本サイト恒例企画、フランス映画祭(来年2006年第14回の)上映作品予想!!

もちろんリストに載っている作品は、僕は全て未見です。選考基準は例年と全く同じで次の通り:

*これまでのフランス映画祭で作品が上映されたことのある監督作品。
*フランスではヒットはしなかったが、高い評価を受けた作品。
*僕の大好きな俳優・女優(ゲストで来日して欲しい)たちが出演している作品。
*関連サイト・HPの出来が良い、宣伝にかなりの予算が使われているなと思える作品。
*僕の個人的な趣味から、「見たいなあ」と思える作品。

情報収集のためにフランスのメジャーな映画ポータル・サイト、IMDb、ユニ・フランスのサイトを定期的にチェックしていますが、「こんな作品が あるよ。」「こんな映画を旅行先のパリで見た。」などと言う皆様からの情報も楽しみにしています。

各作品の情報は以下の通り:

■原題:フランス語原題 /日本語直訳
■監督:ベテランから新人監督まで、最近の傾向では女性監督抜きで、フランス映画祭は語れません!
■キャスト:ゲストで来日して欲しい人たちを中心にリスト・アップ。
■HP:個々の作品のHPはフランスでも益々盛んに作られています。公式サイトへのリンク。
■IMDb:作品リストがあれば、URLを紹介します。
■私見:僕個人のコメントや期待度、映画のあらすじなど。
□去年の予想はこちら



■題名:Travaux, on sait quand ca commence.../工事は、始まったら分る・・・
■監督:ブリジット・ルーアン
■キャスト:キャロル・ブーケ、ジャン=ピエール・カスタルディ、フランソワーズ・ブリオン
■HP:http://www.pyramidefilms.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0397692/
■私見:フランス公開は昨年の6月だった作品だが、遅ればせながら紹介する。主演がキャロル・ブーケであることと、監督がブリジット・ルーアンだからだ。ジャンルではコメディなのだが、昨年は移民問題で大きく揺れたフランスで、この作品はまたその移民問題を直接的には描いていないようだが、やんわりとした口調で描いているらしい。自分のアパートをリフォームすることにした主人公を巡る悲喜劇を描いて行くのだが、ここではその工事をする配管工や大工に多く従事しているのが、他でもない移民だということから生じる「おかしさ」を描くシノプシス。かつてアメリカ映画でトム・ハンクスが主演した『マネー・ピット』と言う作品があったが、そのフランス版のような作品を想像すればいいのだろうか?僕はルーアン監督の前作『情事の後で』が好きだったので、この作品も是非見てみたい。

■題名:Joyeux Noel!/メリー・クリスマス!
■監督:クリスチャン・カリオン
■キャスト: ギヨーム・カネ、ダイアン・クリュガー、ミシェル・セロー、シュザンヌ・フロン
■HP:http://nord-ouest.fr/joyeux/
■IMDb: http://www.imdb.com/title/tt0424205/
■私見:第1次世界大戦を描いた作品と言えば、最近ではすぐに『ロング・エンゲージメント』が頭に浮かぶ。この作品も日本での公開(ヘラルド配給)が決定しているのだが、題名が示す通り、公開は2006年の年末になるらしい。1年後ですか?日本で公開される頃、フランス本国ではとっくにDVDも発売されているなんていうのが当たり前になっている今日この頃ですね。(愚痴ばっかり)フランスでは現在公開中で、興行的にも成功を収めつつある作品だ。日本でも今年は戦後60年ということで「戦艦大和」の映画があったり、戦争映画がある種ブームなんでしょうか?クリスマスが巡って来て、仏・独・英の軍隊は休戦し、戦争なんて馬鹿馬鹿しいと言うことで、皆で「サッカー」をやったという実話を元に展開するほのぼの系(?)のストーリー。『ロング・エンゲージメント』ではヒロインが大活躍でしたが、この作品ではダイアン・クリュガーは果たしてどんな役回りなんでしょうか?キャストでは、脇をセロー始めとするベテランが出演しているのも気になります。アカデミー外国語映画賞フランス代表候補作ってとこでしょうか?

■題名:Les Bronzes 3 amis pour la vie/レ・ブロンゼ3、一生友だち
■監督:パトリス・ルコント
■キャスト:ミシェル・ブラン、ジョジアーヌ・バラスコ、ティエリー・レルミット、クリスチャン・クラヴィエ、ジェラール・ジュニョー
■HP:http://wwws.warnerbros.fr/lesbronzes3/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0445800/
■私見:『レ・ブロンゼ-日焼けした連中』(78年)『レ・ブロンゼ-スキーに行く』(79年)はパトリス・ルコント・コレクションという回顧上映で、かなり前、渋谷のぶんか村で見て、ビデオ化もされている。ご存知コメディ・グループ「レ・スプランディット』が作ったコメディ映画で、パトリス・ルコント・ファンを自称する人でもこの2本を見た人は少ないのではないだろうか?かなりバタ臭いコメディで、後のルコント作品とは比較にはならない珍品という印象しか残っていないなぁ・・・ルコントは日本でも人気のフランスの監督の一人であるが、『列車に乗った男』を最後に新作が日本で公開されていない。しかし来年2006年にはサンドリーヌ・ボネールとファブリス・ルキーニ共演の『親密すぎる打ち明け話』が公開予定!個人的にはこっちの方が見たいな。しかし前作から四半世紀を経て、その続編を撮るなんて、企画不足はハリウッドもフランス映画界も同じようですが・・・

