■ ジェームス・アイボリー監督、ヴィルジニー・ルドワイヤンにインタヴュー INTERVIEW 誌 2001年10月
   

JI: ヴィルジニー、元気にしてたかな?

VL:どうも、監督は元気?

JI: 元気にやっているよ。『シャンヌのパリ、そしてアメリカ』(98年)以来、君が何をフランスでやっていたのあまり知らないんだ。レオナルド・
     ディカプリオとの共演した映画『ザ・ビーチ』は知っているが、フランスでの仕事振りは本当に分からないんでね。

VL:『ザ・ビーチ』の後で帰国して、若くて才能のあるジャン=フランソワ・リシェと言う監督と、"De l'amour" と言う映画をやって、ちょうど
     2、3ヶ月前 にフランソワ・オゾン監督の Huit Femmes の撮影が終わったばかり、8人の女ね、8人の女優で男優は出てこないの。

JI: その8人って誰だね?

VL:カトリーヌ・ドヌーブ、ダニエル・ダリュー、ファニー・アルダン、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、それにルディヴィーヌ・サニエと       いう若い女優とフェルミーヌ・リシャール。

JI: 凄いね!あの有名なアメリカのお芝居で、映画化もされた The Women を題材にしているのかな?それとも全く新しい企画?

VL:ええ、新しいアイデアね。8人全員が女性で、男性は出てこないの。それで皆ヒステリー気味でね。凄い映画になると思うわ。

JI: 『ザ・ビーチ』の後で、アメリカ映画をもっとやらないかとアプローチされたんじゃないかね?

VL:ええ、でもアイボリー監督のような人ではなかったので。(笑)大作にも出ないかって言われたのですけど、あまり面白くなかったので、良い     監督 と何か面白いことが出来るのなら、フランスの外で仕事するのは最高だけど、でもアメリカで仕事をするためだけにやるのなら、凄く
     欲求不満になってしまって。良い役で何か伝えるものがきちんとあるのなら、大勢の観客が得られるから素晴らしいですけどね。

JI: でも仕事はしないとならないでしょう、次はなにを?

VL:本当の事を言うと、私、妊娠しているんです。

JI: それではなかなか計画を立てるのは難しいねえ!

VL:(笑)そうね、たくさんは無理だけど、予定日が9月末で、もうすぐですけど、多分、来年の始めには、ブノワ・ジャコー監督の映画に出演        することになりそうです。

JI: 君は舞台の仕事をしていたのかな?と思っていたんのだが。

VL:してないです。でも凄くやってはみたいのですけど。でもフランスだと私の年齢だとなかなか良い役がないんです。もっと若いか、年が
     上かで。フランスでは全く世界が違うんですね。映画とは完全に分かれていて、つながりを作るのが凄く難しくて。

JI: そうだとは知らなかったよ。それで思い出したが、『ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋』(95年)の撮影で、コメディ・フランセーズの      舞台俳優たちに出演を依頼したけど、映画出演の依頼に彼らは驚いていたね。皆素晴らしくて、プロの映画俳優よりもうまいんだね、
    もちろん、私の意見だけど、だから彼らがなぜもっと映画の仕事をしないのかと疑問に思っていたんだ。フランスに来るたびに、様々な劇が
    あって、いつも感心するんだが、フランス人には他では見ることが出来ない、舞台へのひらめきがあると思う。じゃあ今は、幸せなんだね?
    声を聞く限りではそう思える。

VL:すごく幸せです。嬉しい時ね。選択の余裕があって、すごく自由な気分です。とても興味深い監督たちと仕事をしてきたし、私生活でも
   監督が言った通り、順調ですから。

JI: じゃあ、プライバシーは保たれている訳だね?

VL:(笑)そうするようにしてます。誰かをなぜ愛しているか話題にすることは出来るけど、私はイヤ。

JI: 自分の仕事の話しをするのも楽じゃないからね。じゃあ、話はこの位にしておこうか?でもフランスへ行く時は、会いに行くよ。
      もちろん9月に子供ができるのでは、君に会うのは大変かもしれないが、私が病院へ行こうか。

VL:それは嬉しいわ。イスマエル(マーチャント/アイボリー監督作品のプロデューサー)にも宜しく言って下さいね。

JI: 分った。じゃあこれから数週間大変だろうけどがんばってな。

VL:どうもありがとう。さよなら、ジェームス。★

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