ゲーリー・クーパー Gary Cooper

本名:
フランク・ジェームズ・クーパー
ゲーリー・クーパー
愛称:
クープ
職業:
俳優、製作者
生年:
1901年5月7日
出身国:
アメリカ
出身地:
モンタナ州 ヘレナ
没年:
1961年5月13日
代表作:
『モロッコ』(30)
『ヨーク軍曹』(41)
『真昼の決闘』(52)

牧場を営むイギリス移民の次男として生まれ、9歳になると母親の希望でイギリスに渡って英国紳士の教育を受ける。 13歳の時に第一次世界大戦が勃発し、アメリカに戻ったクーパーはアイオワの大学で美術を専攻するが、やがて大学を中退。 シカゴで商業美術の仕事を始めるが、ビジネスは失敗に終わり、24年にはロサンゼルスに移って、友人の紹介で西部劇のエキストラを始めたのがきっかけで俳優を志すようになる。 26年にサミュエル・ゴールドウィンのオーディションに合格。 『夢想の楽園』(26)で本格的に映画デビューして一躍注目を集め、27年に週給150ドルでパラマウント社と契約する。 「イット・ガール」クララ・ボウ主演の『あれ』(27)や『赤ちゃん母さん』(27)、アカデミー作品賞に輝く『つばさ』(27)などで助演を務めて頭角を現してゆき、 『試験結婚』(28)や『空ゆかば』(28)など恋愛映画から戦争映画まで様々なジャンルの作品に出演。 中でも『アリゾナの天地』(27)や『Nevada』(27) など西部劇での演技が好評を得て、29年の『バージニアン』の成功によって西部劇スターとしての地位を確立する。 30年にはハリウッド・デビューしたマレーネ・ディートリッヒの相手役を務めた『モロッコ』での二枚目ぶりが好評を博して、西部劇スターからハリウッドを代表する大スターの一人となる。 翌年「悪く思うなよ」の台詞で有名なダシール・ハメット原作のギャング映画『市街』に出演して更なるファンを獲得。 32年には親友のアーネスト・ヘミングウェイ原作の『戦場よさらば』に出演。33年には新規開拓を狙ってエルンスト・ルビッチ監督の『生活の設計』でコミカルな役柄を演じ、同年には新人女優ヴェロニカ・ヴァルフと結婚する。 その後も『ベンガルの槍騎兵』(35)、ルビッチ製作の『真珠の首飾り』(36)などのヒット作に出演してパラマウント映画の大黒柱として活躍。 36年にはコロムビア社に貸し出されてフランク・キャプラ監督の『オペラハット』に出演。飄々としたディーズ氏を好演して初めてアカデミー主演男優賞にノミネートされる。 パラマウントとの契約が切れると、彼を見出したゴールドウィンと契約を交わして『暁の討伐隊』(39)や『西部の人』(40)に出演。彼の人気は不動のものとなり、39年にはアメリカの高所得者第一位にランクされる。 40年代に入っても彼の人気は衰えず、再びキャプラ監督と組んだ『群集』(41)やハワード・ホークス監督の『教授と美女』(41)に出演。 同年に公開された『ヨーク軍曹』では第一次世界大戦の英雄アルヴィン・ヨークを愛国心溢れる爽快な演技で好演して、初のアカデミー主演男優賞を獲得する。 翌年の『打撃王』(42)ではヤンキースの大リーガー、ルー・ゲーリックを演じて再びオスカーにノミネートされる。 43年からはフリーの俳優となって、同年にはイングリッド・バーグマンと共演した『誰がために鐘は鳴る』(43)で二度目のヘミングウェイ小説の映画化に挑み、44年には独立プロダクション「シネマ・アーティスツ」を設立するが、わずか1年で解散となる。 戦後はデミル監督の『軍医ワッセル大佐』(44)や『征服されざる人々』(47)フリッツ・ラング監督の『外套と短剣』(46)、レオ・マッケリー監督の『善人サム』(48)などに出演するが、ヒット作に恵まれなくなった上に、『摩天楼』(49)で共演した女優のパトリシア・ニールとの不倫が発覚して彼のキャリアは窮地に追い込まれる。 ニールはクーパーの子供を身ごもるが、家庭を捨てることが出来ないクーパーはニールと別れて、彼女はおなかの子供を堕ろした。 52年にはフレッド・ジンネマン監督の低予算の社会派ウェスタン『真昼の決闘』に出演。 潰瘍の痛みと戦いながら熱演した、悪人たちに立ち向かう孤独な保安官役は高い評価を得て二度目のアカデミー主演男優賞を獲得し、演技に円熟の魅力を加えて見事なカムバックを果たす。 晩年はウィリアム・ワイラー監督の『友情ある説得』(56)や、オードリー・ヘプバーンと共演した『昼下がりの情事』(57)に出演して貫禄のある演技を披露。 61年のイギリスで撮影されたスリラー『六年目の疑惑』が最後の出演作となり、同年にはアカデミー名誉賞が贈られた。
190センチの長身と端正な顔立ちを売りに「クープ」の愛称で親しまれて、長年良きアメリカ人の典型「グッド・サム」として不動の人気を誇る。誠実でシャイな好青年や寡黙で力強いヒーローを演じさせると天下一品で、彼の素朴な魅力は「山から切り出したばかりの原木のような初々さ」と評されて映画ファンだけでなく女優までも虜にして、クララ・ボウやルーペ・ヴェレスらの共演女優たちと浮名を流した。 『戦場よさらば』で彼と共演したヘレン・ヘイズは「もし彼に愛を告白されたら、私は夫を捨てるこっとだっていとわなかった。」とまで言いて切った。

紹介作品

モロッコ(30)

出演

オペラハット(36)

出演

教授と美女(41)

出演

打撃王(42)

出演

誰が為に鐘は鳴る(43)

出演

真昼の決闘(52)

出演



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