禁断の惑星 Forbidden Planet
公開:
1956年
禁断の惑星
製作:
M-G-Mスタジオ

ニコラス・ネイファック
監督:
フレッド・M・ウィルコックス
原作:
アービング・ブロック

アレン・アドラー
脚本:
シリル・ヒューム
撮影:
ジョージ・フォルシー
音楽:
ルイス・バロン

ベイブ・バロン
出演:
ウォルター・ピジョン

アン・フランシス

レスリー・ニールセン

西暦2200年、惑星アルティア4に到着した調査隊は、消息を絶ったはずの調査隊の生き残りモービアス博士と出会う。彼は娘のアルティアと万能ロボットのロビーと共に絶滅したアルティア4の先住民族クレール人の文明を研究していた。調査隊は姿の見えない怪物に襲撃されるが、その正体はモービアス博士の潜在意識がクレール人の機械によって具体化した「イドの怪物」だった。ウィリアム・シェークスピアの『テンペスト』を基に、舞台を広大な宇宙に移してフロイト流の味付けを施した哲学的なストーリーに、娯楽映画の要素をふんだんに取り入れ、後のSF映画やテレビ・ドラマに強い影響を与えた、子供から大人まで楽しめる50年代のSF映画ブームを代表する一本。

アーヴィング・ブロックとアレン・アドラーがシェークスピアの『テンペスト』に触発されて52年に発表した『Fatal Planet(運命の惑星)』を、『ターザン』等の脚本で知られるM-G-M社のベテラン脚本家シリル・ヒュームが脚本化。M-G-Mは『ラッシー』(43)や『秘密の花園』(49)等ファミリー映画を数多く手掛けたウィルコックスを監督に起用し、この野心的なSF映画に200万ドルもの制作費をかけて、プリ・プロダクションだけに2年もの歳月を費やした。劇中の音楽はルイスとベイブのバロン夫妻に依頼され、2人は2万5千ドルの費用と4ヶ月の歳月かけて全く新しい電子音楽を作り出す。今作で最も印象深い演技を披露したモービアス博士に仕える万能ロボット、ロビーはM-G-Mの特殊効果部の主任A・アーノルド・ギレスピのラフ・スケッチを基にボブ・キノシタがデザインする。ロビーの透明なドーム状の頭の中にある複雑な装置を動かす為に2,600フィートの電線が取り付けられるが、この電線を配置するのに2カ月以上もかかった。ロビーのユニークなデザインとキャラクターは好評を博して50年代のSF映画のアイコンの一つとなり、彼を主人公にした続編『続禁断の惑星 宇宙への冒険』(57)が製作され、『宇宙家族ロビンソン』や『トワイライト・ゾーン』といった人気テレビ・ドラマにもゲスト出演する。また、今作は『裸の銃』シリーズで有名なレスリー・ニールセンのデビュー作でもある。


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