Optimum 2000年4月

ヴィルジニー・ルドワイヤンの最新作の題名は"De l'amour" である。「生きることの魅力が何よりもまして強い恋愛映画」なのだと彼女は言う。共演者にはヤシッド・エ、ストーミー・バグジー、ジャン=フランソワ・ステブナン、痛烈だが、誠実な、るつぼを形成している。

ジャン=フランソワ・リシェの映画には揺さぶられる。愛と友情に普遍的で本質的な価値観、悪に打ち勝つ価値観を剥き出しにする、その激しさに揺さぶられる。この映画での悪は、麻薬、中間管理職の権力や日々繰り返される不正・・・特にヴィルジニー・ルドワイヤンが的確に演じる20才の女性マリアが体験する暴力である。スーパーでの万引き中につかまってしまう若い女。ちょっとした過ちがすぐに悪夢へと転換する。しかし主題は美しく、勇気に満ち、最後には元気付けられる。ヴィルジニー・ルドワイヤンは次のように説明してくれた。:「希望へと扉が開いているから。ヒロインであるマリアは、事件のお陰で学ぶのよ。矛盾しているけど、彼女は生き続けていくために、人生を始める必要を強制的に感じされられるのね。」この映画の作法は、特に出だしが、既に少しステレオタイプとも思える節がある:郊外、麻薬、工場と彼らの言葉使い、ユーモアのタッチで進行を助けている。いずれにせよ、"De l'amour" は、ある種の欺瞞を勇気を持って糾弾している、それは個人の誠実さや偏見や小児性愛や麻薬に関わるものである。

ジャン=フランソワ・リシェ監督作品 De l'amour  ヴィルジニー・ルドワイヤン、ジャン=フランソワ・ステブナン、ストーミー・バグジー、
ヤシッド・エ 4月11日公開
 

ポール・オースターの質問表*

-他の惑星に生命はあると思う?それとも宇宙にいるのは我々だけだと思います?

 ええ、あると思うわ。あって欲しい。でも緑色の宇宙人みたいな存在じゃないと思うけど。

-死を願うほど憎んでいる人がいますか?誰かがあなたのためにその人を殺しても絶対バレないとしたら、殺してもらいますか?
 
 だめよ、そんなの酷いわ。死に値する人がいるなんて思わないし、他人に人殺しを頼むなんて、もっとびどいわ。

-プロのスポーツ選手は、お金をもらい過ぎていると思いますか?

  膨大な額をもらっている場合には、理解に苦しむこともあるわね。経済の力学は理解できるけど、もらっている額でしかその選手は発展しない  としたら、哀しいことだと思うけど。

-自分の胸の形と大きさに満足していますか?

 ええ、いいんじゃないかしら。

-神様を信じる?
 
 信じない。チベット難民を救う会を設立した医者の友人を出来る範囲で手助けしているの。虐殺されるような迫害を受けた人々を助ける
 わけだから、私は真剣よ。でも私は仏教を信じているのはそれだけが理由じゃないけど。

-流す前に自分のウンコを見ますか?

 見る時もあるわよ。

-魔法使いが願いの一つをかなえてあげると言ったら、何をしてもらいますか?

 たくさんあるわ!自分が愛する全ての人たちを守って欲しい、近親者や家族、それに友達。

-今までセックスした場所で一番思いがけない所って、どこでした?

 わかんない。むしろセックスするのに本当に思いがけない場所なんてないんじゃない。

-もし自分が大統領だったら、改革したい3つの事をあげて下さい。

 まず、公共の交通機関を全て無料にするわね。それに不法滞在者の問題をなんとかするわ。それに、お腹が空いてる人が食べれるように
 してあげたいと思う。 働いてあげたいな思う政治家は少ないけど、政治に関心がないわけじゃないわ。女性たちは中絶や避妊、仕事や
 選挙権などいろいろな権利を手にしたけど、私の世代が戦わなくてはいけないことはもっと難しくて、日常的なことだと思うわ。

-いくらもらったらウンコを食べてもいいと思う?

 いくらもらっても嫌よ!でもね、人間いつどんな状況に陥るか分からないものよ、お金が何物にも増して必要になる場合もあるでしょ。★

*Brooklyn Boogie のシナリオからの抜粋。シナリオライター、詩人、また Moon Palace ニューヨーク3部作などで知られる作家ポール・オースターは同世代の作家で群を抜いている一人である。彼の作品はフランスでは Actes Sud 社から出版されている。