オールマンズを巡るアーティスト達 「DELANEY&BONNIE」


サザンロックの歴史を語るときに必ず触れられるのが、エリック・クラプトン
とデュアン・オールマンの共演アルバム「LAYLA」。そしてクラプトンの転進
原因となったデラニー&ボニーとの出会いがある。
サザンロック、スワンプロックetc...  70年代ロック特異のジャンルにつ
いて先駆的存在となるこのデュオは68年ごろから活動を始め、スワンプ系
メンフィス系など様々なミュージシャンと幅広い人脈を築いていった。お
そらくマッスルショールズの仕事でデラニーブラムレットはデュアンと知り
合ったものと思われる。さてオールマンズとの交流であるが2期にわたる交流
が残されている。第1期は1970年-71年だがデュアン・オ
ールマンとの交流がまず挙げられる。デュアンが参加したアルバムは以下のと
おり。(参考文献レコードコレクター誌89年12月号)

「TO BONIE FROM DELANEY」
「MOTEL SHOT」

クラプトンをフューチャーした「0NTOUR」というライフ盤が有名であるように
彼等のライブでは高名なギタリストが何人も共演している。先記のクラプトン、
ジョージ・ハリスン、そして嬉しい事にデュアン・オールマンとの共演も数回が記
録されている。筆者が判っているだけでも2回の共演がFMラジオショーに収録さ
れ、内1回はめでたく(?)禁断のブートがリリースされている。

「DELANEY,BONNIE&FRIENDS
-ALLFRIENDSARECOMING」

メインストリートレーベルからのリリース。曲目は過去のコレクターズコーナー
を参照の事。カッコいい。1曲目の「I WANNA GO HOME」のイントロから飛ぱし
てくれる。全体的にデュアンのギターが随所にうまく散りぱめられた、内容の濃い
CDだ。が、贅沢いうならぱこのCDは曲順、曲目にやや難ありといったところ。半ばで
聴けるアコースティックセット(COME ON IN MY KITCHENなど)は元々オープニン
グにプレイされたものだ。又、エレクトリックセットにてオールマン兄弟やメンバ
ー紹介のMCが収録されていないのもバツ。そして最低なのが、このショウ一番の
聴きどころをオミットしている点だ。実はこの日の白眉は「0NLY YOU KNOW」な
のだ。正規ライブでも好演が聴けるがオールマン兄弟参加バージョンも格別なもの。
珍しくもこの曲ではグレッグのキーボードとピアノの二段ソロが聴ける。彼を援護
するかのようなデュアンのギターもなかなかスリリング。勿論、キング・カーティス
など他の面々も熱いソロを聴かせてくれる。「オンツアー2」と題して正式にリリ
ースしていいくらいの内容がこの日のショウにはある。
多くの名演を残しながらもデュオは長続きせず、4枚のアルバムを残してコンビは
解消となる。奥方のボニー・ブラムレットはキャプリコーンと契約。ここにオールマ
ンとの第2期交流が始まる。同レーベルで数枚のアルバムを発表し、そこにはグレッ
グやチャック・リーベルの名前がゲストとしてクレジットされている。
オールマンズ解散後もボニーはディッキー・ベッツとの共演が続いた。TVライブ
「MIDNIGHT SPECIAL」や、レイナード・スキナードのスタジオライブで共演の姿
を見る(聴く)事ができる。交流はさらに発展、79年のオールマンス再結成ツアーに
も同行、「WILL THE CIRCLE BE UNBROKEN」での熱唱はコンサートのフィナー
レを飾るものとなった。アルバム「ENLIGHTENED ROGUES」のオープニング曲
「CRAZY LOVE」の存在感あふれるバックコーラスも印象的。
その後はオールマンズとの付き合いもなく、これといったニュースも聴かずに現在
に至るが、91年10月12日、…カリフォルニアはサンタバーバラのオールマンズの
コンサートにボニーはゲスト出演「GOIN DOWN THE ROAD〜」にて自慢のノドを
披露した。またデラニーとボニーの間に生まれた娘(名前忘れた)はなんとフリート
ウッドマックのメンバーとして活躍。来日コンサートで母親そっくりの髪形
でマイクを手にする姿を見る事ができた。アンコールの「IMAGINE」を感情豊かに歌
いあげる表情はいまでもよく覚えている。(Revival Issue #13 より)