Nikon F3

ニコンF3+モータードライブMD−4

 
形式 電子制御式35nmフオーカルプレーンカメラ
露出制御 A(絞り優先オート)/マニュアル
画面サイズ 24×36mm
レンズマウント Fマウントによるバヨネット交換式
ファインダー視野率 約100%
ファインダースクリーン 交換可能(21種)
内蔵露出計 TTL中央部重点開放ボディ測光
露出計連動 Ai方式(ASAlOOでEV1〜EV18)
シャッター チタン幕横走りシャッター
シャッタースピード 8〜1/2000秒(マニュアル)・B・T・X
セルフタイマー
クォーツデジタル電子制御式(作動時間10秒)
シンクロ接点 ×接点(1/80秒以下でストロボに同調)
フィルム巻き上げ 一作動レバー式 (予備角30度/巻き上げ角140度)
フィルム巻き戻し クランク式
電源
LR44×2個、SR44×2個、CR−1/3N×1個
サイズ 148.5WX96.5HX65.5Dmm
重量 715g
 ついにニコンF一桁シリーズも電子シャッター化されました。電子シャッターの採用はニコマートELからありますのでさほど珍しい事でないように思われますが、プロ用でいかなるトラブルにも対処できるようにとの考えからバッテリーに異常があった場合を考えますとメカニカルシャッターを残すべきでは、との考えがあり賛否両論でした。キャノンのニューF1が完全にメカニカルシャッターを残しながらオートも使える事を考えれば物足りなさを感じざるを得ません。

 メカニカルシャッターを残すという意味では1/80秒のシャッターだけをボディ前面のレバーで切れるようにした苦肉の策を施したカメラでした。とにかくここから電子化の道をたどっていったわけです。ストロボのシンクロが1/80以下と遅いのはシャッター幕が横走りだったからです。ですから最高速も1/2000と今では普及機並です。発売当時何が騒がれたかと言いますと1つはクオーツ制御でのシャッター速度の正確さでした。そしてクイックリターンミラーのショック軽減のためのダンパー。これでブレがかなり押さえられると共に音がかなり静かになります。そして現在使ってもすごいと驚かされるのがフィルム巻き上げの軽さです。レバーでフィルムを巻き上げる際に非常に軽い感触で音も静かです。これは現在のカメラと比較しても勝っていると思います。

 デザインはジュジアーロでF2までと異なったカーブが採用されました。ボディに赤いラインを入れたのも彼です。モータードライブ斜めのラインを入れたデザインにしたのも色々とりだたされました。しかし現在では誰もが認めるデザインとなっていますね。

 右の写真を見て何か気づきませんか?そう、これまでと決定的に違うのはシャッターボタンの同軸上にフィルム巻き上げレバーが付きました。これによってスペース的にも改善されシャッターボタンも大きく指には優しくなりました。
 これまでのF一桁シリーズと同じようにファインダーは交換式で視野率は100%と変わりません。しかし測光がこれまではファインダー内に受光素子がありましたがF3からボディ底部に移ります。ピンホールミラーと言って針のように細かい穴がクイックリターンミラーの中央部にいくつも開いていてそのピンホールを通った光をサブミラーに反射させボディ底部の受光素子に送ったのです。現在ではほとんどもカメラが採用していますがピンホールミラーはF3だけで他はハーフミラーが採用されています。
電子化されたことでモータードライブとの連結も電子接点が登場します。右の写真では右側のフィルム巻き戻し連同軸の周りに7個の電子接点が見えます。ボディ側にはモーターが内蔵されていませんから巻き上げも巻き戻しもまだメカニカルに連結させます。

 とにかくすごいのは現在でも生産が続いていると言うことです。ロングセラーという意味ではペンタックスのLXもそうですね。ニコンの場合マニュアルフォーカスレンズが使える高級機として、モーターの内蔵されていない軽量なカメラとしてやはり必要とのユーザーの声を取り入れてのことでしょう。確かに最新のF5を使っているとF3やFM2のような軽量なカメラが恋しくなってきます。