2000. Fev.
A l'affiche Boyle et Virginie Par Gaillac-Morgue Le Nouveau Cinema
 

それは正におとぎ話である。わずか数年で、オーベルヴィリエの女の子は、スターになった。ダニー・ボイル監督作品の「ザ・ビーチ」でレオナルド・ディカプリオと共演し、ヴィルジニー・ルドワイヤンは一気に売り出している。

やったね、ヴィルジニー!フランスで愛され、英語圏の人は、フランス人を妬んでいる。彼女があちこちで注目されているのも才能と魅力があるからだ。真理を求めるロマンチックな若い女性を演じ、「ザ・ビーチ」ではレオナルド・ディカプリオと波瀾のラブ・ストーリーを生きた。愛は不滅と言うことで、ジャン-フランソワ・リシェの新しい映画では自分の妊娠に気付いて、破目を外す女性を演じている。

「レ・ミセラブル」ではコゼットを演じ、悲痛な思いであなたを泣かせるだろう。突然、スターシステムに乗り、国際的な監督たちが自分をキャスティングし、ロレアルと大契約をしたら、冷静でいるのも難しいだろう。脚光から自分を守る術を知っている若い女優に会って見た。

ヌボー・シネマ:正におとぎ話みたいですね。行商の父親と商売のために朝6時起きしていたオーベルヴィリエの少女が、今ではロワヤル・モンソーのスウィートで我々を出迎えてくれるのですから!

ヴィルジニー・ルドワイヤン:確かにそうね。ダニー・ボイル、レオナルド・ディカプリオと仕事したのは素晴らしかったし、台湾の監督エドワード・ヤンやジェームズ・アイボリーに選ばれたのもね、でもオリビエ・アサイヤス、ブノワ・ジャコやジャン-フランソワ・リシェが私を考えてくれたのも特別な事だわ。おとぎ話と言っても、小さい頃から女優になりたくて、今なっている訳だから。確かに現時点では、大騒ぎって感じだけどね。経済的には、楽になったわよ、生活スタイルも変化したし、旅行もするし…でもシンデレラって言う気分じゃないわね!今起きていることは自分には値しないってことではなくけど、全てとても冷めた目で見るようにしてるの。

成功して、突然プレッシャーがあるのには混乱しませんか?

私はとても若い時から仕事が始められたから幸運だと思ってる。十数本の映画を撮るうちに徐々に進展してきたわ。私には慣れていく時間があったし、一朝一夕に起きたことではないから。おそらく3年経ったら、「ザ・ビーチ」の頃は少しコントロールを失ってたなと思うかも知れないけど…"気がおかしくならないか"は、自分の周りでたくさん目にして来たしね。若い女優は一本目が成功すると自分に何が起きたのか分る時間がないから、その後消えてしまうのよ。

今では、撮影へ行くにも、このインタヴューを受けるのにロワヤル・モンソーへ来るのにも車で迎えに来てもらえる。パーティへ招待されて、悪い気はしないし、満更でもないわ。(作品を)代表するのも女優の仕事の一部で、私はそれを出来ることが凄く嬉しい。地下鉄にも乗るし、買い物も自分でするって言っても、それで何の証明になるのかな?もちろん私は自分で買い物もするし、地下鉄にも乗るけど、それが最高の普通さへの証明にはならないと私は思うわ。

先輩達の歩みに触発されますか?

イザベル・ユペールは素晴らしいキャリアを積んでいるわ。フランスでも外国でも仕事をするし、舞台にも立つし、どの役でも違った自分を見せるでしょう。「ザ・ビーチ」に私が出ることを知って、言ってくれたのは成功とか失敗とか言う視点で考えてはダメってこと。皆に気に入ってもらいたいけど、でもこの映画での自分はどうだっただろうか?とか、あの新聞はこき下ろすだろうか?とか思うようになったら、ダメだってことよ。

国際的なキャリアを見据えているのですか?

ハリウッドでキャリアを築いて、ジェームス・キャメロンの次回作に出るための踏み台として「ザ・ビーチ」に出た訳じゃないわ。この映画に出た理由はいくつかあって、ダニー・ボイルは才能があるし、レオと共演できたし、ストーリーと役柄が気に入ったからよ。

昨年のカンヌ映画祭は「ロレアル祭」だったとの批判もありました。クロワゼット通りはモデルとサッカー選手に占領されていましたね。自分の女優としてのイメージをこのブランドへ結びつけるのは失敗なのではと言う危惧はありませんか?

カンヌで、あの階段を上る時には、運良くラティシア・カスタも一緒だったから!私はラティシアが大好きなのね。彼女はとても人気があって、リラックスしてるし。現実的に言えば、フランスの女優はめちゃくちゃ人気がある訳ではないもの。それは平気よ、私たちの仕事には何の変化もないわ。コン・リーやアンディ・マクドウエルと階段を上った時は、映画を否定しているとは思えなったけど。

コン・リーは「ロレアル社での自分の存在は、人種差別への戦いに参加し、中国人女性のイメージを見せるため。」と言ってますが、あなたは?

