架空インタビュー第13弾!

『クールに去るぜ・・・いや最初から居ないけど』


さて、今日のゲストは! 

今回のインタビューは
彼無しには現在のジョースター家は有り得なかったという
ジョジョ界一の功労者とも言えるあの人です。


よーやん(以下よ):どーもはじめましてスピードワゴンさん、よーやんです。今日はどうぞヨロシクお願いいたします。
スピードワゴン(以下ア):ああ、ごくろうさん。どうぞ楽にしてやってくれ。

よ:お心遣いありがとうございます。こう言っちゃナンですが本当に紳士ですね・・・初登場時のあなたのインパクトが強いんでお会いするまでビビってたんですが。
ス:ハッハッハ・・・まあ若い頃は誰でも血気盛んなものだよ。初めて会った時のジョナサンもそうだった。止めようにも止まらない暴走機関車のような青年だった・・・本当は穏やかで大人しい紳士の見本のような青年だったらしいが、父親が毒殺されそうになって無我夢中で戦おうとしたんだなあ。

よ:そうですね。私は思うんですよ。ツェペリさんの名セリフにあるんですが『北風がバイキングを作る』っていう言葉・・・あれの真の意味は、『ディオの悪事がジョナサンを立派な紳士にした』ってコトだと思うんですよ。
ス:うん、それはそうかも知れないな。だんだんエスカレートするいじめが、大人になって真の悪事となる。じっと我慢するのも紳士だろ思うが、敢然と立ち向かい打ち負かすのも紳士の行動なのだ。そして彼の行動に紳士のニオイを感じ取ったからこそ、私は彼について行き、ジョースター家のため全てを捧げようと誓った。

よ:紳士のニオイ・・・どんなニオイがするんでしょう?ディオの『悪のニオイ』はゲロ以下のニオイということですが・・・うええ。(吐き気を催す)
ス:そうだな・・・紳士は緑の森のような爽やかな香りがする。その髪からは木漏れ日のニオイがし、マントをなびかせば木々を渡る風のニオイがする・・・

よ:詩人ですねスピードワゴンさん。『ゲロ以下のニオイ』とはぜんぜん雰囲気が違いますよ。じゃあ、自分自身のニオイは一体どっちのニオイだったんですか・・・お若い頃は。
ス:そうだな・・・心の底には紳士を追い求める正義の心が有ったが、貧しさと暴力しか無い荒んだ街で、ディオとドッコイドッコイにドブ臭い魂だったんじゃないかと思うんだ。

よ:今のスピードワゴンさんからはホント『紳士の香り』がしますよ。でも、1部での最後の出番の時点では、まだ無法者の香りプンプンでしたよ・・・服装も言葉遣いも。
一体1部から2部に移るまでの10数年間に何が有ったんですか?
ス:いや、何も無かったよ・・・何も無かったからこそ私は変わったんだと思う。ジョナサンという大きな人生の指針を失い・・・そして残されたエリナさんや遺児ジョセフを支えながらも、結婚すらすることなく孤独に生きてきた・・・そのものすごい喪失感を埋めるために私はしゃにむに働き、そして富を蓄え・・・気がついたら今のようになっていたのだ。

よ:そうですか・・・亡きジョナサンの未亡人への思いを隠しながらひたすら事業に打ち込み、そのお金で彼女を支える・・・う、美しすぎます!
ス:な、何を言うんだ。エリナさんのことは別に・・・

よ:いやいや、隠さなくったっていいですよ。愛なくしてはあそこまで献身的に面倒をみることなんか出来ませんし、注ぎ込んだお金も莫大でしょう?
ス:面倒見の良さはオウガストリート時代からだし、私の遺産はジョースター家だけに使われたのではなく、立派な志を持った全ての人に『基金』として捧げたものだから・・・

よ:とかなんとか言いながら、承太郎さんのなんだかわかんないヒトデの研究とかにもすごくお金を使ったって聞いてますよ。
ス:う〜ん・・・ジョセフのやってた事業までは私が検討してから助成金を出していたんだが、死後に財団になってからは、ノータッチだからなあ・・・不正に使われていなかったかどうか監査するべきだな。

よ:それで最近の基金の使い道なんですが、承太郎さんの『南極におけるクリオネの食用化の研究』とか仗助さんのママの東方朋子さんのハワイ大学語学留学費、DIOの隠し子ジョルノの素行調査費と悪事のもみ消し費用・・・あと、ジョセフ氏のオムツ代・・・
ス:な、なんだそれは!!

よ:なんでもクリオネは酢醤油で食べると美味しいらしいですが、エサ代がかかるので採算が合わないみたいです。語学留学っていうのは、最近じゃ国内ゴシップ回避のため芸能人が逃亡する口実になったりしてますが・・・東方さんちは朋子さんが承太郎さんの子を身ごもったんで生むためらしいですよ。あとジョルノは・・・
ス:なんで私がディオの隠し子の面倒まで見なければならないのだ!

