観客として自分も見に行きたいと思える映画ではないとね。選択肢が広いの、コメディから哲学的な考えの作品まで。映画館へ行って、映画を貪るの、例えば『キル・ビル2』を堪能するのは、すばらしいもの。それに自分の仕事は大好きだけど、一年に2、3ヶ月だけ仕事して、あと残りの時間を大切にするのは大変って思う人はいないんじゃないかしら?人生と映画はお互いに補給しあうから」

2004年はあなたの出演作は『サンタンジュ』だけですね、この作品はまだベルギーでの配給は決まっていませんが、この映画に出演を決めたのは?

「これはファンタジー映画で、ある大きな謎が作品の中心になっているの、50年代に作られた作品に似ていると思う。暗い人気のない孤児院が舞台で、掃除が必要なの。アンナ(ヴィルジニー演じる)は掃除をするっていう単独の理由でそこへ行かされるの。彼女は女性シェフとそこに残っていた孤児と知り合うのね。すぐ、理性を超えた不可解で奇妙な出来事があるの。パスカル・ロジエ監督はジャンル映画を完成させたわ、雰囲気もあって、身震いできるわ。ケーキの上のサクランボみたいに素晴らしい女性の役なの。脚本の段階であれだけ生き生きしている役柄は、存在感も強いの、この役を演じてってある種自分が呼ばれているような気がするの。実際、自分が役を選ぶって感じじゃなくて、役が自分にのしかかって来るの」

あなたが情熱を傾けているのは何ですか?スポーツ?庭作り?

「どっちも違うわ。インターネットでは私はバスケもするって書いてあるけど、あれはデタラメよ!また庭仕事は全くだめなの。家にある植物はすぐに枯らしてしまうから。情熱を傾けられることはそんなにたくさんあるわけじゃないし。私は家族に、友人、仕事に読書ね。カンヌへ何日が来る時は、本を何冊も入れてある鞄を持って来るの。英米文学、特に19世紀のが好きね。でもタイトルで本を選ぶこともあるし、帯や写真がきれいだからってこともあるし・・・歴史ネタのエッセイとか小説、スリラー、何でもいいの:女優の仕事の肥やしになるし、自分も豊かになれるし、普段考えないテーマを考えてみることにもなるから。自由時間があれば、何でも読むわ、自分が出る映画に無関係なものもね。邪魔が入るのがいやなの。身も心も作品に投じていたいから。できる時は、リラを撮影所へ連れていくの。彼女には自分に自信を持って欲しいし、自分に満足して欲しいから。それは教育だけじゃ伝わないし、行動で示さないと、親になるには学ぶ必要があると思うの・・・」



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