Rock'n'talk

デヴィッド・ボウイ 〜屈折する星屑


David Bowie

dAVID bOWIE

 

 いくつものスタイルを転々と装い、ひとつところに留まらない宿命をその初期、『チェンジス』で高らかに謳ったデヴィッド・ボウイ。
 フェミニンな衣装に身を包んだフォーク・シンガー。眉を剃り落とし頭髪をバーミリオンに彩るグラム・スター。オールバックにまとめたソウル・シンガー。シンセサウンドを多用したニュー・ロマンティクスの先駆け。日焼けした肌に金髪をふわりとあしらう大物然とした貴公子。髭を蓄えたミドルエイジのロックンローラー。50歳でいきなりドラムン・ベース。類い稀な才能と端正なルックスを武器にまるで別人のごとく多様なイメージを時代に応じて生きるカルトな伝説的スター。
 世代によってボウイのイメージは異なるとは思うが、ボウイ伝説を決定付けたのはグラム期であることには異論はないだろう。ボウイはグラムの創始者ではないが、グラムの代表的スターとしてパイオニア的イメージを負い、グラムというムーブメントを最もその表現に生かした人物だ。
 アルバム『ジギー・スターダスト』で異星人ジギー・スターダストというペルソナを用い、そのアンドロジナスな風貌を山本寛斎などサイケデリックな衣装で華美に飾る。どこかチープな印象をも孕んだそのキャラクターによるトータル・パッケージングでのカルト的表現は寓話的な歌詞世界との相乗効果でボウイ伝説の名シーンとなった。
 で、このアルバム『ジギー・スターダスト』は当初、原題"The Rize And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars"を直訳した 『屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群』という邦題がついていた。『Ziggy Stardust And The Spiders From Mars』はジギー時代のボウイのバンドの名前であるのは言うまでもなく、意味は『ジギー・スターダスト・アンド・スパイダーズ・フロム・マーズの栄華と衰退』で、アルバム全体でその「栄華と衰退」の物語を綴っているわけだ。若干本来の意味合いと異なっているにも関わらず、素敵な響きを帯びた邦題だ。もちろん収録曲『Zggy Stardust』も直訳とはいえ『屈折する星屑』というクールな邦題がついている。

 

ディスコグラフィー

 

デヴィッド・ボウイ衣装の意匠/スタイルの変遷
(……といってもさして意匠にこだわっているわけではなくただの駄洒落)

↓年数をクリック
1971年
1972年(1)
1973年(1)
1973年(2)
1976年
1977年
1983年
1984年
1987年
1997年
1999年


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