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21世紀初のカリスマ!かつて「チーム・ヒットマン」を世に送り出し、「スクアーロ&ティッツアーノ」といった人気グループを抱えるパッショーネ・レーベル。この名門からまたひとつ、伝説が生まれた。
新進気鋭の「チーム・ブチャラティ」の二枚目に当たる新作『黄金の嵐』はそう呼ぶにふさわしい大作である。
洗練された美意識と荘厳なドラマ性を持つこのアルバムについて、ヴォーカルのブローノ・ブチャラティをはじめとする五人が今、赤裸々に語る!
●新作を聴かせていただきましたが、素晴らしいアルバムですね。
ブローノ・ブチャラティ(Vo/以下B)「それはどうもありがとう」
●今回のコンセプトは「生と死」だそうですが?
B「ああ、そうなんだ。ジャケットを見たかい?花の中にオレたちがいるような写真だろう?花っていうのは葬儀のイメージがあって、死を象徴するとともに、再生の象徴でもあるのさ」
レオーネ・アバッキオ(Ba/以下A)「そうなんだ。オレも今回は過去に亡くなった先輩のこととか考えて曲作りをしたな・・・」
グイード・ミスタ(Keys/以下M)「まあ、オレはあんまりそういうこと考えるの苦手だからよお、純粋に自分の感情をのせて作曲してたな。ブチャラティからコンセプト聞かされたときはちょっと意外な気もしたな」
ナランチャ・ギルガ(Dr/以下N)「そうなんだあ?オレ作曲あんまりしないっていうか楽譜読むのも苦手だから、ただ自分のパートをちゃんとやろうって思ってたぜえ。ま、でも前作よりずっとうまくなったよ」
●前作までのギタリスト、パンナコッタ・フーゴから今回はジョルノ・ジョバーナに交替しましたが、どういう経緯があったのですか?
A「フーゴのことはまあ、あまり語るべきことはないと思うぜ」
M「奴はもういない、それだけだな」
B「まあ、そんなにいざこざがあった訳じゃない。友好的脱退ってやつさ。バンドに対するアティチュードの問題だな」
N「オレはよくわかんねえや」
●では、ジョルノさん、あなたはどのようにしてこのバンドに加入したのですか?
ジョルノ・ジョバーナ(Gu/以下G)「ぼくはこのバンドに加入するのが夢でしたから、ギタリスト募集と聞いて、バンドマネージャーのポルポさんにすぐ連絡しましたよ。で、オーディションを受けて合格できたんです」
B「オーディションですぐピンときたな、コイツには人に認められる才能があるってな」
N「面白かったぜ、耳の中に耳を入れて見せてよお」
B「まあ、それも面白かったけど(笑)、彼はなにより演奏力があるってことを証明したのさ」
●ジョルノさんはギターメーカーの広告で大胆な写真も披露してますよね?ポスターが盗難騒ぎになるほど人気ですが?
A「ああ、あのセミヌードかよ?」
G「結構恥ずかしかったけど、大胆に挑戦してみようと思って・・・おけげで話題になって嬉しいですね」
●話は変わりますが、ブチャラティさん、最新のビデオクリップ『レクイエムは静かに奏でられる』では、恋人のトリッシュさんと共演していますね?
B「ああ、あれか。はじめは他の女優を起用しようと思ったんだけど、彼女がイメージにぴったりなんでね。ほら、どことなく彼女って愁いを帯びた表情をするだろ?」
●二人のなれそめなんていうのは?
B「彼女は結構複雑な幼児体験の持ち主でね。オレもつらい少年期だったから、それで興味を抱いて。そんな所からつきあうようになったんだけど・・・話変えていいかな?なんか照れくさくてね(笑)」
M「今更何言ってるんだよ(笑)」
●では、あなた方が「チーム・ヒットマン」同様、今回を最後にパッショーネ・レーベルを離脱するというのは本当ですか?
A「ああ?何ほざいてんだあ?」
N「へ、りだつ?」
B「そういう噂があるのは知っているし、オレたちがアルバムのコンセプトでレーベルと多少もめたのは事実だ。だが、まだそこまで話は進んでいないよ」
G「確かに若干の衝突はあったということだけですよ」
●そういえば、かつては同じレーベルだった「チーム・ヒットマン」との不仲も囁かれていますが?
M「ああ、あのリゾットたちのな」
G「彼らも素晴らしいバンドだとぼくは思いますが?」
B「ハハハハ、それこそ根も葉もない。オレたちは進んで誰かと衝突しようなんて思わないしね。確かに、一部では彼らがパッショーネを裏切ったなんて言うけど、それこそ馬鹿馬鹿しい話でね」
A「まあ、所詮ヤツらではオレたちにはかなわないしな」
●今後のツアー日程はどうなっていますか?
B「大々的に行うとも。ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、日本に香港、台湾」
G「日本からファンレターがよく来ますね、これはコーイチ・ヒロセって人から」
M「この間、アメリカのジョリーンっていう8才の子から来てよ、オレたちはこんなちっちゃい子からも応援されてるんだな、って感動しちまったね、オレは」
N「オレさあ、日本って中国の一部かと思ってたんだよね、でも違うんだね」
A「まあ、休む暇もないってとこだな。ナランチャ、おまえ気を付けろよ。結構ライヴでタイミング外すだろ?」
N「え、そうだったっけ?」
B「人の話をちゃんと聞いてないからだぞ」
G「ぼくは本格的なライヴは初めてだから、まあ多少は緊張しますね」
M「詳しいことは口止めされてるけどよ、結構凝ったセットも使うから楽しみにしていてくれよ」
●では、最後にファンに一言どうぞ。
B「今回のアルバムはオレたちの現時点での最善のパフォーマンスだ。前作よりずっとよくなってる。楽しんでもらえると嬉しいね」
A「作曲面でもバラエティに富んだものになったぜ、これをライヴで聞けるのを楽しみにしていてくれ」
M「そうだなあ、特にカワイイおねえちゃんよろしく(笑)。いや、冗談だよ、とにかくよろしくな」
N「うん、オレもがんばったよ、これからもがんばるぜッ」
G「ぼくは今回が初めてでしたが、大変良い経験になりました。今後も応援よろしくお願いします」
●今日はありがとうございました。
このインタビューの一週間後、パッショーネ・レーベルは「チーム・ブチャラティ」が正式に離脱したと発表した。
理由は不明だが、どうやらブチャラティとレーベル社長、ディアボロ氏の間に齟齬をきたしたらしい。
ブチャラティは社長令嬢、トリッシュさんと交際中だが、そのことと今回の決定は関係があるかはわかっていない。
とはいえ、そのような逆境にも関わらず、『黄金の嵐』はチャート登場以来、十週間連続一位を保っている。
名実ともに、「チーム・ブチャラティ」は一流バンドへの仲間入りを果たしたのは疑いようのない事実のようだ。