グリア・ガーソン  Greer Garson

本名:
アイリーン・エブリン・グリア・ガーソン
グリア・ガーソン
職業:
俳優
生年:
1908年9月29日
出身国:
北アイルランド
出身地:
アルスター カウンティダウン
没年:
1996年4月6日
代表作:
『心の旅路』(42)
『ミニヴァー夫人』(42)
『キューリー夫人』(43)

早くして父親を亡くし、家庭は裕福ではなかったが、教師になることを夢見て子供の頃から勉強に励み、小学校時代から常に優秀な成績を収めて特待生として奨学金を得てロンドン大学に進学。 フランスのグルノーブル大学で学んだ後、広告会社で働き始めるが、演技に興味を持ち始めて仕事が終わるとアマチュアの演劇クラブに通うようになる。 32年の『Street Scene』で舞台デビューを果たし、33年にはイギリス外交官のエドワード・スネルソンと結婚。 35年にはローレンス・オリビエが主演と製作を務めた舞台『Golden Arrow』に出演するチャンスに恵まれ、この舞台での好演によって注目を集めたガーソンは、本格的にプロの俳優として活躍するようになる。 その後もロンドンのウエスト・エンドいくつもの舞台をこなし、知的な上品なふるまいで高い人気を獲得。 38年には舞台劇『Old Music』に出演し、彼女の演技はこの舞台がミュージカルだと思って見に来た M-G-M社の重役ルイス・B・メイヤーの目に留まる。 彼女にほれ込んだメイヤーは、ガーソンをハリウッドに招いてM-G-Mと専属契約を結ばせる。 いくつかの役が候補にあがるが、どれも実現せず、1年後ガーソンはイギリスに帰国。 しかし、イギリスで撮影されたサム・ウッド監督の『チップス先生さようなら』(39)でロバート・ドーナットの相手役を務め、出演シーンは短かったものの印象的な演技を披露。 彼女のもとにはファンレターが殺到し、アカデミー主演女優賞にも初ノミネートされてその人気を一気に高めた。 40年代に入ると『Pride and Prejudice』(40)や『塵に咲く花』(41)などの大作映画への出演を果たし、後者では私生児の救済に貢献した実在の女性エドナ・グラドニーを演じて再びアカデミー主演女優賞にノミネートされた。 第二次世界大戦の最中の42年に公開された、ウィリアム・ワイラー監督の戦意高揚映画『ミニヴァー夫人』では、ノーマ・シアラーに代わってタイトル・ロールを熱演。 ホーム・フロント(銃後)で母親として妻として逞しく生きる女性を凛々しく演じて高い評価を獲得して、その年のアカデミー主演女優賞に輝く。 続いてマーヴィン・ルロイ監督の『心の旅路』(42)に出演。ロナルド・コールマン扮する英国紳士の記憶喪失に翻弄される女性を力強く演じて好評を博し、この二本の映画の成功によってガーソンは一躍ハリウッドのトップ・スターに踊り出る。 翌43年には『ミニヴァー夫人』で彼女の息子に扮した10歳年下の俳優リチャード・ネイと再婚。 伝記映画『キューリー夫人』(43)、大河ドラマ『パーキントン夫人』(44)、恋愛ドラマ『愛の決断』(45)でも彼女の知性的な美貌と人柄に合った、強さと優しさを兼ね備えた女性像を演じて人気は不動のものとなり、41年から45年にかけて5年連続でアカデミー主演女優賞にノミネートされる快挙を成し遂げる。 しかし、劇中の賢夫人役のイメージがあまりにも強すぎたために、役柄が型にはまってしまい、戦争が終結して銃後映画の需要が激減すると、イメージの転換を図って新しい役柄に挑戦。 クラーク・ゲイブルのハリウッド復帰作『冒険』(46)、撮影中に溺れそうになったジョージ・キューカー監督の『Desire Me』(47)、ウォルター・ピジョンと5度目の夫婦役を演じた初のコメディ『奥様武勇伝』(48)などに出演するが、どれも彼女の持ち味が生かされずに興行的にも批評的にも失敗に終わってしまう。 47年にはネイと離婚し、49年にはテキサスの大富豪バディ・フォーゲルソンと結婚。3度目の結婚は87年に夫が死ぬまで続いた。 翌50年には、大ヒット作『ミニヴァー夫人』の続編でイギリス・ロケで製作された『The Miniver Story』で再びミニヴァー夫人役を演じたが、前作ほどの評価を得る事が出来ずに終わる。 48年にブロードウェイの舞台『メイムおばさん』での演技が好評を博すと、映画の出演を減らして舞台を中心に活動するようになり、舞台の合間にシェークスピア原作の『ジュリアス・シーザー』(53)や、ウェスタン『荒野の貴婦人』(55)などに出演。 60年には『ルーズベルト物語』で大統領夫人エレノアを演じて7度目のオスカー・ノミネーションを果たす。 67年の『最高にしあわせ』を最後に映画界を離れて、以後はテレビや舞台を中心に活躍し、テレビ用映画『若草物語』(78)や、ブロードウェイの舞台劇『黄昏』などに出演。 晩年は、ニューメキシコのフォーゲルソン美術館をはじめ、劇場、図書館などの設立や環境保護運動などのチャリティ活動に専念し、96年に心不全のため87歳でこの世を去った。

紹介作品

ミニヴァー夫人(42)

出演



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