■題名:La Boite noire/黒い箱
■監督:リシャール・ベリ
■キャスト:ホセ・ガルシア、マリオン・コティアール、ベルナール・ル・コック
■HP:http://www.richardberrylesite.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0414879/
■私見:『ぼくセザール10歳半 1m39cm』では自分の幼少期の体験が脚本に盛り込まれていたという俳優リシャール・ベリの監督作品第3弾は前作とは全く毛色の違うスリラーである。題名からして、もう「スリラー」していますよね?トニオ・ベナキスタ(『リード・マイ・リップス』『真夜中のピアニスト』)の短編の原作を映画化。交通事故で記憶を失った男が、昏睡状態の最中に自分が口にした数々の言葉をメモしてくれた看護婦のノートを元に、事故とその前後の記憶を探っていくというシノプシス。どんでん返しも期待できそうな感じですよね?フランス産スリラーは好きなジャンルなので、楽しみです。ヴィルジニーも一度、サスペンス/スリラー/犯罪映画に出演して欲しいです。フィルム・ノワールでファム・ファタール、行けそうだと思いませんか?この作品では、マリオン・コティアールがどんな役で出演しているかも楽しみですね。彼女は『ロング・エンゲージメント』でもなかなか良い味を出していましたね。

■題名:La vie est a nous!/人生は私たちのもの!
■監督:ジェラール・クラウジック
■キャスト:シルヴィ・テスチュ、ジョジアーヌ・バラスコ
■HP:http://www.lavieestanous.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0429227/
■私見:アラン・コルノー監督の『ワーズ・イン・ブルー』の好演が印象的だったシルヴィ・テスチュ主演の最新作は『ワーズ・イン・ブルー』とは打って変ってコメディである。ジョジアーヌ・バラスコが彼女の母親役を演じているのもお楽しみの一つ。監督は『プレイバック』でヴィルジニーも仕事をしたジェラール・クラウジック。彼は『タクシー』でもそうでしたが、ドラマよりもコメディの方が手腕の光る監督なんでしょうか?ジャン=マリー・グリオが書いた小説 "L'eau des fleurs"(花の水)"を脚色。粗筋はこんな感じ:ルイーズ(テスチュ)と母親のブランシュ(バラスコ)はサヴォワの小さな村でカフェを経営している。国道を挟んだ向かい側に新しいカフェがオープンした。そこへトラックの運転手たちのストが始まり、カフェはトラック野郎たちの溜まり場に・・・そのリーダー格の男ピエールの出現によって、この2つのカフェの対立は更に深くなる・・・そのピエールを演じているのが、元サッカー選手のエリック・カントナなのだ。なお公式サイトのシルヴィ・テスチュのインタヴューによると、この映画の話を最初に監督から聞いたのは、フランス横浜祭横浜での事だったそうです。「是非あなたと映画を撮りたい」とクラウジックからオファーがあったとか。


■題名:Le Petit lieutenant/小さな刑事
■監督:グサビエ・ボーヴォワ
■キャスト:ナタリー・バイ、ジャリル・レスペール、ジャック・ペラン
■HP:http://www.marsfilms.com/fiche_film_gen_cfilm=51730.html
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0431979/
■私見:ナタリー・バイが刑事を演じるのは、これが初めてだと思う。スノプシスを読むと、訳あって仕事を休んでいた(もっと詳しく書いてもいいのだが、ネタばれと判断)女性刑事が復帰後、若い新米刑事と共に殺人事件の調査に乗り出すというものだが、「刑事もの」というジャンルを思う時、やはりアメリカ映画でシリーズ化した『ダイ・ハード』や『リーサル・ウェポン』など、ド派手なアクションを全面に出した作品を思い出しがちで、これはこれで楽しいのであるが、フランス映画界はやはりシムノンのメグレ警視のお国なので、淡々とした描写の中から浮かび上がって来る社会状況とか人物関係とか、人物造詣に深みがあることを期待してしまう。期待はやはりナタリー・バイがどんな女刑事像を作っているかに興味が行く。IMDbのユーザーズコメントを読む限り、プロット先行の作品ではない。

■題名:Les Chevaliers du ciel/空の騎士たち
■監督:ジェラール・ピレス
■キャスト:ブノワ・マジメル、フィリップ・トレトン、ジェラルディン・パイヤス
■HP:http://www.leschevaliers-lefilm.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0421974/
■私見:フランスが軍事産業大国なのは、良く知られている。映画にもなった「外人部隊」だけではなく、ミラージュに代表される高性能の戦闘機を外国に高く売りつけることで莫大な外貨を稼いでいるのだ。コンコルドやエアバス社など航空産業でもフランスは世界的に有名だ。そのフランス映画界が漫画を原作に作った仏版『トップガン』とも言える作品がこれ。原題もとてもフランス的で良いではないか?調べて見るとこの原作の漫画は60年代にTVシリーズとしてドラマ化もされたことがある作品。今回は劇場公開作品としておそらく特撮もバリバリと映画化となっているものと推測される。フランス産アクション映画としては空軍の協力も得て、なかなかの迫力に仕上がっている感はある。キャストも面白そうなメンツが揃っている。興味のある方はサウンドもド派手な上記公式サイトへGO!Roger!!

