モンゴメリー・クリフト Montgomery Clift

本名:
エドワード・モンゴメリー・クリフト
モンゴメリー・クリフト
愛称:
モンティ
職業:
俳優、脚本家
生年:
1920年10月17日
出身国:
アメリカ
出身地:
ネブラスカ州 オマハ
没年:
1966年7月23日
代表作:
『赤い河』(48)
『陽のあたる場所』(51)
『地上(ここ)より永遠(とわ)に』(53)

裕福な銀行家の父親のもとに生まれ、子供時代は母親に連れられてヨーロッパ旅行やバミューダの別荘で過ごす優雅な生活を送る。しかし、大恐慌によって父親は破産し、一家は簡素な暮らしを余儀なくされる。 13歳になるとクリフトは地元の子供劇団に入団し、彼の俳優としての才能を見出した母親は『風と共に去りぬ』(39)のトマス・ミッチェル主演の舞台『Fly Away Home』のオーディションを受けさせる。 役を射止めたクリフトは14歳で幸運なブロードウェイ・デビューを果たし、『Jubilee』、『The Wind and the Rain』、『Eye on the Sparrow』などの舞台に立って演技を磨いてゆく。 38年の『Dame Nature』では初めて主演を務め、舞台の成功によって、わずか17歳にしてブロードウェイ・スターとしての地位を獲得。 その後も、タルラ・バンクヘッドと共演した『The Skin of Our Teeth』、ソートン・ワイルダーのリバイバル劇『Our Town』など45年までに14本のブロードウェイの舞台劇に出演して抜群の演技力を披露。 彼のもとにはハリウッドから数々の映画出演のオファーが舞い込むが、舞台に深い愛着を抱くクリフトは映画出演に興味を持たず、M-G-M社からの専属契約の申し出も断ってしまう。 44年にはリリアン・ヘルマン原作の『The Searching Wind』に出演し、評判を呼んだこの舞台を見た監督のハワード・ホークスはクリフトの演技力を高く評価して、映画初出演となるウェスタン『赤い河』(48)でジョン・ウェインと対立するカウボーイ役に抜擢。 2作目となる『山河遥かなり』(48)では、舞台に出演した経験を生かして脚本にもクレジット無しで参加。ナチスによって両親と生き別れになった少年を助けるアメリカ兵役は好評を博してアカデミー主演男優賞に初ノミネートされる。 ハンサムで確かな演技力を持つクリフトは、『赤い河』と『山河遥かなり』での好演によって批評家と観客の両方から熱烈な支持を獲得。彼の演技は「もっとも攻撃的なセックス・アピールに満ちた演技」と評されて早くもハリウッドでの揺ぎ無い地位を確立する。 クリフトは、パラマウント社と新人としては異例の好条件で3本の出演契約を交わし、ウィリアム・ワイラー監督の『女相続人』(49)ではオリビア・デ・ハヴィランドを翻弄させる青年を演じ、続いてビリー・ワイルダー監督の『サンセット大通り』(50)で売れない脚本家を演じる予定だったが、個人的な理由から出演を断る。 51年には文豪セオドア・ドライサーの『アメリカの悲劇』の二度目の映画化『陽のあたる場所』に出演。富豪の娘と恋に落ちたために身を破滅させる貧しい青年を熱演して2度目のオスカー・ノミネーションの栄誉を受け、共演のエリザベス・テイラーとは以後深い友情で結ばれる事になる。 また、好きでもない作品への出演を押し付けられることを嫌ってスタジオと長期の専属契約を結ぼうとせず、プレミアやパーティなどハリウッドでの華やかな生活を嫌うクリフトはハリウッド内では反逆児とみなされ、後のマーロン・ブランドジェームズ・ディーンといったら新世代の若手俳優の先駆けとなった。 2年のブランクの後、ハリウッドに復帰した彼はアルフレッド・ヒッチコック監督の『私は告白する』(53)や『地上より永遠に』(53)に出演。『山河遥かなり』で彼を見出したフレッド・ジンネマン監督の熱望によって出演した『地上より〜』ではアメリカ陸軍の腐敗に立ち向かう青年兵士を熱演して3度目のオスカー・ノミネーションを果たしただけでなく、映画は彼のキャリアの中でも最大のヒット作となった。 『終着駅』(53)でジェニファー・ジョーンズ扮する人妻と許されざる恋に落ちるイタリア人青年を演じた後、54年には『波止場』(54)や『エデンの東』(55)などの何十万ドルもの出演料が貰える大作への出演依頼をすべて断ってニューヨークに戻り、わずか週給100ドルで舞台劇『かもめ』に出演。 50年頃からクリフトはアレルギーと大腸炎に悩まされ、精神病の治療のために多大なお金と時間をかけるようになり、その結果、麻薬と酒に依存した生活を送るようになる。 テイラーとの再共演を果たした『愛情の花咲く樹』(57)では、撮影中に睡眠薬を飲んで裸で街中を歩き回るなどの奇行を繰り返し、56年の5月にはテイラーの屋敷で行われたパーティからの帰宅途中に自動車事故を起こしてしまう。 クリフトは顔面を損傷し、顎、鼻、肋骨を骨折する大怪我を負ってしまうが、奇跡的に一命をとりとめ、整形手術とリハビリによって顔面の怪我は治ったものの、後遺症によって顔の一部の筋肉が麻痺してしまう。この事故はテイラーへの失恋が原因とも、ホモセクシャルな性癖に悩んでの自殺とも言われているが真実は明らかにされていない。 この事件以降、自信をなくし、事故の後遺症に苦しむクリフトは前にも増して飲酒と麻薬に溺れるようになり、演技はぎこちなくなり、酔いつぶれて演技が出来ずに共演者や撮影クルーらに迷惑をかけることも少なくなかった。 しかし、親友のテイラーらの助けもあって少しづつ立ち直りを見せはじめ、テイラーと3度目の共演作となったテネシー・ウィリアムズの戯曲『去年の夏突然に』(59)や、マリリン・モンロークラーク・ゲイブルの遺作となった『荒馬と女』(61)などに出演。特別出演した『ニュールンベルグ裁判』(61)ではアカデミー助演男優賞にノミネートされる好演技を披露する。 『フロイド、隠された欲望』(62)でタイトル・ロールのフロイド博士を演じ、66年のフランスと西ドイツの合作映画『ザ・スパイ』で4年ぶりの映画出演を果たした後、『禁じられた情事の森』(67)でテイラーと4度目の共演を予定していたが、撮影開始前にニューヨークの自宅で全裸で死亡しているところを発見される。死因は心臓発作だった。

紹介作品

陽のあたる場所(51)

出演

地上より永遠に(53)

出演



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