ジョセフ・L・マンキーウィッツ Joseph L. Mankiewicz

本名:
ジョセフ・レオ・マンキーウィッツ
ジョセフ・L・マンキーウィッツ
職業:
製作者、監督、脚本家
生年:
1909年2月11日
出身国:
アメリカ
出身地:
ペンシルバニア州 ウィルクス・バレー
没年:
1993年2月5日
代表作:
『三人の妻への手紙』(49)
『イヴの総て』(50)
『探偵スルース』(72)

ドイツのベルリンに赴いてシカゴ・トリビューン紙の特派員として働き始めるが、1929年にパラマウント社のベルリン支部に入社して、ウーファ撮影所でドイツ製サイレント映画にアメリカの観客向けの英語字幕をつける仕事を始める。その後映画の脚本を手掛けるようになり、ジャック・オーキー主演の『恋とお月様』(31)や『空の花嫁』(32)、ゲーリー・クーパー主演の『不思議の国のアリス』(33)などの脚本を執筆する。その後、パラマウントを離れてM-G-M社に移籍。クラーク・ゲーブル主演の『男の世界』(34)などの脚本を手掛け、リチャード・ボレラフスキー監督の『地獄への挑戦』(36)では製作者に任命される。 マンキーウィッツは監督になることを望んだが、まず製作者として映画製作の経験を積むべきだと考えたM-G-Mの総帥ルイス・B・メイヤーによって反対されてしまう。製作者としてスペンサー・トレイシー主演の『激怒』(36)やエリック・マリア・レマルクの小説を映画化した『三人の仲間』などの名作を発表。40年代にはキャサリン・ヘプバーン主演による『フィラデルフィア物語』(40)や『女性No.1』(42) などのヒット作の製作を務めて名声を獲得する。43年にブロードウェイのヒット舞台『踊る海賊』の映画化を企画したマンキーウィッツは、ヒロインに抜擢したジュディ・ガーランドと恋に落ちるが、共に既婚者だった為にメイヤーの反感を買ってしまう。マンキーウィッツはM-G-Mを離れて20世紀フォックス社に移り、フォックス移籍第一作となった44年の『王国の鍵』では制作と脚本を担当。脚本を手掛けた46年の『呪われた城』では病気で降板したエルンスト・ルビッチ監督に代わってメガホンを取って念願の監督デビューを果たす。以後、『幽霊と未亡人』(47)や『他人の家』(49)など興行的にも成功した質の高いエンターテイメント作品を手掛けて監督としての才能を遺憾なく発揮。自身の監督作では大抵の場合脚本も手掛けて、彼の作品は洗練された会話と、知的で文学的な雰囲気を漂わせる作風が特徴となって批評家と観客の両方から高い評価を得る。49年の『三人の妻への手紙』ではアカデミー監督賞と脚本賞をダブル受賞。翌年に発表した演劇界の内幕ドラマ『イヴの総て』(50)では再び監督賞と脚本賞を受賞しただけでなく、作品賞をも獲得して世界的な名声を獲得する。2年連続のオスカー獲得で勢いに乗ったマンキーウィッツは実話を映画化したスパイ・サスペンス『五本の指』(52)、マーロン・ブランドを起用したシェークスピアの『ジュリアス・シーザー』(53)と、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化『野郎どもと女たち』(55)、エリザベス・テイラー主演でテネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化した『去年の夏突然に』(59)などジャンルにこだわらずに話題作やヒット作を手掛けてゆく。製作前からトラブルが続いて制作費がかさんだスペクタクル 史劇『クレオパトラ』(63)では、主演のテイラーの希望で監督の座を追われたルーベン・マームリアンに代わって監督に就任するが、朝は撮影を行い夜は脚本を執筆するという過酷な製作条件のもとで製作したにも関わらずに、映画は「馬鹿げた超大作」と呼ばれて失敗作の烙印を押されてしまう。『クレオパトラ』の興行的失敗の後、仕事の依頼は激減し、マンキーウィッツ唯一のオリジナル脚本による66年の『三人の女性への招待状』が監督と脚本の両方を手掛けた最後の作品となる。70年にはコメディ西部劇『大脱獄』を演出し、72年には『探偵スルース』を発表。ローレンス・オリビエとマイケル・ケインの二人だけの主人公と限られた舞台を最大限に生かし、的確な演出で見応えのあるミステリー映画に仕上げて4度目のアカデミー監督賞にノミネートされるが、以後新作を手掛けることなくこの作品が遺作となった。
7歳年上の兄ハーマン・マンキーウィッツは脚本家として活躍し、『市民ケーン』(41)や『打撃王』(42)の脚本を執筆する。また、息子のクリストファー・マンキーウィッツは『ダイヤルM』(98)などの製作者として活躍している。

紹介作品

フィラデルフィア物語(40)

製作

女性No.1(42)

製作

イヴの総て(50)

監督/脚本

野郎どもと女たち(55)

監督/脚本

クレオパトラ(63)

監督/脚本



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