Le Figaro tv N°17334 Mai 2000

ヴィルジニー・ルドワイヤンはスター気取りではない。会う約束をしたア・ラ・クロゼリー・ド・リラで、入り口のピアノの後ろにひっそりと座った。彼女はメガネの後ろに隠れてしまっている。でもサングラスではなく、スターって感じでもない。単に近視だからだと言う。それなら問題ない。彼女が私を見間違えることはないだろう。でもこっちが困ってしまった!もちろん私は『シングル・ガール』を、ディカプリオの相手役を、『沈黙の女』のブルジョワ娘を、『天使の肉体』のナイーブな目付きの色白の非行少女を探していたから。カメレオン女優のお手本で、彼女はこちらの期待とは全く違っている。その日の彼女はジーンズのベストを来て、学生さんと言う感じだった。清清しい笑顔も元気満々な様子も技巧的とも思えてしまう。だからこちらもうっかりしてしまう。化粧気のないその素顔は、数時間前にロサンゼルスから帰って来たばかりとはとても思えなかった。そんな彼女に話を聞いた。
 

ル・フィガロTV:
ロサンゼルスでは国際的なキャリアが確かなものになりましたか?

ヴィルジニー:
女優の仕事ではないのよ。ロレアルのCM撮影で行っていたの、2001年の5月まで契約があるのね。

ル・フィガロTV:
撮影はいかがでしたか?

ヴィルジニー:
ミラ・ジョジョヴィッチやジェニファー・グレイと再会して、とても面白かった。楽しかったわよ。

ル・フィガロTV:
化粧品の広告なんですよね?

ヴィルジニー:
ええ、私は普段はお化粧しないのね。仕事や外出する時にはするけど・・・

ル・フィガロTV:
『ザ・ビーチ』とディカプリオ効果はあなたのキャリアに影響があったでしょうね。

ヴィルジニー:
オファーは増えたわね。でもこの映画の影響はまだ終っていないと思うわ。

ル・フィガロTV:
TF1で放送された『レ・ミゼラブル』のコゼット役は二カ国語で演じたそうですね・・・

ヴィルジニー:
面白かったわ。

ル・フィガロTV:
外国で仕事をするのがあなたの野心なんですか?

ヴィルジニー:
ハリウッドで仕事したいかってこと?全然!アメリカの監督たちとは仕事をしたいと思うけど、それだけが目的じゃないわ。
それに一緒に仕事をしたいフランスの監督がまだ大勢いるもの・・・やっぱり自分が好きな映画に出たいし。監督はアメリカ人でもフランス人でも、中国人でもいいのよ。

ル・フィガロTV:
中国人ですか?

ヴィルジニー:
4年前台湾で、『カップルズ』(原題:麻雀)と言う映画に出たからそう言ったの。フランスでは公開されなかったけど、私はとても気に入っているのね。

ル・フィガロTV:
女優をやっているのはあなたにとって、どんな意味がありますか?女優以外にやってみたい事もあります?

ヴィルジニー:
私自身でいることもね!自分をアイデンティティは持っていたいもの。着飾るのは嫌なほうだし。違う文化に接して成長して行きたいわね。

ル・フィガロTV:
そう思うのはどうして?

ヴィルジニー:
いつも映画が好きだったから。凄く小さい時から週に2、3回は見に行ってたのよ。映画から感じことが出来る多種多様な感情が好きなのね。

ル・フィガロTV:
憧れた女優はいます?

ヴィルジニー:
ソフィー・マルソーね。私は10歳だった!それにイザベル・ユペールにはいつもうっとりするわ、一緒に仕事もさせてもらったし。

ル・フィガロTV:
カンヌ映画祭のオープニング・クロージング・セレモニーの司会もするんですよね。どんな気持ち?

ヴィルジニー:
仕事を受けるのは大好きですから!依頼された時は、嬉しかったわ。ワクワクして。出来るだけ伸び伸びと自然な感じでやるように努めるけど、生中継だし、TVだと制約もあるしね・・・でもこの仕事が出来て嬉しいわ。以前司会をやったイザベル・ユペールとクリスティン・スコット・トーマスが言うには、映画祭を内側と外側から見れるからとても面白いって。

ル・フィガロTV:
カンヌ映画祭にはもう出席したことがありますね・・・

ヴィルジニー:
ええ、オリヴィエ・アサヤスの『冷たい水』で。

ル・フィガロTV:
当日の衣装はもう決まっているんですか?

ヴィルジニー:
オープニング・セレモニーには、シャネルのライト・ピンクのドレスね。

ル・フィガロTV:
それはあなた自身が選んだのですか、それとも推薦されて?

ヴィルジニー:
自分で選べないのなら、楽しくないわ。それにオシャレは大好きよ。

ル・フィガロTV:
タラタータ」*で、ストーミー・バグジーとのデュオを録画したそうですね。歌手もやるつもりですか?
*TVのバラエティ番組

ヴィルジニー:
ううん。あれはお遊び。だからゲンスブールの歌" Dieu est un fumeur de havane "を選んだの。歌があるのは半分だけだから。それにストーミー・バグジーとジャン-フランソワ・リシェの三作目の映画を撮っていたから、ナギ*が映画のデュオでやろうって考えた訳ね。
*番組パーソナリティ

ル・フィガロTV:
メガネをかけているあなたには違和感を感じますね・・・

ヴィルジニー:
私、凄い近視なんです!でもコンタクトは大嫌いなの。今ではレザー治療もあるし、便利だけど、もしそれで近視が治ったら目付きが変わっちゃんじゃないかなって心配なんです!★