■題名:Saint-Jacques... La Mecque /サンジャック・・・メッカ
■監督:コリーヌ・セロー
■キャスト:ミュリエル・ロバン、ジャン=ピエール・ダルッサン
■HP:http://www.saintjacqueslamecque-lefilm.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0429052/
■私見:フランス映画祭の常連監督の一人、コリーヌ・セローの最新作。『女と男の危機』『女はみんな生きている』は好きだった。前回映画祭で見せてもらった『赤ちゃんに乾杯!』の続編『18年後』は、個人的にはあまり関心しなかったのであるが・・・さて今回の最新作は母親を亡くした兄弟姉妹が、遺産を受け取るために、歩いてサンジャック・ド・コンポステルまで行かなくてはならないという奇妙な(?)ロードムービー。歩くのは嫌いという兄弟姉妹は途中喧嘩ばかり。しかし遺産をもらえるという欲の皮がツッパリ合う兄弟たちの旅は続く・・・そんな彼らが旅の途中で出会った人たちとは・・・!?ここ数年はデジカメ撮影の早撮りで、予算を抑えているというセロー監督だが、これもDVで撮影したのでしょうか?ちょっと気になります・・・

■題名:Palais Royal!/王宮!
■監督:ヴァレリー・ルメルシエ
■キャスト:ヴァレリー・ルメルシエ、カトリーヌ・ドヌーブ、ランベール・ウィルソン、ミシェル・オーモン
■HP:http://palaisroyal-lefilm.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0424338/
■私見:アレクサンドル・ソクーロフ監督の映画「太陽」で、あのイッセー尾形が昭和天皇を演じたと言うのは映画ファンなら耳にしているだろう。しかし「皇室」をテーマにした以上、この作品の日本での劇場公開はまずあり得ないだろう。役者が天皇を演じるのはタブーとされているからだ。しかしその「皇室」に国民の意思で終止符を打ってしまった国がある。他でもないフランスである。王様とそのお妃を断頭台へと送ってしまった国でしか企画・製作出来ないだろう、その映画とは皇室ネタでコメディを撮ることだ!それに果敢に挑戦したのが、フランス映画祭でも『カドリーユ』『ガルソンヌ』と2本の監督・主演作を見せてくれたフランス映画界切ってのコメディエンヌ:ヴァレリー・ルメルシエだあああ!!
舞台は欧州のある架空の国。国王が亡くなった。次に国王になる者は妻帯者でなくてはならないという法律の元、亡き国王の次男坊(ランベール・ウィルソン)と結婚していた言語療法士のアルメル(ヴァレリー・ルメルシエ)もプリンセスに!王妃の生活って一体全体・・・という雅子妃も必見のヴァレリー・ルメルシエ最新作だ。期待爆発!!爆笑確実(!?)公式サイトの予告編を今スグ見るべし!!

■題名:Je ne suis pas la pour etre aime/愛されるためにいるわけじゃない
■監督:ステファヌ・ブリゼ
■キャスト:パトリック・シェネ、アンヌ・コンシニー、ジョルジュ・ウィルソン
■HP:http://www.rezofilms.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0436445/
■私見:監督のブリゼは俳優上がりの監督さんだ。僕も段々疲れた中年になって来ているので、こうした団塊の世代のオヤジが主人公になっている作品が見たいと思ってしまう。日頃女優ばかり気にかけている反動だろうか!?また題名が凄くいい。いかにもフランス的エスプリと言うか、皮肉がたっぷりと効いている。もちろんこの手のフランス映画はキャストも地味でまず日本では一般公開されないので、映画祭という枠で是非こうした派手さはないが評判と批評も良い作品を紹介して欲しいと思う。ストーリーを読んでみると、なぜかあの『Shall we ダンス?』を思い出した・・・以下シノプシス:50歳になる司法官のジャン・クロード・デルサールは顔も心も疲れている、もう長い間、人生から得るものは少ないだろうという心境だったが、ある日タンゴのレッスンを見学して・・・

■題名:La maison de Nina/ニーナの家
■監督:リシャール・デンボ
■キャスト:アニエス・ジャウイ、シャルル・ベルリング、ギャスパー・ウリエル、ヴァンサン・ロティエ
■HP:http://www.tfmdistribution.com/lamaisondenina/index.htm
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0418847/
■私見:アニエス・ジャウイ最新作と言っても監督作ではなく、主演作である。今回はしかも歴史物で、実話の映画化である。監督のリシャール・デンボが撮影直後に亡くなったため、監督の意図を最も理解している主演者として、本作の編集にも関わったと公式サイトのインタヴューでジャウイは語っている。1944年来、孤児院ニーナの家は親を失った子供たちを受け入れて来たが、終戦となった1945年7月以降は強制収容所で生き残った子供たちを受け入れることになった。大きなトラウマを抱えた子供たちを相手に、ニーナは彼らの成長を助ける・・・ユダヤ系フランス人であるアニエス・ジャウイの熱演が期待できる感動作!

■題名:Cache/隠れて
■監督:ミヒャエル・ハネケ
■キャスト:ジュリエット・ビノッシュ、ダニエル・オートイユ
■HP:http://www.cache-lefilm.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0387898/
■私見:ミヒャエル・ハネケ監督の作品は、僕が見た作品はどれも好きになれなかった。とてもエグイ話が好きな人なんだなと言う事で、デンマークのラース・フォン・トリアー監督と同じく個人的には苦手な監督と言っても良い。さて前作『ピアニスト』に変って今回はジュリエット・ビノッシュ、ダニエル・オートイユを主演に迎えて、今年のカンヌ映画祭で最優秀監督賞を受賞。どうも『ピアニスト』がトラウマ(?)になっているので、この作品もどうせまた変態チックな話なのでは?と思いつつ、シノプシスを訳してみると:
 TVで書評番組を持っているジョルジュ(オートイユ)は、隠し撮りされた自分と家族が映ったビデオを受け取る。それには意味不明な絵も添付されていた。誰の仕業なのかは見当もつかない。少しづつテープの内容がよりプライベートなものになっていく。つまり送り手はジョルジュを個人的に知ってる人物なのか?ジョルジュは脅迫されたような気がするが、実害がないので、警察は取り合ってはくれなかった・・・と、やはりこれまたかなり気色悪そう〜なストーリーですね。怖いもの見たさで見たいような気もしますが、どうかな?