よ:いや、ディオじゃなくてDIOです。それにDIOの下半身というか・・・首から下はジョナサンのモンですから、子供を作ったらジョースター家に扶養義務が生じるということで。
ス:うーむ・・・ディオめ、どこまで私を苦しめるのだろう・・・それにしてもジョセフがオムツとは・・・トホホ、あの子が小さいときオムツを換えてやったのはこの私・・・

よ:良かったらまた換えてやって下さい。
ス:するか!ゲロ以下のニオイがプンプンするわ。

よ:だめですかジョセフのは・・・じゃあエリナさんのオムツなら・・・
ス:え!?エリナ!?え、エリナさんのオムツって・・・まだ生きてる!?

よ:実はそうなんですよ・・・スピードワゴン財団の一事業である、生命体再生装置の実験台に、エリナさんは自らその尊い命を捧げられたのですよ。そして老衰で亡くなったあとに冷凍保存して、この『ジョジョ20周年記念事業』の一環として、再生して生き返らせるって企画があるんですけどね。
ス:ホホホホント!?

よ:あーでも老衰で死んだ頃のエリナさんが蘇るわけですから、生き返ってもヨボヨボのおばあさんですよ。歯もみんな抜けちゃってるし、シモの方もタレ流しで・・・
ス:OH!MY GOD!!それでも生き返って欲しい・・・ああエリナさん・・・

よ:どんな姿になっていても今なお慕い続ける男心・・・うう、美しすぎます!。
ス:そりゃそうだろう。もう一度エリナさんに会いたい・・・そして今まで私が頑張って来た道を二人で振り返りたい・・・そうだ!『ジョジョ20周年記念事業』の一環として、ジョジョ1部の映画制作の話があったはずだ。あれはもう出来た頃だな。よし、エリナさんに若りし頃の私の雄姿をもう一度見てもらうぞ。

よ:え・・・あ・・・それは・・・
ス:まだ試写も見てないんだ。あー楽しみだな。実はこの映画制作のためにわがスピードワゴン財団は莫大な資金を融資しているのだ。まあ仕方ないな・・・20年も昔のマンガだし、ジョジョは連載中と言えどももうタイトルも変わってしまったし、週刊少年ジャンプからも撤退しているし・・・ロクなスポンサーがつかないと制作サイドが泣きついてきたらしい。

よ:ええ・・・そうですね・・・だけど・・・
ス:楽しみだなあ・・・本当は『映画化するなら3部』という呼び声が高かったらしいが、金はいくらでも出すからと、ムリヤリ1部からの映画化にして貰った。もちろんこれがヒットした暁には2部、3部と映画化することに力を貸すつもりだが・・・

よ:・・・そうですか・・・でも、期待しない方がいいですよ。
ス:いやいやわかってる。なんせ昔のマンガだし、ストーリーはともかく絵柄が現代にマッチしていないのは仕方ないだろう。だからそんなにヒットするなんて期待はして居ないよ。

よ:それだけでなく・・・あのお・・・
ス:ん〜何か顔色が悪いようだが・・・そうか、それほどデキが悪いのか。仕方無いな・・・金に糸目はつけないつもりで融資させたが、返済能力のコトもあるからそう資金はかけられなかっただろう。おまけに企画段階から今まで時間もそう無くて、あまり満足のいかない出来栄えになるのも仕方ない。

よ:よくわかっていらっしゃる。
ス:いいんだよ・・・年寄りのセンチメンタルな自己満足のようなものだ。チープな出来でも、時間が短くってもいい。あの時代を駆け抜けた私とジョナサンのメモリーが形として残せるだけで・・・

よ:はあ・・・(汗だくだく)・・・メモリー・・・なんですねえ・・・
ス:そう。だから早く見せてくれたまえ。いいんだよ恥ずかしがらなくても・・・クオリティなんて問題じゃあない。ジョジョを映画にするという、その行動こそが美しく、評価に値するものなのだから。

よ:そう・・・ですね。ジョジョ1部ですからね・・・確かに・・・映画になってますけど・・・ハイ。
ス:だから早く見せてくれたまえ!私は紳士だ。どんな出来だろうとガッカリしたりはしない。作った人たちの熱い思いが伝われば、それでいいんだ。

よ:・・・それでは・・・お言葉に甘えて・・・(映写の準備をさせる)・・・それでは、今日はどうもありがとうございました。私はちょっと用事が有りますんで一緒に観れませんが失礼いたします。
ス:え?ああ、残念だな。でもありがとう。ご苦労様・・・私は一人で思い出に浸ることにするよ・・・

(そして1時間半後、銀幕をズタボロに切り刻むスピードワゴン氏には紳士の面影は微塵もなく、エリナさんの蘇生計画も中止になる。
承太郎の海洋生物研究費や東方朋子の留学費用などの計上が中止されたのはいうまでも無い)

                  《おわり》

 

このインタヴューはフィクションであり、実在の人物、スタンドとは 一切関係ありません。==>TOPページに戻る                          


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