フィルミール・リシャール 「歌うのは、とても不安だったわ。」

初めに:2000年の11月にコリンヌ・セロー監督の『ロミュアルドとジュリエット』に出演している私を見たフランソワ・オゾン監督が、マダム・シャネルの役をオファーしてくれたの。断る理由なんて全くなかったわ。

8人の女優:8台のアルファ・ロメオ、製作スタッフたちは、素晴らしかったわ!

プロット:自分が演じた人物が殺人にどう絡んでいるのか今でも分らないのね。それに私は個人的には、あんな千里眼ではないわ。

不安:歌うことね。「ほら、みんな調子が外れて歌っているじゃない、歌手だってそう。いつも声にいろいろ被せているのさ。」って言われたけど、自分は歌なんか歌えないって知っていたからとても不安だったわ。でも結果的にはあまりアレンジされていないわね、私の声は剥き出しって感じなの。

役について:黒人の乳母の役をやるのを嫌だとは全く思わなかったわ。第一、原作のお芝居では、彼女は白人なのよ。



LE NOUVEL OBSERVATEUR Semaine du jeudi 31 janvier 2002 - n-1943

フィルミーヌ・リシャール

「これは女性たちのミレニアムなの」

「フランソワ・オゾン監督は、コリーヌ・セロー監督作品の『ロミュアルドとジュリエット』に出演した私を見てくれていたの。私は、『焼け石に水』を見ていて、とても気に入っていたのね。でもあんなに若い人だとは思っていなかったわ。マダム・シャネルは勇敢な女性よ、初めて登場する時はそうは思えなくて、少しあの『風と共に去りぬ』のメイドさんを思い出させるかも。1950年代のブルジョワの家庭に黒人の女性がいるなんて、メイドの役以外には考えられないものね?ロベール・トマの原作だと、あの役は白人なのよ。オゾン監督はこの役を黒人に演じて欲しかったのね、8人の互いにとても異なる女性たちをまぜこぜにしたかったの。女性だけを。あれは偶然じゃないのよ。個人的に思うのは、今、女性たちのミレニアムなんじゃないかしら。ダリダのシャンソンを歌って欲しいとオゾン監督に言われた時はとても不安だったの。でも5年前位に、ハイチを舞台にしたミュージカルで主役をやらないかって言われたことがあって、"la Duchesse de la Croix des Baussalles"と言う題名だったのだけど、この映画は実現しなかったのね、でもあの時、歌のレッスンを受け始めたのだけれど。撮影では他の女優さんよりもある人たちの方が気楽に思えたわ。
『ロミュアルドとジュリエット』のプロモに付いて来ていたエマニュエルとは既に顔なじみだったし、イザベル・ユペールと私はレンヌにある同じ劇場で仕事をしたことがあったし。彼女は『オルランド』を演じていて、私はマリヴォー作の『いさかい』に出演していたの。一番印象に残っている人は、ダニエル・ダリューね、おかしくて、謙虚な人。若々しさを分けてもらったわ。撮影が終了した時のパーティで、踊っていた2人の女優は彼女と私だったわ」



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