ルディヴィーヌ・サニエ 「幼さって、作り出すものよ、わたしは14歳じゃないもの!」

決心:出演が決まる以前から、私は『8人の女たち』の企画を知っていたの。出演するのを夢見ていたけど、フランソワ・オゾン監督は、私に役をくれなかったの、悲しかったけど、また次に一緒に仕事が出来るようにって準備をしていたのね。間一髪でこの役をもらったの!撮影が始まる数日前に監督から電話がかかって来て、シーラが歌う"Papa, t'es plus dans le coup"を覚えておいてって言われたの。テストが終わると、”これで君の振付のプレイバックの録音が終わったよ。”って言われて。でもどうなっているのか良く分らなくて・・・歌を録音するなんて、大変な事なんだって思っていたから。

シャンソン:この映画を練っている時、監督は私に全てのシャンソンを聞かせてくれたの。私はパニックしちゃって。”正気なの?分っていないのはあなたの方よ。シャンソンは皆、女優たちに変えられてしまうわよ。それも無理ないと思うわ。”って彼に言ったの。でもオゾン監督は、落ち目の者やもう忘れ去られている人たちを蘇らせるのが好きなのね。もちろん人道的な趣味からじゃないけど。

不安:役をもらえたことに驚いてしまって、でも後になって失望はさせられないってとても心配だった。撮影の初日に、みんなの前で歌って踊らなくてはならなかったの。お手本でも示すような調子で他の女優さんに自分を紹介するような立場になってしまって、とても困ったわ。最初は親しみを持てたのはスタッフたちね、裏方さんとは顔なじみだったの、撮影監督に、衣装担当の人、だって彼らとは『焼け石に水』でもう仕事をしていたから。だから自分がそこにいたのは偶然だって感じがしなかったのね。

8人の女優:『まぼろし』が成功を収める前にオゾン監督は、女優のリストAを作っていて、Aのリストの女優がだめだったらBのリストをって思ったのだけど、Aのリストが全員出演を承諾したのね。私が驚いたのは、例えば、イザベル・ユペールがまるでシナリオが楽譜でもあるかのように仕事を楽しんでまた興味を見出していることだったわ、そして全く気取りがないところ。あらゆる料理のレシピも交換したの。私は全てのテイクを最後まで見るために残っていたわ、だってフランス映画界最高の女優たちが自分の演技を練っているのが見れる又とないチャンスだったから。

役について:私は自分の役がどこまで狂っているのか、どの度合いがすぐに理解出来なくて、それを知るには実際に演じてみなくてはならなかったのね。ダグラス・サーク監督の『人生の幻影』の登場人物を参考にしたのだけど、それ以外は全て監督のおかげ。監督自身に一番似ているのは私の役だと思うわ。『焼け石の水』の私と比較すると若返ったので驚いたって人には言われたけど幼さって、色気と同じで作り出すものよ、悪いけど、わたしは14歳じゃないもの!

難しかったところ:ドアの閉め方ね!どんな風に閉めたらいいのかを数時間議論することも出来るけど、ファニーとカトリーヌが抱き合うシーンのは、簡単に撮影出来たわ。

フランソワ・オゾン監督:監督は自分の夢を実現するのに慣れているのね。でも私はこの映画が存在しているのにすごく驚いているの。今でも見てみたいと信じられないくらい!



LE NOUVEL OBSERVATEUR Semaine du jeudi 31 janvier 2002 - n-1943

ルディヴィーヌ・サニエ

「スター・アカデミー(訳注:フランスのTV番組)より、はるかに良かったわ。」

「自分がこの映画に出るんだって知ったのが、撮影が始まる2週間前。役作りをして、歌とその振付を覚えるのには短かったわ!心配でこの二週間は眠れなかったの。他の大女優さんたちと会った時は、感動して涙が止まらなくて、気を落ち着かせなくてはならなかったほど。『焼け石に水』以来、オゾン監督と繋がりを持っている私に彼女たちは少しは敬意を払ってくれるかしらって言う考えを頼りにしていたから。撮影の初日は小さくなっていることにしたんだけど、失敗!最初のシーンが私の歌の場面だったから!でも結果的にはそれで救われたの:踊って歌って、セリフ以外で自己表現できるのは女優にとって、凄く楽しくて開放感があるの。皆撮影現場にいたから、凄くクレイジーだったわ。終わった時は、皆で「さあ、これで楽しめるわね!」って言ったから。皆とてもユーモアのセンスがあって、お茶を一緒に飲んで、お互いに連帯感が生まれたのね、カトリーヌ・ドヌーブは私とヴィルジニー・ルドワイヤンには母親のように接してくれたわ。でも一番素敵だったのは、ダニエル・ダリューね、私たち全員の女家長って感じ。彼女はみんなから尊敬を集めていたから。娘が母親を愛する気持ちと同じね。オリュフス監督の映画を私は見ていて、あの白黒の映画に出た人と自分は共演したんだってなかなか信じられなかったわ。別の時代を生きたけど、あれだけ現代的で偉大で、シンプルでいられるなんて、奇跡的だと思う。イザベル・ユペールも素晴らしかったわ。撮影中、彼女の仕事ぶり、厳格さ、自分の”分担”を果たすやり方に感心したのね。浴びるように彼女の仕事を見ていた。それに仕事の話をするのも好きだったから、私にたくさん助言もしてくれたの、とても寛大な人なのね。この映画では、この大女優さんたちは私の事が大嫌いなはずで、私は彼女たちの愛を勝ち取ろうと必死なのよ!最後に私が全てを告白するシーンがあって、私が長いセリフを言う間、みんなが私の足元にいるの。オゾン監督が”カット!”の声をかけた時、カトリーヌ・ドヌーブが拍手をしてくれて、私を腕に抱き入れて誉めてくれたのね。最高の賛辞だった!フランソワ・オゾン監督は、4世代間の女優たちの伝統継承と言うアイデアがあって、私にこう言ってくれたの”君がそこにいるのは、一番若い世代だからさ、伝統を継承して行くのは君だから。”集中コースとして考えたとしても、スター・アカデミーより、はるかに良かったわ!」



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