ジーン・ハーロー Jean Harlow

本名:
ハーリン・ハーロー・カーペンター
ハーリン・カーペンター
愛称:
ベイビー
職業:
俳優
生年:
1911年3月3日
出身国:
アメリカ
出身地:
ミズーリ州カンザスシティ
没年:
1937年6月7日
代表作:
『地獄の天使』(30)
『プラチナ・ブロンド』(31)
『紅塵』(32)

父親が歯科医を営む中産階級の家庭に生まれるが、彼女が9歳の時に両親は離婚。 母親は女優になることを夢見てハリウッドに移るが、 ハーローが高校生の時、ラスベガス設立の立役者でギャングのベンジャミン・シーゲルとも親交のあった弁護士と再婚。 一家はシカゴに移った。 15歳の時にに寄宿学校に入学。 しかし、在学1年目に23歳の青年ベンジャミン・マグリューと駆け落ち結婚し、退学してマグリューと共にロサンゼルスに移住。 母親の旧姓を芸名にして27年の『Why is a Plumber? 』で映画初出演を飾り、 ローレル&ハーディ主演の短編喜劇『Double Whoopee』(29)や、イット・ガール、クララ・ボウ主演の『恋のデパート』(29)などにエキストラや端役として出演。 俳優よりも専業主婦になりたかったハーローだったが、マグリューとの結婚は2年で終わりを告げた。 大富豪ハワード・ヒューズのエージェントだったアーサー・ランドーは彼女にスターの素質を見出し、 ヒューズを説得して彼女と週給250ドルで専属契約を結ばせ、 ノルウェー訛りで正確な英語を喋れないグレタ・ニッセンに代わって、ヒューズが監督を務めていた航空映画『地獄の天使』のヒロインに抜擢させた。 ハーロウは、豊満なバストを強調する胸元の大きく開いたイブニング・ドレス姿で男を手玉に取るヒロインを熱演。 プラチナ・ブロンドの豊かな髪と白い肌、そしてスリーサイズ86-61-88という19歳とは思えない性的魅力で、一躍アメリカの新しいのセックス・シンボルとしてもてはやされた。 ジェームズ・キャグニーの出世作『民衆の敵』(31)では、シカゴの暗黒街でのし上がろうとするキャグニーの情婦を好演。 新たなセックス・シンボルとしてスターの地位を確立しただけでなく、贅沢好きの富豪の娘を演じた『プラチナ・ブロンド』(31)では、彼女の髪型を真似をする女性がアメリカで続出。 男性が憧れるセックス・シンボル、そして女性が手本とするトレンド・セッターとして、男女問わずに熱烈な支持を得て、大スターの座を獲得した。 しかし、一年間で5本もの出演作が作られ、ビバリーヒルズに豪邸を持つ身となったものの、 役柄は男を誘惑する妖婦がほとんどで、私生活でも劇中のイメージがつきまとってしまい、疲労と混乱を紛らわせるために酒に手を出した。 M-G-M社でアーヴィング・G・タルバーグの片腕として活躍していた製作者のポール・バーンは彼女の才能に目をつけ、 1年目は週給1250ドル、毎年昇給して7年後には週給5000ドルという破格の待遇でハーローと契約。 『Red-Headed Woman』(32)や『紅塵』(32)での好演によって観客だけでなく、批評家からも認められる存在となった。 『秘密の6』(31)に続いて『紅塵』でも共演したクラーク・ゲイブルとは『春の火遊び』(33)、『支那海』(35)など6本の映画で共演し、息の合った演技を披露した。 32年にはバーンと結ばれて再婚。だが、3ヵ月後彼はピストル自殺を図った。 バーンは性的不能者だったので夫婦のいとなみはなく、ハーロウに異常な性行為の強要や虐待をしたといわれており、良心の呵責にさいなまれたのが自殺の原因だといわれている。 また、彼の死後、精神障害の妻がいたことがわかり、彼女もバーンの後を追って自殺した。 ハーロウはこの頃、15歳の時に患ったしょうこう熱が原因で肝臓を悪化させるが、治療しようとはしなかった。 33年の『爆弾の頬紅』 ではセルフ・パロディ的な映画スターを好演し、オールスター映画『晩餐八時』(33)ではコメディエンヌとしての素質を披露。 同年には『爆弾の頬紅』の撮影監督ハロルド・ロッソンと三度目の結婚をしたが、長くは続かず8ヶ月で終わりを告げた。 35年には初のミュージカル『無軌道行進曲』に出演。共演者のウィリアム・パウエルと恋に落ち、 結婚は間近だと言われていたが、ゲイブルと6度目の共演作『サラトガ』(37)の撮影中突然倒れてしまう。 新興宗教クリスチャン・サイエンスの熱烈な信者だった母親は現代医学を信じず、信仰が病気を治すと信じてハーローを医者に見せようとしなかったため、 病状が悪化して彼女が入院したときはすでに手遅れとなって、37年の6月7日、26歳の若さでこの世を去った。 この若く前途有望なスターの死は世界中に衝撃を与え、メアリー・ディーズが代役を務めて無事完成したハーローの遺作『サラトガ』は、彼女の死が話題を呼んでその年最高の売り上げを記録した。 作家のアーヴィング・シュルマンは、短くもスキャンダラスで悲劇的な生涯を歩んだハーローの私生活を赤裸々に綴った伝記『ハーロー』を出版。 この伝記が発表されると大きな波紋をよんで、皮肉にもハーローは生前以上の知名度を獲得。 65年には『Harlow』というタイトルで彼女の短い生涯を基にした伝記映画が二本も作られ、同じような過去を持つマリリン・モンローにも出演がオファーされたが、 それぞれキャロル・ベイカーとキャロル・リンレイがタイトル・ロールを演じ、ベイカーは64年の『大いなる野望』でもハーローをモデルにした役を演じた。

紹介作品

地獄の天使(30)

出演



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