ニューヨークの教会を後にした、オマリー神父。今度の赴任地は尼僧ばかりの教会だった。
債権者の建築業者は教会付属の学校を閉鎖してガレージにすることを目論むが、教会の指導者シスター・ベネディクトの猛烈な反対にあってしまう。
進歩的で自由気ままなオマリーと厳格なベネディクトは教育方針をめぐって対立するが、共に協力して教会を守るために尽力する。
気さくなオマリー神父と周囲の人々との人情味溢れる交流をコミカルに描いた、アカデミー7部門に輝く大ヒット作の続編。
44年にレオ・マッケリー監督が製作、監督、脚本を手がけた『我が道を往く』は、その年の興行成績第一位となる大ヒットを記録。
マッケリーは自ら独立制作会社レインボー・プロダクションを設立して、『我が道を往く』の続編の製作を企画。マッケリーが専属していたRKO社が配給を担当した。
今作では前作でビング・クロスビー扮するオマリー神父に翻弄される気難しいフィッツギボン神父に代わって、厳格ながらも心優しいシスター・ベネディクトが登場。
マッケリーはバリー・フィッツジェラルド扮したフリッツギボン神父同様、シスター・ベネディクトも実在の人物をモデルにしており、
実在のベネディクトはボクシングとテニスが好きなスポーティで、子供の世話が好きな、信仰心の厚い人物だった。
マッケリーは彼女が尼僧服の長い裾をひるがえしながら、テニスに興じる姿に強い印象を受けていたが、映画ではテニスよりもボクシングのシーンが多く使われた。
マッケリーのアイディアを脚本化するため、『男の敵』(35)や『駅馬車』(39)などジョン・フォード監督の傑作を多数手掛けたベテラン脚本家のダドリー・ニコルズが起用された。
主人公のオマリー役には前作に引き続いてクロスビーが扮し、マッケリーはベネディクト役にイングリッド・バーグマンを希望。
しかし、彼女と専属契約を交わしていたデヴィッド・O・セルズニックは、続編は絶対に失敗すると考えて、バーグマンの貸し出すのを断ってしまう。
そこで、マッケリーはバーグマンに直接会ってストーリーを説明し、興味を持ったバーグマンは脚本を読んで出演に合意。
セルズニックはマッケリーがバーグマンの起用をあきらめるよう、まず手始めに通常の二倍の出演料を要求。
マッケリーがあっさりと要求を呑んだので、RKO社のスタジオ・スペースを一年間無料で借りること、RKOが所有している『愛の嗚咽』(32)など3本の映画化権を譲り受けるという破格の条件でバーグマンを貸し出した。
映画の目玉の一つとなる歌は、前作に引き続きジョニー・バーグが作詞を、ジェームズ・ヴァン・ヒューゼンが作曲を担当。
クロスビーは、クリスマス・シーズンのポピュラー・ナンバーとなったタイトル・ソング「The Bells of St. Mary's」や、
アカデミー歌曲賞にノミネートされた「Aren't You Glad You're You」など5曲で得意の歌声を聞かせ、バーグマンもスウェーデンの歌「It's Spring」を披露した。
この映画の撮影中、前作『我が道を往く』が作品賞、クロスビーの主演男優賞、マッケリーの監督賞を含むアカデミー賞7部門を獲得。
また、この年はバーグマンも『ガス燈』(44)で主演女優賞を受賞したので、
スタジオはオスカー像を三つ並べて大々的に宣伝して公開。そのおかげもあって映画は前作『我が道を往く』をしのぐ大ヒットとなって、46年の興行成績第一位を記録した。
バーグマンはニューヨーク批評家協会賞を受賞し、第18回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネートされたが、今回は録音賞のみの受賞に終わった。
59年にはテレビ・ドラマ化され、『或る夜の出来事』(34)のクローデット・コルベールがシスター・ベネディクトに、『拳銃貸します』(42)のロバート・プレストンがオマリー神父に扮した。
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