私のロレアルとの契約は自分の仕事と相反することはないと思う。映画を選ぶ自由を保障してくれるもの。私には家族の貯金があるわけでもないから。この契約金で鳴り物入りの変な映画に迷い込むことなく何ヶ月でも待つことが出来るわけ。ロレアルは人気があるブランドだし、27フランで買えるクリームを私と同世代の女性に推薦できるのは自分としては嬉しいわ。

それに私のイメージ:化粧気もない、自然でシンプルな女性と言うイメージで私を選んだのだと思うの。私は大衆迎合したいわけでもないし、二股かけるつもりでもないしね。私はクラブに入り浸っていないし、テレビにいつも出ている訳でもないから。でも同年代の女性がロレアルの広告を見て、「この子いいわね。」と思ってくれて、リシェや他の映画を見てくれたら、凄く嬉しいわ。ロレアルが女優を起用しているのは、活き活きとした具体化したイメージを与えるからじゃないかしら。

夢の部分については?

ファンタジーはこの職業の原動力、でも化粧の上に変装して写真を取ったりはしないわよ、私はマレーネ・デートリッヒじゃないもの!ミステリアスな所も残して、観客がもっと私たちのことを知りたいって思うように自然体でいることが大切なの。

魅力を利用するのは好きですか?

16か17才の頃、「じゃあ、今度は少し脱いで。」って言われて、写真撮影の現場から帰って来てしまったことがあったわ。セクシーな写真を撮るのは面白いし、ゲームみたいな感じだけど、"自分から率先して"やりたくはないわ!魅力は、不可欠でしょう。人間を結びつけるものよ。魅力と言っても、性的なものではなくて、ハイヒール履いて流し目の妖婦の格好をするとかじゃなくてね。女優と監督の間には常に誘惑があるのよ、新聞記者でも、行き付けのパン屋さんとだってあるのよ。

レオナルド・ディカプリオとの共演はいかがでしたか?

レオはとてもおしゃべり好きで、自分勝手な演技はしない人よ、自分の共演者がどんな演技をするかきちんと見極めて、そのシーンに宿るように色々細かいことをしてくるの。恋人同士の役だからと言って、手を首に回して、バカみたいに座っているだけじゃダメ。レオはいろいろ試して、議論して、細かいディテールを積み重ねて、仕草やリズムを出して、どのシーンでもさらに良いものにしようとしているのよ。

彼は、本能的な俳優ね。アクターズ・スタジオのメソッド俳優じゃない。正確さに凄くこだわるの。撮影されたテイクや(画面の)組み合わせをビデオのモニターで確認して演技を変えていくのね。私は、ラッシュは見ない人だったから;これに関してはとてもフランス的なスノッブだったの。「自分の演技は見ないわ。」なんて言うのはナルシストの身勝手な行動だと思ってね。編集されたものを見に行くと良く驚くのよ!

この映画ではレオナルド・ディカプリオと恋愛関係だった訳で、凄く聞きたいのは、その後はどうなっているのですか?

レオナルド・ディカプリオであれ、他の俳優であれ、私は人物、ある状況を演じるんだと言うことを意識していたいですね。やった!ディープ・キスしちゃおうなんて思わないですから…

ウディ・アレンは、「撮影中に起きたことは、起きたことにはならない。」と言ってますが。

男性は皆そうでしょうけど、監督さんも自分の映画に出てくれた女優に恋をするみたいなものね。カメラの前で一日中キスしてたのだから、夜だって同じだろうって思っているんですから!「レオとキスしてどうだった?」って皆に聞かれるんですが、彼がどんなキスをするかなんて私には分らないもの。演じている最中は、何も考えられないんです。アベル・フェラーラの映画がこの現象を語っているわよ。移動や台詞などの制約で、どうにもならないんです。撮影時に考えていたら、きっとひどい事になるでしょうね。

あなたは映画界最高の二人の俳優、マルチェロ(マストロヤンニ)とレオナルドにキスした唯一の女優ですね。

ええ…マルチェロは映画で私がキスした最初の男性ね。クリスチャン・ド・シュロンジュ監督の"le Voleur d'enfants" でね。映画での本当のキス…本当にそうだったわ!彼が初めてのキスの相手ではなかったけど、全然違うわ…そんなにたくさんキスしてきた訳でもないけど!(笑)

映画でヌードになることは?嫌なこととか、ありますか?

シーンに裸が正当に使われるのなら、利用されたって気持ちにはならないけど、自分の性器がスクリーンに映るのは絶対いやだわ。それ以外なら平気だけどね。観客は私の胸もお尻も見て、私が泣いたり、笑ったりするのも見る訳だから。そっちの方が破廉恥だって思えることもあるでしょ。

10年間、この業界にいて、何が変わりましたか?

最初は、面白いお遊びって感じでした。私は14才でしたから。今では、この映画に出れるかしらとか、共演者は?撮影期間は?場所は?…全てがしかるべきところに置かれてしまって。でも私はそんなの嫌なんですね!自分がどうなるのか理解するのに、自分で見なければいけないハズなんです。子供みたいにワクワクしていたいんですね。こうしたいなって言う気持ちを持っていたいんですよね!★

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