■題名:Entre ses mains/彼の手の中で
■監督:アンヌ・フォンテーヌ
■キャスト:イザベル・カレ、ブノワ・プールボールド
■HP:http://www.entresesmains-lefilm.com/site.htm
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0443072/
■私見:ドミニク・バルベリスの小説『カンガルー』の映画化である。映画化したのは『ドライクリーニング』『恍惚』のアンヌ・フォンテーヌ監督。予告編を見るとヒッチコックを連想させるサスペンス映画と言った印象を受ける。どんな話かは公式サイトの予告編を見ても、台詞が理解できないと解り難いかも知れないので、以下に少し長いがシノプシスを訳しておきますが、予備知識なく本編を見たい人はこの先は読まないで下さい。一部ネタばれと思われる情報も入っています。
*リールに住むクレア(カレ)は30歳、保険会社で働いている。夫ファブリスと娘のポーリーヌと平凡だが幸せな生活を送っている。ある日彼女は獣医のロラン(プールボールド)と知り合いになる、水質汚染の裁判について意見を求めるために彼女の元を訪れたのだ。彼らは彼の病院で再会し、また彼が働く動物園でも会う。彼らの関係は少しづつ親密なものになって行った。彼は自分がドン・ファンで、漁色家である事を隠さないのが、クレアには違う目的で近づいているようだ。しかし彼自身その目的を知らない素振りなのだ。クレアは不倫相手が、地元で発生している女性切り裂き魔なのではと疑うが・・・とここまで訳してしまうとなんだか急に尻が割れたような気がしないでもない・・・イザベル・カレとブノワ・プールボールドのいうキャストもなかなか面白いが、しかしプールボールドがシリアル・キラーではあまりにもステレオ・タイプなキャスティングだろう・・・

■題名:Riviera/リヴィエラ
■監督:アンヌ・ヴィラセック
■キャスト:ミウ=ミウ、ヴァヒナ・ジョカンテ、エリー・セムン
■HP:http://www.agatfilms.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0426192/
■私見:数年前『アデュー、僕たちの入江』という映画をシネマスクウェア東急で見た。それでヴァヒナ・ジョカンテという名前の女優さんを記憶している。彼女はこの映画のプロモのために来日もした。その後、フランスでちゃんと女優業を続けているのだが、悲しいかな、彼女の作品はそのデビュー作以来、一本も日本で公開されていないのだ!彼女は実はオゾン監督の『8人の女たち』で、ヴィルジニーの妹のカトリーヌ役を演じる予定だったのだが、妊娠し、かなり体重が増えてしまったために降板し、急遽その役をリュディヴィーヌ・サニエが演じることになったとコメンタリーで説明があった。確かにジョカンテが演じていたら、より「姉妹」という部分が強調されたような気がする。サニエはヴィルジニーとは全然似ていないので、姉妹という設定には無理があるのだ。今日紹介する作品は、そのヴァヒナ・ジョカンテが主演の最新作。共演にはミウ=ミウ。今年のロカルノとトロントの国際映画祭で上映された作品だ。アンヌ・ヴィラセック監督の2作目。シノプシスを訳すと:
ステラ(ジョカンテ)は17歳。リヴィエラのナイトクラブで踊り子をしている。母親は高級ホテルでメイドの仕事をしているが、過剰で独占欲が強く、あらゆる面で娘におんぶしている。ある日、その2人の生活に魅力的な男が入り込んで来た・・・ということで、その母親をやっているミウ=ミウの演技が目に浮かんで来そうだ。ジョカンテがどんな成長を遂げているのか、是非映画祭で見せて欲しい一本です。


■題名:Les ames grises/灰色の魂
■監督:イヴ・アンジェロ
■キャスト:ジャック・ヴィルレ、ジャン=ピエール・マリエル、ドニ・ポダリデス、マリーナ・ハンズ
■HP:http://wwws.warnerbros.fr/lesamesgrises/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0431493/
■私見:イヴ・アンジェロは撮影監督、あるいはカメラ・オペレーターとして長年活躍をして来ている人だが、近年監督も手掛けるようになった。今年の映画祭で上映されたアラン・コルノー監督の新作『ワーズ・イン・ブルー』も彼が撮影した作品だったし、クロード・ミレーユの『伴奏者』またクロード・ソーテの『愛を弾く女』やクロード・ベリの『ジェルミナル』などの作品なども手掛けている。1997年にはマリー・ジラン出演の"Un air si pur"という監督作品もあって、今回紹介する作品は6作目の監督作品となる。数々の賞を受賞したフィリップ・クローデルの同名小説の映画化である。1917年の冬、戦線から遠くない平和な村で少女が殺された。村の著名人数人が犯行の容疑者として浮かび上がる・・・というストーリー。ジャック・ヴィルレ、ジャン=ピエール・マリエル、ドニ・ポダリデスというキャスト。亡くなったジャック・ヴィルレのシリアスな演技が見られることでも注目される作品と言えるだろう。衣装担当は、オゾン組のパスカリーヌ・シャバンヌ。今月末フランス公開。

