Tele Poche 2000年9月

ジェラール・ドパルデュー扮するジャン・ヴァルジャンの隣りで、『レ・ミゼラブル』に出演したヴィルジニー・ルドワイヤンはコゼットを演じている。加護を受けたかの如く、彼女は生き生きと美しく、ロマンチックで知的・・・この役のもろさを置き去り、強い女性を指示している。テレビも好きな映画スターに会ってみた。
 

コゼットを演じるのは大胆な賭けではありませんか?この役をやろうと思った決め手は?

実際、とても神秘的な人物ですよね、だって彼女の名前は現在の言葉に生きているのですから。コゼットは不幸で打ちひしがれた少女のシンボルだもの。少し感傷的な面もあるけど、彼女は自分の運命を手にするの。とても現代的な若い女性なのよ。あんな扱いを受けてきた子供は内面に強さを秘めているし、とても上手に感情を隠すことが出来るの。本当に難しい状況にも対処する術を知っているのね。単なる被害者じゃなくて、いじわるな人間になってしまったかも知れなかったど、彼女は人間味が弾けているの。私はそこに魅せられたのね。今この役を演じるチャンスをつかんだのよ、だってもし待たなければならなかったとしたら、役が必要とする体つきではなくなってしまうもの!

彼女とジャン・ヴァルジャンとの関係はとても特殊なものですよね。それにも惹かれました?

脚本のディディエ・デコワンヌは、ヴィクトル・ユーゴの作品を変えてはいないわ。コゼットとジャン・ヴァルジャンのほとんど近親相関的な関係は、既に原作でも示唆されているしね。彼女は彼に本当に夢中なのよ。ヴァルジャンを愛しているのだけど、彼は彼女の父親なの。現代的なアプローチは、登場人物に現在性を与えながら、時代の雰囲気も守りたかったジョゼ・ダヤン監督の意図もあるの。

あなたがダヤン監督と仕事をするのは今回が初めてですが、撮影中は、同じダヤン組の一員と言う感じがありましたか?

俳優は本当にダヤン組みがあるか分からないけど、段々この作品に出た皆と撮影できる喜びを噛み締めたわ:ジェラール・ドパルデュー、クリスチャン・クラヴィエ、ジョン・マルコヴィッチ、シャルロット・ゲンズブール、アジア・ダルジェント・・・国籍も異なる俳優たちよ。本当の意味で出会いと言う感じで、素晴らしかったわ。

このような大衆に支持されるだろう「サガ」に出演するのは、望んだからですか、それとも全く偶然?

そんな風に実現したんですね。送られて来た脚本を読んで・・・この役が気に入ったんです。大衆に指示されるなら、素晴らしいことだもの。でもそれが動機じゃないわよ。普通、私はもっとストーリーに反応するの。お話が気に入れば、役を引き受けるわ。計算づくじゃないもの。

以前出演したテレビ映画には、どんな想い出がありますか?

とても良い思い出よ、特に1997年にブノワ・ジャコが監督した「マリアンヌの人生」はメリヴィル・プボーと共演して私は主役を演じたのね・・・テレビの撮影の時は、もちろん仕事のリズムが違うわ。より早いけど、それは俳優にとっては悪いことって訳でもないしね。でも私はテレビでも映画の仕事でも区別はしないわ。個人的な関わり合いは同じだし、仕事できる喜びに違いはないもの。

映画でも同じく、役柄を吟味していますね、その理由は?

私が好きな作品を撮った人達と仕事をするようにしているの。「8月の終り、9月の始め」のオリヴィエ・アサイヤスやブノワ・ジャコ、「沈黙する女」のクロード・シャブロル。自分が何かをもたらすことが出来るなと思える映画に出たいんですね。

毎回、全く異なる人物を演じていますが、自分の一部が投影されていますか?

演じる役にはいつも少しは自分が出てくると思います。でも幻想も多いですよ、俳優と言う仕事のおかげで信じられないような人生を自分のものに出来るのですから!

この『レ・ミゼラブル』では、アメリカ用に2話、英語でも撮影をする必要があったのですよね、それも挑戦でしたか?

私は英語が話せるんですけど、”コーチ”のヴェルニス・クリエとたくさん練習しなければならなかったのね。英語を本当に身につけておくことが要求されたので、その準備が大変でした。英語のリズム、その響きが本当に素晴らしいと思うわ。

ダニー・ボイル監督の『ザ・ビーチ』で、あなたは既に英語は経験済みでしたが、この映画の成功で自分は変ったなと思います?

この映画は特に若者に受けたわね。もちろんレオナルド・ディカプリオの存在が一番大きな要因でしょうけど。でも絶対に成功することを求めなかったのよ。ヒットしたのだから、それでいいじゃない!でも変ったなんて私は全然思ってないわよ、それに世代の代弁者になりたいなんて絶対思わないもの。

あなたはよく雑誌の表紙に登場します。メディアやテレビへの関心はどこから来るのですか?他の同年代の俳優たちとはそこが違いますね。

私はテレビを軽蔑していないし、自分の仕事を話題にできる時には可能な限り、人に会えるように務めています。大好きな仕事ですから。でも全てをOKする訳ではないし、全てをやることは出来ませんからね。

ヴィクトル・ユーゴを映像化するのは、意味のあることですか?

もちろん、単なる役や何か商売でやるのとは次元が違います。この小説を多くの人に発見、再発見させる機会を作れて、テレビを見る人達をユーゴや他の時代の文学作家たちの世界へと導けるのですからね。

ヴィクトル・ユーゴはあなたの好きな作家の一人ですか?

人並みに『レ・ミゼラブル』は読みました。この撮影の機会に再読したんですが、ワーテルローの戦いの部分はちょっと長いなと思いました。今は、英米文学の方が私は好きですね。

夏休みが明けて、いかがですか?

まだはっきりしませんね。南西でヴァカンスを取りました。その前はジャン=フランソワ・リシェ監督の映画に出ました。若い女性の話なんですけど、自分が出た映画のストーリーを話すのは凄く苦手なんですよ。でもとにかく素敵な役なんです!★
 

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