ジーン・ケリー Gene Kelly

本名:
ユージン・カラン・ケリー
ジーン・ケリー
職業:
俳優、監督、製作者、脚本家、振付師
生年:
1912年8月23日
出身国:
アメリカ
出身地:
ペンシルバニア州 ピッツバーグ
没年:
1996年2月2日
代表作:
『巴里のアメリカ人』(51)
『雨に唄えば』(52)
『ブリガドーン』(54)

5人兄弟の三男として生まれ、幼い頃から運動神経は抜群で、8歳になると母親はケリーをダンス・スクールに通わせる。ペンシルバニア大学でジャーナリズムを専攻するが、不景気の為に大学を中退して仕事をしながらダンス・コンテストに出場する生活を送る。ピッツバーグ大学に移籍すると学生演劇などに参加。大学卒業後は故郷のペンシルバニアで妹が経営するダンス・スクールで働き、37年にニューヨークに渡ってダンス・スクールのインストラクターをしていたが、翌38年コール・ポーターの舞台『Leave It to Me』のコーラス・ダンサーとしてブロードウェイ・デビューを果たす。続く『The Time of Your Life』では主演に抜擢されて、以後4年間ダンサー、俳優、振り付け師として舞台を中心に活躍する。57年に『夜の豹』として映画化されたブロードウェイのヒット・ミュージカル『パール・ジョイ』での好演が評判を呼んで、M-G-M社の招きで41年にハリウッド入りを果たし、翌42年ジュディ・ガーランドの相手役として『For Me and My Gal』で映画デビューを飾る。『Pilot#5』(43)、『デュバリイは貴婦人』(43)、『ローレンの反撃』(43)などM-G-Mの敏腕ミュージカル製作者アーサー・フリードが手掛けた良質のミュージカル映画に出演して名声を獲得してゆき、44年にはコロムビア社に貸し出されて、同社の看板スター、リタ・ヘイワースと『カバー・ガール』で共演。ケリーは振り付けも担当し、フィルムを二重焼きして二人のケリーが同時に踊るナンバー「アルター・エゴ」は、後の斬新なアイディアを満載したケリーのミュージカル・ナンバーの先駆けとなる。M-G-Mに戻ったケリーは『錨を上げて』(45)に出演。フランク・シナトラと共演した今作では振り付けも兼任、特に人気アニメーション『トムとジェリー』のねずみのジェリーと共演したナンバー「ウォーリー・ソング」はその奇抜なアイディアで高い評価を獲得しただけでなく、ケリーに初のアカデミー主演男優賞ノミネーションをもたらす。46年のミュージカル・レビュー大作『ジーグフェルド・フォーリーズ』では彼のアイドルだったフレッド・アステアとの共演を果たす。戦後彼の活躍は一層活発となり、ガーランドと共演した大作ミュージカル『踊る海賊』(48)、アレクサンドル・デュマの人気小説を映画化した『三銃士』(49)、シナトラと再共演した『私を野球につれてって』(48)と『踊る大紐育』(49)などに出演。『踊る大紐育』ではスタンリー・ドーネンとの共同監督に抜擢され、ニューヨークでロケーション撮影を行ったリアルでダイナミックなミュージカル・シーンを披露する。51年の『巴里のアメリカ人』では、ガーシュウィンの曲と印象派の絵画を背景に得意のモダン・バレエを披露して好評を博し、その年のアカデミー作品賞を獲得。53年にはM-G-Mミュージカルのスタンダード・ナンバーで構成した『雨に唄えば』をドーネンと共同演出して、ケリーが雨の中を歌って踊るタイトル・ナンバーはM-G-Mミュージカルを代表する名シーンとなる。その後もシド・チャリシーを相手にワイドスクリーンを所狭しと踊る『ブリガドーン』(54)、ローラー・スケートで街中を踊るシーンが印象的な『いつも上天気』(55)、全編バレエで構成した野心作『舞踏への招待』(56)などに出演するが、M-G-Mミュージカルの人気は下降の一途とをたどり、57年の『魅惑の巴里』がケリーにとって最後のM-G-Mミュージカルとなる。50年代後半からは監督業を中心に活躍し『ハッピー・ロード』(57)、『ジゴ』(62)、『ハロー・ドーリー』(69)、『テキサス魂』(70)などを演出するが、監督として大きな成功を収めることは出来なかった。62年にはテレビ版『我が道を往く』でオマリー神父を演じ、67年にはジャック・ドゥミ監督のフランス製ミュージカル『ロシュフォールの恋人たち』に出演。74年にはM-G-Mミュージカルのアンソロジー『ザッツ・エンターテインメント』にホストの一人として出演。76年にはパート2、94年にはパート3が製作され、パート2ではシークエンスの監督も努めてアステアと30年ぶりのダンス共演を果たす。80年には『ザナドゥ』でオリビア・ニュートンジョンの相手役を務めて往年の華麗な舞いを披露。97年にはアカデミー協会から彼の長年の功績を称えてアカデミー特別賞が贈られた。
名人芸に徹したアステアの華麗で伝統的なダンスとは対照的に、ケリーのダンスは無骨でドロくさいといわれてきたが、常に新しいスタイルのダンスを模索して様々なアイディアを積極的に自分のダンスに取り込みながら、独創的で奇抜なスタイルのダンスで観客を魅了。M-G-Mのミュージカル黄金期を代表するスターの一人として活躍した。

紹介作品

巴里のアメリカ人(51)

出演

雨に唄えば(52)

出演



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