■題名:La Ravisseuse/誘拐者
■監督:アントワン・サンタナ
■キャスト:イシルド・ルベスコ、エミリー・デュケンヌ、グレゴワール・コラン
■HP:http://www.ocean-films.com/laravisseuse/accueil.htm
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0422072/
■私見:アントワン・サンタナは、スペイン出身の監督だが、フランスで長らくブノワ・ジャコ監督の助監督を務めた来た人で、 『シングル・ガール』にも参加しているし、なんとヴィルジニーを使って、"Sur la  route"という短編映画まで撮っている人だ。この新作には残念ながらヴィルジニーは出演してはいないが、同じくジャコ監督に可愛がられているイシルド・ルベスコを起用しての最新作だ。サンタナ監督は前作でもルベスコを起用しているが、この作品はコスチューム・プレイで、ルベスコの役は乳母。彼女を雇った若い母親(デュケンヌ)が乳母と友情関係を築いていくのを快く思わない夫(コラン)の三角関係(?)という物語。サンタナ監督は、母性をテーマに映画作りをして来ている人みたいだ。原題は、ルベスコの役を指していると思われる。

■題名:Ma vie en l'air/混乱した(空中の)僕の人生
■監督:レミ・ベザンソン
■キャスト: マリオン・コティアール、ヴァンサン・エルバーズ
■HP:http://www.tfmdistribution.com/mavieenlair/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0436546/
■私見:現在のフランス映画界若手有望株の一人はマリオン・コティアールだと言っても差し支えないだろう。この作品の後にもなんと、既に撮影終了、撮影中、撮影予定の作品を含めると11本の映画に出演すると言うのだから、彼女を売れっ子と言わずに誰が売れっ子と言えるのだろうか?僕が個人的に楽しみにしているのは、彼女が伝説的なシャンソン歌手エディト・ピアフ自身を演じるオリヴィエ・ダアン監督の伝記映画だ。これに続いてコティアールはリドリー・スコット監督の最新作にも出演予定と言うのだから、本当に大忙し、凄いぞ!彼女の公式サイトもなかなか素敵なので、お時間のある方はどうぞ!さて、ヴァンサン・エルバースと共演のこの作品はコメディみたいです。エルバーズ扮する主人公は、なんと飛行機恐怖症のパイロット養成教師。パイロットを訓練する立場の人間が、飛行機嫌いという設定からして笑える。その飛行機嫌いが災いして、彼は愛していた女性を追って外国へ行けないのだが・・・というシノプシス。その女性を演じているのがおそらくマリオン・コティアールなんでしょうね。

■題名:Le parfum de la dame en noir/黒いドレスの女の香水
■監督:ブルーノ・ポダリデス
■キャスト:ドニ・ポダリデス、ピエール・アルディティ、アビーヌ・アゼマ、ヴァンサン・エルバーズ
■HP:http://www.leparfumdeladameennoir-lefilm.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0385933/
■私見:日本ではガストン・ルルーと言えば、大半の人が『オペラ座の怪人』を思い出してしまうだろう。舞台版とその映画も世界的に大ヒットしてしまった事もあるが、地元フランスではそのルルーは「推理作家」としても知られていて、彼が作り出した探偵ルールタビーユが活躍するシリーズは未だに人気がある。その記念的作品『黄色い部屋の秘密』が発表されたのは1907年で、TVドラマを含めるとこれまでに5回も映画化されているし、今度の『黒いドレスの女の香水』もこれが3度目の映画化と言う事で、日本で言えば明智や金田一と言った探偵に迫る人気だろう。日本では原作の翻訳は今でも絶版にはならず文庫本で読める。ブルーノ・ポダリデスによる映画化は『黄色い部屋の秘密』が2年前にされ、フランスではまずまずのヒットで、同じルールタビーユが活躍する今回の小説の映画化となった。『黄色い部屋の秘密』は僕も小説を読んだことがあるけど、この小説は残念ながら未読。『黒衣夫人の香り』という題名で翻訳があるので、それを読んでみようかな?と思っています。あらすじは(創元推理文庫より):『黄色い部屋の謎』事件から二年、ルールタビーユは再び謎に巻き込まれた。南仏海岸の幻想的な古城砦を舞台に、奇怪な、そして意外な出来事が連続する。その影に見えかくれする亡霊にも似たバルメイエの姿におびえる人々。前作でついに明かされることのなかった〈黒衣婦人の香り〉の秘密がそのヴェールを脱ぐファン必読の書。

■題名:Gabrielle/ガブリエル
■監督:パトリス・シェロー
■キャスト:イザベル・ユペール、パスカル・グレゴリー
■HP:http://www.marsfilms.com/home.html
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0435479/
■私見:原作はジョセフ・コンランドの小説"The Return" コンランドと言えばすぐに思い出すのが、コッポラ監督の『地獄の黙示録』の原作
"Heart of Darkness"である。しかし今度の映画化は戦争映画ではなく、心理小説だ。題名からも分る通り、女性が主人公。キャストの2人に
イザベル・ユペールとパスカル・グレゴリー。長年連れ添ったブルジョワ夫婦の危機と別離を描くというのがシノプシス。配給会社のサイトで閲覧できる写真を見る限りでは、パスカル・グレゴリーは老け込んだ感じをうまく出しており、監督がパトリス・シェローとなれば、それなりのレベルを大いに期待できると思われます。タイトル・ロールを他でもないイザベル・ユペールが演じているとなれば、それだけで見たくなって来ますよね。しかもこれはコスチューム・プレイ。本年度ベネチア映画祭出品作品。お時間がある方は、配給会社のサイトで是非「予告編」をご覧くださいまし。フランス公開は9月28日。

