ロバート・ミッチャム Robert Mitchum

本名:
ロバート・チャールズ・ダーマン・ミッチャム
ロバート・ミッチャム
愛称:
スリーピング・アイ / ミッチ
職業:
製作者、俳優、脚本家
生年:
1917年8月6日
出身国:
アメリカ
出身地:
コネチカット州 ブリッジポート
没年:
1997年7月1日
代表作:
『G・I・ジョー』(45)
『狩人の夜』(54)
『ライアンの娘』(70)

鉄道員の父親のもとに生まれるが、1歳のときに列車事故で父親を失い、一家は母親の実家のあるニューヨーク州に移り住む。 子供の頃から家庭に恵まれずにすさんだ青春を送り、14歳の時に船員になろうと家を飛び出す。 全米を放浪しながら炭鉱夫、排水溝夫などの肉体労働に従事し、20歳になるとカリフォルニアに出稼ぎに出るが、浮浪者として逮捕されたこともあった。 その後、プロボクサーとなって27試合に出場。 40年には同級生のドロシー・スペンサーと結婚し、南カリフォルニアにあるロッキード社の飛行機工場に就職。 この時マリリン・モンローの最初のジム・ドアティと知り合った。 35歳の時に地元のアマチュア劇団に入団して演技の経験を積み、クラブの歌手だった姉のマメージャーの紹介で映画界入りして、42年の『Border Patrol』でボブ・ミッチャムの名で映画デビュー。 低予算のウェスタンや戦争映画に端役として20本近い映画に出演し、44年にはM-G-M社の『東京上空三十秒』(44)に端役として出演。 この映画への出演がメジャー・スタジオのRKO社の目に留まって専属契約を結び、 出征したティム・ホルトに代わって『ネヴァダ男』(44)と『West of the Pecos』(45)の2本のB級ウェスタンの主役に抜擢される。 モノグラム社のスリラー『When Strangers Marry』(45)では彼の演技は高く評価され、 従軍記者アーニー・パイルの原作をリアルなタッチで映像化した『G・I・ジョー』(45)では戦争の道具として扱われる若者を熱演。 その演技は高く評価され、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。 45年には徴兵されるが、終戦のため兵役期間は数ヶ月で終わった。 映画界に復帰したミッチャムは、47年の『過去を逃れて』では悪女に翻弄される私立探偵を好演。無表情でクールなタフ・ガイとしてのイメージを築き上げた。 その後も、ニューロティック映画の要素を取り入れた異色ウェスタン『追跡』(47)、 ユダヤ人差別問題にメスを入れたサスペンス『十字砲火』(47)などの話題作に出演して頭角を現し、 40年代のフィルムノワールを語る上では欠かせない俳優として活躍。 48年にはマリファナの吸飲の容疑で逮捕されて入獄。2年後には裁判で無罪を実証して自由の身となったが、 ミッチャムはこの事件による悪影響をものとせず、この事件を逆手にとって「バッド・ボーイ」のイメージで売り出し、 ジョン・スタインベックが自らの小説を脚色した『赤い子馬』(49) エヴァ・ガードナー共演の『禁じられた過去』(51)、 マリリン・モンローの相手役を務めた『帰らざる河』(54)などに出演。 着実にキャリアを重ねて、「スリーピング・アイ(寝ぼけ眼)」のタフガイとしての人気を不動のものとした。 名優チャールズ・ロートンの唯一の監督作『狩人の夜』(54)では大金を隠し持つ幼い兄妹を追い回すエセ伝道師を好演。 尼僧と共に日本軍占領下の島に取り残された米兵を演じた『白い砂』(57)、 ドイツ軍Uボートと頭脳戦を繰り広げる駆逐艦の艦長を演じた『眼下の敵』(57)などではタフガイとしての魅力を遺憾なく発揮。 若い頃から趣味で歌の作詞をしていたが、58年の低予算探偵映画『Thunder Road』では製作、主演、脚本を手掛けただけでなく、主題歌「Whippoorwill」を作詞してヒットさせた。 60年代に入っても彼の人気は衰えることはなく、 ケーリー・グラントデボラ・カーとの三角関係を描いたラブ・コメディ『芝生は緑』(60)、 ノルマンディ上陸作戦をオールスター・キャストで描いた『史上最大の作戦』(62)などに出演。 グレゴリー・ぺック扮する善良な弁護士一家を恐怖に陥れる犯罪者マックス・ケイティを演じた『恐怖の岬』(62)や、 アル中の保安官を演じたジョン・ウェイン共演の『リオ・ロボ』(67)などで印象に残る演技を披露。 若い頃は芸術的な映画を嫌っていたが、 デビッド・リーン監督の大作『ライアンの娘』(70)では、それまでのタフガイのイメージを覆して妻を寝取られるアイルランド人教師を好演して新境地を開拓した。 75年には日本を舞台にしたアクション映画『ザ・ヤクザ』で高倉健と共演。 レイモンド・チャンドラー原作の『さらば愛しき人よ』(75)では私立探偵フィリップ・マーロウに扮し、 ハンフリー・ボガートとは一味違った年老いたマーロウ像は好評を博して映画をサプライズ・ヒットに導いた。 3年後、再びチャンドラー原作の『大いなる眠り』(78)でマーロウを演じたが、前作ほどのヒットには至らなかった。 80年代に入るとテレビを中心に活躍し、『戦争の嵐』(83)や『明日に向かって走れ』(83)などのテレビ映画などに出演。 90年代に入っても『恐怖の岬』をリメイクした『ケープ・フィアー』(91)、 OK牧場の決闘をアクション満載で描いた『トゥーム・ストーン』(93)、 アバンギャルドなウェスタン『デッドマン』(95)などの大作や話題作に時折出演して存在感をアピール。 ジェームズ・ディーンの半生を描いたテレビ映画『傷心/ジェームズ・ディーン愛の伝説』が最後の出演作となり、97年に肺ガンによる呼吸器疾患が原因でこの世を去った。 ドロシーとの間に二男一女をもうけ、長男のジェームズと次男のクリストファーも父親と同じ道を歩み俳優として活躍。それぞれ『危険な道』(65)や『リオ・ロボ』(70)などに出演した。

紹介作品

十字砲火(47)

出演

過去を逃れて(47)

出演

狩人の夜(55)

出演

恐怖の岬(62)

出演



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