ロナルド・コールマン Ronald Colman

本名:
ロナルド・チャールズ・コールマン
ロナルド・コールマン
職業:
俳優
生年:
1891年2月9日
出身国:
イギリス
出身地:
サリー州 リッチモンド
没年:
1958年5月19日
代表作:
『ダーク・エンゼル』(25)
『心の旅路』(45)
『二重生活』(47)

シルクの輸入業を営む裕福な家庭の6人兄弟の5男として生まれ、何不自由ない生活を送っていた。 しかし、16歳のときに父親が死亡。コールマンはケンブリッジ大学を出てエンジニアになる夢を捨て、汽船会社で給仕として働いて一家の家計を支えた。 この頃、知人の勧めでアマチュア劇団に参加。 1914年、第二次世界大戦が勃発するとイギリス陸軍に徴兵されるが、足を負傷して除隊。 故郷に帰っても仕事は見つからず、舞台活動に専念した。 最初は小さな役しか与えられなかったが、彼のハンサムな顔立ちとよく響く声は製作者の注目を集め、 グラディス・クーパーやジェラルド・デュ・モーリアといった大物俳優との共演するチャンスに恵まれて、自分の演技に磨きをかけていった。 17年には二巻物の短編喜劇『The Live Wire』で映画デビューを果たし、以後舞台を中心に端役として映画にも出演。 19年には女優のセルマ・レイと結婚。この年、『The Toiler's』(19)で長編映画デビューしたが、不況のイギリスではほとんど仕事がなかったのでアメリカに渡り、ニューヨークの舞台や映画に端役として出演。 22年のルース・チャタートン主演の舞台『La Tendresse』での演技が高く評価され、 これがヘンリー・キング監督とリリアン・ギッシュの目に留まって、ギッシュの相手役としてフランシス・マリオン・クロフォードの小説の映画化『ホワイト・シスター』(23)に抜擢される。 この映画での好演が独立製作者のサミュエル・ゴールドウィンに強い印象を与え、 コールドウィンは『Tarnish』(24)、『楽園の盗賊』(24)、『歓楽の舞姫』(24)の主演男優にコールマンを抜擢。 この3本によって、悪女と健全な女性どちらかの選択を迫られる主人公という彼のスクリーンにおけるイメージを固めた。 コールドウィンと長期専属契約を結んだコールマンは、舞台劇を基にしたメロドラマ『ダーク・エンゼル』(25)に出演。 この映画で共演したヴィルマ・バンキーとのコンビは20年代最高のカップルと評された。 オスカー・ワイルドの戯曲をエルンスト・ルビッチ監督が映画化したコメディ『ヴァンダミア婦人の扇』ではプレイボーイを好演。 外人部隊に入隊する三人兄弟の長男マイケルを演じた大ヒット作『ボー・ジェスト』(26)や、 砂漠に水を引こうとするカウボーイを好演したウェスタン『夢想の楽園』(26)の成功によって大スターの仲間入りを果たし、 「コールマン髭」と呼ばれた独特の髭をトレードマークに、そのイギリスの貴族的な風貌と身のこなしで絶大な支持を集めた。 『ジャズ・シンガー』(27)の成功によってトーキー化が進んでからも、コールマンは舞台で鍛えた英国訛りの甘い声で観客を魅了。 初のトーキー『ブルドック・ドラモンド』(29)では痛快なアクションを披露し、『曳かれ行く男』(29)では南米の刑務所からの脱出を図る囚人を熱演。 両作品での好演によってアカデミー主演男優賞に初ノミネートされた。 その後も、イギリス人の泥棒に扮した『国際盗賊ホテル』(31)、ペストの研究に人生を捧げる医者を演じた『人類の戦士』(31)、 妻と愛人の両方を愛を貫こうとする弁護士を好演した『シナラ』(32)など様々なジャンルの作品に出演して高い人気を保った。 傑作、ヒット作に出演しながらも、契約を盾に興味のない映画を押し付けるゴールドウィンとの間の溝は次第に深まり、 32年、コールマンは彼がラブシーンを演じる前に酒を飲むとマスコミに話したゴールドウィン社の宣伝部に腹を立て、ゴールドウィンに200万ドルの賠償を請求。 その後、訴訟は取り下げられたが、ゴールドウィンとは『仮面の男』(33)を最後に決別した。 34年には長い間別居生活を送っていたレイと正式に離婚。 2年間の休養の後、フリーの俳優としてヒット作『ブルドック・ドラモンド』の続編『霧に立つ影』で映画界に復帰。 チャールズ・ディケンズの古典文学の映画化『二都物語』(35)、イギリス大公と彼に瓜二つの紳士を演じた冒険活劇『ゼンダ城の虜』(37)、 ヒマラヤの桃源郷に導かれる外交官に扮したフランク・キャプラ監督のアドベンチャー映画『失はれた地平線』(37)など 現在では古典として親しまれている大作や話題作で人々の心に残る役を次々に演じていった。 38年には『二都物語』の撮影中に知り合ったイギリスの女優ベニタ・ヒュームと再婚、44年に一女をもうけた。 42年には2本の古典的名作『希望の降る街』と『心の旅路』に出演。 メロドラマの古典となった『心の旅路』では、数奇な運命に翻弄されるイギリス人紳士を熱演して2度目のオスカー・ノミネーションを受けた。 47年の『二重生活』では、シェークスピアの『オセロ』でタイトルロールの演技に熱中するあまり、役と自分自身の区別がつかなくなってしまう俳優という難しい役に挑戦。 持って生まれた気品の中に、ときおり異常ぶりをかいま見せながら見事に演じきり、3度目にして念願のアカデミー主演男優賞に輝いた。 50年代はラジオやテレビを中心に活躍。 コールマン扮するうっかり者の大学教授が巻き起こす騒動を描いたラジオ・コメディ『The Halls Of Ivy』は好評を博して3年間放送され、 54年にはテレビ・ドラマ化されてコールマンはラジオと同じ役を演じた。 映画出演は減ったものの、超大作『80日間世界一周』(56)にゲスト出演して元気な姿を披露。 30年近く映画スターとして安定した人気を保ち、58年5月19日、肺炎が原因でこの世を去った。

紹介作品

ステラ・ダラス(25)

出演

失はれた地平線(37)

出演



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