■題名:L'annulaire/薬指
■監督:ディアーヌ・ベルトラン
■キャスト:オルガ・キュリレンコ、マルク・バルベ、エディット・スコーブ
■HP:http://www.memento-films.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0411117/
■私見:僕は小川洋子の良い読者と言うわけではないが、映画化が予定されている『博士の愛した数式』も読んだし、その他何篇かの長編・短編も読ませてもらった。この作家の仏訳を洋書店で何度か見かけたことがあって、フランス人も小川洋子が好きなのかな?と思っていたら、なんと今度は彼女の作品を映画化した女性監督が出て来た。映画化されたのは『薬指の標本』(新潮文庫刊)で、僕も偶然この作品を読んでいた。小川さんの作品は、爽やか系とネットリ系の2つの作風があって、『博士の愛した数式』が前者なら『薬指の標本』は後者だ。ストーリーなど興味のある方は、是非とも文庫本で読んでみて下さい。この作品はエレファント・ピクチャーズの配給で既に日本公開が決まっていますので、映画祭で上映されなくとも、いずれ見ることが出来るのは嬉しいですね。ディアーヌ・ベルトランという名前には全く馴染みがなかったのですが、あのジャン=ピエール・ジュネ監督と仕事をした事もある50代の監督さんです。劇場公開された映画はこれが3本目。主演のオルガ・キュリレンコは名前から分る通り、ロシア出身のモデルさんで、映画はこれが初出演・初主演の人です。最後にプレス・キットに記載されたシノプシスを訳しておきます:仕事で軽い事故を負い、アイリスは工場の仕事を辞め、奇妙な活動をしている研究所のアシスタントとして働くことになった。右も左も分らないまま、彼女は自分を雇ってくれた雇用主と少しづつ困ってしまうような恋愛関係になって行った・・・

■題名:La Doublure/身代わり
■監督:フランシス・ヴェベール
■キャスト:ダニエル・オートイユ、ギャド・エルマレ、クリスティン・スコット=トーマス、アリス・タグリオーニ、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ダニー・ブーン、リシャール・ベリ、ミシェル・オーモン
■HP:Not available yet
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0449851/
■私見:さあ、来年のフランス映画祭で上映させたい期待の一本。失敗作だった『サンタンジュ』に続くヴィルジニー・ルドワイヤン出演の最新フランス映画!彼女としては初コメディ作品となる本作のフランス公開は来年3月29日。そのシノプシスを日本でどこよりも先に初翻訳!
 美しいトップモデルの愛人エレナ(タリオーニ)と居るところをパパラッチされた大金持ちのピエール・ルヴァサール(オートイユ)は信じられないような嘘でおぞましい離婚を回避しようとする。偶然撮られた写真に映った別の男フランソワ・ピニョン(エルマル)と一緒にいたのがエレナで、自分と一緒だったのではないと妻(スコット=トーマス)に語るピエール。ピニョンはホテルの配車係りだ。彼は慎ましい小男である。嘘をそれらしくするために美しすぎるエレナをピニョンと暮らすように仕向けるピエール。団地住まいのピニョンにエレナは、正に猫に小判。ドタバタが始まった・・・
**ヴィルジニーの役どころは、エルマレ扮するピニョンと同棲中の恋人。彼女の父親を演じるのがミシェル・オモーンなのが嬉しいです!オーモンがヴィルジニーの父親を演じるのは、実はロベール・アンリコ監督のTV映画『フランス革命』(原題:La revolution francaise) 以来、2回目となります。子役時代のヴィルジニー、まだ8歳だったそうです!

■題名:La Californie/カリフォルニア
■監督:ジャック・フィエスキ
■キャスト:ナタリー・バイ、ミレーヌ・ドモンジョ、リュディヴィーヌ・サニエ
■HP:Not available yet
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0465160/
■私見:脚本家として有名な(クロード・ソーテ/オリヴィエ・アサイヤス監督ら)ジャック・フィエスキの監督作品。ジョルジュ・シムノンの小説"Le Chemin sans issue" の映画化。シノプシスは文無しのカップルに身の回りの世話を焼かせることになった有閑マダムのお話で、シムノンの映画化でも、メグレ警視が登場するシリーズではない。カップル2人と有閑マダムとその娘・・・奇妙で危険な4角関係が始まった。ということで、なにやら面白そうな感じもしますね。おそらく主人公の有閑マダムがナタリー・バイ、サニエは、文無しカップルの一人か、マダムの娘なんでしょうけど、カップルの一人という配役の方が面白いでしょうね。なぜ題名が”La Californie”なのか良く分らないけどね・・・サニエはオゾン監督とのコラボレーションも続くのかな?

