ハンフリー・ボガート Humphrey Bogart

本名:
ハンフリー・デフォレスト・ボガート
ハンフリー・ボガート
愛称:
ボギー
職業:
俳優、製作者
生年:
1899年1月23日
出身国:
アメリカ
出身地:
ニューヨーク州 ニューヨーク
没年:
1957年1月14日
代表作:
『マルタの鷹』(41)
『カサブランカ』(42)
『アフリカの女王』(51)

外科医の父親とイラストレーターの母親を持つ裕福な家庭の長男として生まれ、父親は彼を医学予備校へ通わせるが、勉強嫌いの上に学生生活にもなじめずに中退して海軍に入隊、第一次世界大戦に参戦する。戦闘中の負傷が原因で上唇が部分的に麻痺して喋り方が舌足らずになり、後にこれが彼のトレード・マークの一つとなるが、子供の頃の事故で負った上唇の傷をヤブ医者に下手に縫合されたのが原因だという説もある。戦後、家族の友人ウィリアム・A・ブラディが所有する劇団のステージ・マネージャーを務めるが、ブラディの娘で女優のアリス・ブラディの薦めで俳優を志すようになり、舞台で様々な端役を演じる長い下積み生活を送る。1929年にはニューヨークで撮影した10分の短編『Broadway's Like That』の端役で映画デビューを果たし、翌30年に20世紀フォックス社のスクリーン・テストに合格して『哄笑の世界』(30)で本格的な映画デビューを果たすものの、なかなか人気が出ずに映画と舞台を行き来する生活を送る。しかし、34年にブロードウェイの舞台『化石の森』での脱獄犯デューク・マンティ役の好演によって彼のキャリアは上向きになり、36年に映画化の話が持ち上がると、スタジオはマンティ役にエドワード・G・ロビンソンを起用しようとしたが、舞台で共演したレスリー・ハワードの推薦によってボガートが起用される。ボガートはハワードとベディ・デイビスを相手に強烈な演技を披露して高い注目を集めて、同年にはワーナー・ブラザーズ社との専属契約を勝ち取る。『化石の森』と、サミュエル・ゴールドウィン社に貸し出されて出演した『デッド・エンド』(37)は大きな成功を収めるものの、ワーナーはボガートを悪役専門の俳優としてこき使い、『汚れた顔の天使』(38)、『彼奴(きゃつ)は顔役だ!』(39)、『愛の勝利』(39)など5年間に28本の映画で主にギャングや犯罪者を演じさせる。41年には出演を断ったジョージ・ラフトに代わって起用された『ハイ・シェラ』の逃亡犯ロイ・アール役と、ダシール・ハメット原作の『マルタの鷹』での私立探偵サム・スペード役に大抜擢され、興行的にも成功したこの二本の犯罪映画での好演によって観客に強烈な印象を与え、一躍ワーナーのトップ・スターに踊り出てハードボイルド・スターとしての地位を確立する。42年にはメロドラマの傑作『カサブランカ』に出演。酒場の経営者リックを哀愁漂う演技で演じて初のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。アーネスト・ヘミングウェイ原作の『脱出』(44)では再び『カサブランカ』的な役を演じるが、監督のハワード・ホークスが共演者として抜擢した25歳も年下の新人女優ローレン・バコールと意気投合し、前妻メイヨ・メソッドとの離婚が成立した45年に4度目の結婚をする。ボガートとバコールの息の合ったコンビぶりは観客に好評を持って迎えられ、映画のヒットに気を良くしたスタジオは『三つ数えろ』(46)、『潜行者』(47)、『キー・ラーゴ』(48)でも二人を共演させる。47年には独立プロダクション「サンタナ・ピクチャーズ」を設立。 早川雪舟と共演した『東京ジョー』(49)やニコラス・レイ監督の『暗黒への転落』(49)など5作品をプロデュースした。 俳優としても『黄金』(48)や『孤独な場所で』(50)に出演して、クールでタフなイメージを売りに安定した人気を獲得。 過酷なアフリカ・ロケを敢行した『アフリカの女王』(51)では、共演のキャサリン・ヘプバーンと息の合った素晴らしい演技を披露しただけでなく、 コメディのセンスがあることも披露してアカデミー主演男優賞を受賞した。54年の『ケイン号の叛乱』では、精神に異常をきたした船長という難しい役どころを見事に演じて再びアカデミー賞にノミネートされた。 翌55年にはウィリアム・ワイラー監督と組んで『必死の逃亡者』に出演して、凶悪な逃亡犯を演じて貫禄のある演技を披露する一方、『麗しのサブリナ』(54)や『俺達は天使じゃない』(55)などコメディ映画にも出演して幅広い役柄をこなしてゆく。54年には再びマンティ役を演じたテレビ・ドラマ『化石の森』でバコールと最後の共演を果たし、遺作となったサスペンス映画『殴られる男』(56)ではスポーツ記者を演じた。バコールと5度目の映画共演作『将軍ベッドに死す』の準備中に咽喉ガンで入院、闘病生活の末に帰らぬ人となる。
60年代半ばにはボギー・ブームが起こり、寡黙でありながら成すべきは成す男の美学に若いファンは酔いしれてカルト的な人気を獲得する。

紹介作品

デッド・エンド(37)

出演

ハイ・シェラ(41)

出演

マルタの鷹(41)

出演

カサブランカ(42)

出演

脱出(44)

出演

三つ数えろ(46)

出演

潜行者(47)

出演

キー・ラーゴ(48)

出演

アフリカの女王(51)

出演

ケイン号の叛乱(54)

出演

麗しのサブリナ(54)

出演

必死の逃亡者(55)

出演



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