サミュエル・ゴールドウィン Samuel Goldwyn

本名:
サミュエル・ゴールドフィッシュ
サミュエル・ゴールドウィン
職業:
製作者
生年:
1882年8月17日
出身国:
ポーランド
出身地:
ワルシャワ
没年:
1974年1月31日
代表作:
『嵐が丘』(39)
『我等の生涯の最良の年』(46)
『野郎どもと女たち』(55)

13歳の時にポーランドからアメリカに移住して、手袋工場で掃除夫として働きながら夜学に通う。映画館で『ブロンコ・ビリー』を観て映画界に憧れるようになり、1910年に著名なボードビリアンでプロデューサーのジェシー・L・ラスキーの妹ブランシュと結婚、これを機に映画産業に乗り出し、13年にラスキーと無名の監督セシル・B・デミルと共に、後のパラマウント社の前身となる映画製作会社「ジェシー・L・ラスキー・フューチャー・プレイ・カンパニー」を設立。第一作としてブロードウェイのヒット舞台を映画化した、ハリウッド初の長編映画『クオースマン』を発表する。3年後には配給業者アドルフ・ズーカーの「フェイマス・プレイヤーズ」と合併して、「フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・スタジオ」に社名を変更、ゴールドフィッシュは社長に就任する。しかし、ゴールドフィッシュを快く思わないズーカーは、ラスキーと手を組み、彼を追い出して社長に就任する。ゴールドフィッシュは持ち株を売り払って、エドガー・セルウィンらと共に新たな独立系の製作会社「ゴールドウィン社」を設立、この社名が気に入って自分の名前もゴールドウィンに改姓する。22年ゴールドウイン社は経営危機に陥り、元劇場経営者だったマーカス・ロウの「メトロ・ピクチャーズ」と「ルイス・B・メイヤー・プロダクション」と合併してメジャー・スタジオM-G-M(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)社の母体を確立、スタジオのロゴにはゴールドウィン社のトレードマークだったライオンのロゴが使用される。しかし、資力のないゴールドウィンにスタジオでの発言力はほとんどなく、メイヤーとも折り合いが悪かった為、23年にはM-G-Mを脱退して新たな独立製作会社「サミュエル・ゴールドゥイン」を設立する。25年にはブロードウィ女優のフランシス・ハワードと再婚、翌年息子のゴールドウィン・ジュニアが生まれた後、フランシスはゴールドウィン社の製作部門で活躍する。独自の配給網を持たないゴールドウィンはRKO社やユナイテッド・アーティスツ社を通して自作の配給を行い、制作費の調達から配役まで映画製作に関するすべての面に目を通して、自分が満足出来る映画を製作してゆく。また、ゴールドウィンは人気のある文学小説や舞台を好んで映画化し、文芸色の濃い華麗で職人的なスタイルは「ゴールドウィン・タッチ」とまで呼ばれた。脚本家のリリアン・へルマンやベン・ヘクト、俳優のゲーリー・クーパーやロナルド・コールマン、テレサ・ライト、エディ・カンターといった人気も才能もあるスタッフにも恵まれ、メロドロマの名作『ステラ・ダラス』(25&37)やカンター主演のミュージカル『フーピー』(30)などを手掛けてゆく。30年代にはカンターのミュージカル映画に出演する「ゴールドゥイン・ガールズ」と呼ばれた女性達を毎年オーディションで集めて、ポーレット・ゴダード、ベティ・グレイブル、バージニア・メイヨといった未来のスターたちの発掘、育成にも大きく貢献する。36年にはユニヴァーサル社と契約の切れたウィリアム・ワイラー監督を呼び寄せて『孔雀夫人』(36)や『デッド・エンド』(37)など質の高いエンターテイメント作を発表、39年に二人は『嵐が丘』を発表して高い評価を得るものの、アカデミー賞では『風と共に去りぬ』(39)に惨敗してしまう。その後も専属の俳優や監督を使って『教授と美女』(41)、『偽りの花園』(41)、『打撃王』(42)などの名作やヒット作を発表してゆき、44年には『ダニー・ケイの新兵さん』でダニー・ケイをスクリーン・デビューさせる。46年には復員兵問題に取り組んだ『我等の生涯の最良の年』を発表、時代を先取りしたテーマが好評を博して、ゴールドウィンに初のアカデミー作品賞をもたらす。その後も精力的に映画を製作してゆき、47年にはケイの代表作となった『虹を掴む男』を発表、映画産業がテレビに観客を奪われ始めると大作主義を打ち出して、55年にはマーロン・ブランドを主演に迎えてブロードウェイのヒッと舞台を映画化したミュージカル大作『野郎どもと女たち』を手掛けて大きな成功を収める。59年のジョージ・ガーシュウィンの黒人ミュージカル『ポギーとベス』が最後の制作映画となり、以後スタジオを息子のゴールドウィン・ジュニアに任せて映画界から引退する。ゴールドウィン・ジュニアは55年に独立プロ「サミュエル・ゴールドウィン・カンパニー」を設立。製作、監督、配給と幅広く活躍する。

紹介作品

ステラ・ダラス(25)

製作

この三人(36)

製作

孔雀夫人(36)

製作

デッド・エンド(37)

製作

教授と美女(41)

製作

偽りの花園(41)

製作

打撃王(42)

製作

ダニー・ケイの新兵さん(44)

製作

我等の生涯の最良の年(46)

製作

気まぐれ天使(47)

製作

野郎どもと女たち(55)

製作



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