■題名:Combien tu m'aimes?/どの位、私を愛している?
■監督:ベルトラン・ブリエ
■キャスト:エドワルド・バエル、モニカ・ベルッチ、ジェラール・ドパルデュー、ジャン=ピエール・ダルッサン
■HP:http://www.combientumaimes.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0420555/
■私見:『私の男』『他人のそら似』『メルシー・ラ・ヴィ』『美しすぎて』で知られるベルトラン・ブリエ監督の最新作。フランス公開は今秋10月下旬。モニカ・ベルッチ扮する娼婦の物語。宝くじで高額賞金を当てた客に結婚してくれ?と頼まれた彼女は・・・?というやや喜劇調のシノプシス。撮影監督は"seed of contention" も担当予定のフランソワ・カトンネ。しかしベルッチはもう何度も娼婦役をやっているなぁ。
 シルバーナ・マンガーノ、アンナ・マニャーニ、ジーナ・ロロブリジータに繋がる肉感的な女優さんは個人的にはあまり好きではないのですが
ベルッチは別。地元イタリアよりもフランス映画への出演が多い女優さんですが、ベルッチほどの女優に仕事させられないイタリア映画界の衰退ぶりは本当にひどいな。もうトルナトーレとは、一緒に仕事しないのかしら?たまにはイタリア語を話すベルッチも見たいけど。モニカ・ベルッチの売れっ子ぶりはまだまだ続いていて、この作品の後には、テリー・ギリアム監督の新作『グリム兄弟』、ダニエル・オートイユがナポレオンを演じる伝記映画と、ギヨーム・ニクルー監督、ジャン=クリストフ・グランジェ原作のミステリー"Le concile de pierre" でも主役の科学者を演じる予定。

■題名: Nouvelle France/新フランス
■監督:ジャン・ボーダン
■キャスト:ノエミ・ゴダン・ヴィニョー、ジェラール・ドパルデュー、イレーヌ・ジャコブ、ヴァンサン・ペレーズ
■HP:http://www.filmnouvellefrance.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0386669/
■私見:18世紀イギリスとフランスがカナダを我が物にしようと戦争を繰り広げていた時代を背景としたエピック・ロマン大作。IMDbのユーザー・コメントを見ると、あまりに史実を捻じ曲げていると本編を見た地元カナダ人の観客たちは憤慨している。ラブ・ストーリーを先行されるために、時代考証がおざなりとなったしまったらしい。テーマ曲を歌うのはあのセリーヌ・ディオン!まあこの作品はカナダで撮影され、英語/フランス語の台詞が聞こえてくるのである。またキャストには御馴染みのフランス俳優たちの名前もあるが、純粋なフランス映画ではなく、カナダ/フランス/イギリスの合作となっているので、フランス映画祭での上映はちょっと難しいかも知れないが、キャストにイレーヌ・ジャコブの名前を見つけてしまったので、今回紹介しておきたい。イレーヌ・ジャコブはどうして出演作が日本で公開されないのでしょうか?国際色豊かなフィルモグラフィーを重ねている女優なんですけどねえ・・・

■題名:L'avion/飛行機
■監督:セドリック・カーン
■キャスト:イザベル・カレ、ヴァンサン・ランドン、ソフィー・ギルマン
■HP:http://www.lavion-lefilm.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0417453/
■私見:セドリック・カーンの前作はジョルジュ・シムノンの小説の映画化だったが、この作品はジャンル的にはファンタジー作品となるのだろう。小さな男の子が主人公。8歳の彼はクリスマス・プレゼントに大きな模型飛行機をもらうが、彼が本当に欲しかったのは、自転車だった。父親は、自転車を買ってくれると約束したはずだったのに・・・しかしその父親はある事故で亡くなってしまう。悲しみにくれる彼だったが、プレゼントにもらった飛行機が実は「生きている」ことに気づく・・・この思いがけない素晴らしい飛行機と冒険することになった彼は、これをプレゼントしてくれた亡き父親に会いに行く決心をするが・・・というここまで訳しても、泣けてきそうなシノプシス・・・イザベル・カレが母親役なんでしょうね。これは、見たい!ヴァンサン・ランドンの父親役もいい味だしていそうな感じですよね?


■題名:Douches froides/冷たいシャワー
■監督:アントニー・コルディエ
■キャスト: ジャン=フィリップ・エコフィ、サロメ・ステブナン
■HP:http://www.bacfilms.com/site/douchesfroides/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0422133/
■私見:監督は新人でこれが処女作にあたる。ポスターを見ての通り、男性2人、女性1人という『突然、炎のごとく』を彷彿とさせる3角関係青春残酷物語という筋書き。主演者の一人、サロメ・ステブナンは、俳優・監督のジャン=フランソワ・ステブナンの娘で、フランス映画祭で上映された同監督の『ミシュカ』にも出演していた。またキャスト男性2人は柔道選手という設定なのも興味深い。フランス映画ではこうした。いわゆる「体育会系」の作品が少ないような気がするので、是非見てみたいです。

■題名:Papa/パパ
■監督:モーリス・バーテルミー
■キャスト:アラン・シャバ、ジュディット・ゴドレーシュ
■HP:http://www.papa-lefilm.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0428940/
■私見:父親と息子のロードムービー。何と全編、車の中だけで撮影されたとか。と言う事は主演・脚本にも参加しているアラン・シャバのワン・マン・ショウなのだろうと推測できる。まるで自動車会社によるCMのようなポスターなのだが、IMDbのコメントでは結構「泣き笑い」出来るみたいだ。アラン・シャバは俳優だが、フランス映画界では、監督・脚本家/プロデューサーとしても知られる才人。シャバの日本での知名度を考えると日本での公開はまずあり得ないので、こんな小品とも言える作品を是非映画祭へ持って来て欲しい。公式サイトもなかなか良い感じに仕上がっております。フランス公開は2005年6月1日。なお監督のバーテルミーはキャスト:ジュディット・ゴドレーシュのボーイフレンドで2人の間には、子供も一人生まれております。

■題名:The Science of Sleep/眠りの科学
■監督:ミシェル・ゴンドリー
■キャスト:パトリシア・アーケット、シャルロット・ゲンズブール、エマ・ド・コーヌ、ガエル・ガルシア・ベルナル
■HP:Not available
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0354899/
■私見:自分の夢の中に囚われてしまい、そこから抜け出すようにもがく男の物語というシノプシス。現在撮影中。フランス公開は来年1月で、フランスとイギリスの合作映画と言う事だが、"Lemming" に続くシャル坊の最新作として紹介します。題名は英語ですが、台詞はどうやらフランス語になるみたいですが、なんせ現在撮影中の作品につき詳細はまだ不明。
シャル坊はメキシコ人のガエル・ガルシア・ベルナル君が演じる主役が恋する美しき隣人の役。キャストにはアラン・シャバ、ミウ=ミウの名前もあります。ポスト・プロダクションにも時間は必要ですから、6月の映画祭には間に合わないでしょうけど、クロード・ベリ監督の"L'Un reste, l'autre part"かドミニク・モル監督の『レミング』の上映が期待できますから、シャル坊ファンは嬉しいですよね。出演作を連打するシャル坊は、そのクロード・ベリ監督が次回作として準備しているアンナ・ガバルダの小説"Ensemble, c'est tout"への映画化にも出演するみたいです!

■題名:L'enfer/地獄
■監督:ダニス・タノヴィッチ
■キャスト:エマニュエル・ベアール、カリン・ヴィアール、マリー・ジラン、ジャック・ペラン、ギヨーム・カネ
■HP:Not available
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0430224/
■私見:遺稿の映画化と言えば、トリュフォー監督の『小さな泥棒』をクロード・ミレーユ監督が映画化したり、日本では黒澤明監督の遺稿:『雨あがる』や『海は見ていた』などの例がありますよね?さて、今回紹介するのはポーランドの鬼才クシシュトフ・キェシロフスキ監督による遺稿3部作の2作目の映画化となる作品です。この三部作の一作目は既に映画化されていて、日本でも公開されました。誤爆テロをやってしまった女教師と、刑務官の青年の運命的なラヴ・ストーリーで、監督は「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァが撮った『ヘブン』です。さて今回のお話は出所した父親が、自分の娘たちに会いたがるが、母親がそれを拒絶するという物語。その両親を演じるのがミキ・マノイロヴィチとキャロル・ブーケで、彼らの娘たちを演じるのが、エマニュエル・ベアール、カリン・ヴィアール、マリー・ジランという、これまた凄い顔ぶれ。噂では今年のカンヌ映画祭で、フランスからの出品されるだろうと言われています。監督はボスニアとセルビアの中間地帯に取り残された敵対する兵士たちの様を描いた『ノー・マンズ・ランド』のダニス・タノヴィッチ。

■題名:Le temps qui reste/残された時間
■監督:フランソワ・オゾン
■キャスト:ヴァレリア=ブルーニ・テデスキ、ジャンヌ・モロー、メルヴィル・プポー
■HP:http://www.francois-ozon.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0417189/
■私見:『まぼろし』『8人の女たち』『スイミング・プール』『5×2』と一年に一作の割合で作品を連打するフランソワ・オゾン監督の最新作がこれ。主演にメルヴィル・プポー。オゾン監督と言えば、これまでの作品ではヒロインを描いて来たことで定評があるが、今回は男性を主人公に据えての新作。題名から想像できる通り、不治の病に冒され、余命数ヶ月と宣告された男性の物語という設定は、これまでのオゾン作品とは大きく趣きが異なります。キャストには前作『5×2』に続き、ヴァレリア=ブルーニ・テデスキが出演、加えてあのジャンヌ・モローの名前を見つけて二度びっくり。これは本当に楽しみです!フランスでは11月30日公開予定。

■題名:Une aventure/アヴァンチュール
■監督:ザビエ・ジアノリ
■キャスト:リュディヴィーヌ・サニエ、ニコラ・デヴォシェル
■HP:http://www.studiocanal.com/
■IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0380834/
■私見:来年2005年にはママになるリュディヴィーヌ・サニエの最新作がこれ。この作品の共演者ニコラ・デヴォシェルと恋をして・・・と言う事で、彼女にとっては思い入れの深い作品になるでしょう。当初サニエの役は"A cause de la nuit"という題名でシャルロット・ゲンズブールが演じる予定だったが、シャル坊が降板したためサニエが演じることになった。これは以下のシノプシスを読む限り、彼女の役は「ファム・ファタール」と言った感じで、まだまだ若い彼女がどんな風にこの役を演じているのか、若干の不安はあるものの、きっとこれまでの役とは違う演技を見せてくれると思います。楽しみですよね。
 シノプシス(少しネタばれあり)を訳してみました:ジュリアン(デヴォシェル)はビデオ店で夜勤をしている。ある夜、帰宅すると、自分のアパートが入っているビルのホールで若い女性(サニエ)とすれ違う。彼女はドレス姿で、しかも裸足だった。彼女は助けを求めている様子だったが、ガラス戸のせいでジュリアンは彼女が何を言ったのか理解できなかった。ジュリアンはためらいながらも後を追うと、彼女は夜の中へと消えた・・・翌日買い物の最中に、何もなかったように振舞う自然な彼女に再会する。なぜか分らないまま、彼女に惹かれたジュリアンは後で、彼女が夢遊病であることを突き止める。ガブリエルという名の彼女は、ジュリアンとセシルが住む近所に息子と共に暮らしていた。彼女には生活費を出してくれるルイという既婚者の愛人がいたのだ。ジュリアンはガブリエルにぎこちなさを感じて、彼女の事が心配になる。セシルが仕事でイタリアへ行った間に、ガブリエルは入院し、ジュリアンと住むために愛人のルイと別れる決心をしてくれた。しかし一緒になった数日後、ルイの死体が発見されて・・・

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