第27回放送文化基金賞受賞作品
『ネット・バイオレンス 〜名も知らぬ人々からの暴力〜』特集
(NHK総合2000年11月11日19:30〜20:40放映(芸術祭参加作品、野沢尚氏脚本))
(NHK総合2001年7月20日13:40〜14:50再放送)
かなりいい加減なあらすじ
座間市在住のシングルマザー阿南亮子(=夏川結衣さん)は、子供を寝かしつけた後の深夜のインターネットでの会話を楽しみにしていました。しかし、ふと実名のハンドルネームで掲示板に書き込んでしまってから、彼女を誹謗中傷する書き込みが集中するようになります。会社の同僚からそのことを知らされた亮子は、特に徹底した中傷の文章を書き込んでいる一人に狙いを定めて、彼女自身を中傷する相手を見つけ、面と向かって会話をすることを企てます。そして、自ら進んで拾った大阪への「食い道楽」取材旅行の傍ら、ノートパソコンと地図を片手に相手の居場所を突き止めようとアグレッシブに追跡調査を続け、紆余曲折の上、とうとう.亮子を徹底批判していた張本人を発見、彼(佐々木素弘=北村一輝)の勤務先に乗り込みます。佐々木との「生」での会話を終え、亮子は大胆にも彼女が実名を書き込むきっかけともなった神戸のメリケン波止場でのオフ会を掲示板上で提唱、自らを人目にさらしながらも・・・
短い感想
全編、夏川さんのナレーター付きだったこともあって、非常に落ち着いた、しかし、冷静に考えるとかなり激しいドラマでした。夏川さんファンならずともきっと見応えのあるドラマだったはずです。ただ、中傷を受けたからとはいえ、かなり危ない橋を渡って相手を突き止めるそのプロセスには、贔屓目に見てもやりすぎかな?と疑問を感じることがないわけではなかったのです。亮子の恐ろしいまでの執念はよく表れておりましたが・・・ 物語の締め方は問題を視聴者に投げかけたままで終わっており必ずしもハッピーエンドではないとは思うのですが、それだけに余韻が残る作品だったのではないでしょうか。(もっとも、悪く言えば何となくほったらかしにされたまま、という感が残りました。)視聴率を取りにいくような作品ではなかったのですが、しっかりとした演技をされている夏川さん(偉そうに言ってしまって申し訳ございません。)の魅力を再確認させていただきました。
・・・という若干堅いことは脇に置くとすると、
1)大阪の味を色々と頬ばる夏川さん:たこ焼き 串焼き 焼き肉(左利きのはずなのに右手でもお箸を使えるんですね。ただ、焼き肉屋でパソコンをするのはパソコンに良くないとは思いますが。)
2)食べ過ぎ?で体重が増えてしまってちょこっとショックを受けている夏川さん
3)ちょこっと化粧が薄くてもとっても綺麗な夏川さん
4)走る夏川さん
5)ビリケンの足をこちょこちょくすぐり、お願い事をする夏川さん
6)クローズアップ夏川さん
7)最後にさわやかな笑顔を称える夏川さん
等々、充分満喫させていただきました。本当にありがとうございました。
ご参考:新聞記事等に見る夏川さんのコメント
実生活はパソコンとは縁遠いという夏川だが、女優という立場は匿名の攻撃を受けやすい。「だから積極的にネットに携わったり、自分のHPを開いたりしようと思わないでしょう。ドラマを見て、機械の向こう側の人の気持ちを考えていただければ」と語った。」(大阪日刊スポーツ)
夏川は、「自分はメールをするくらいだが、こういう暴力は人ごととは思えない」などとりりしく語っていた。(夕刊フジ)
パソコンとは縁遠い、とのことですが、まあ、言われてみれば、恋愛詐欺師の時のキーボードに向かう姿も若干堅かったような気もします。
2001年5月24日
「ネットバイオレンス」は第27回放送文化基金賞テレビドラマ部門本賞を受賞。主演の夏川結衣さん個人も女優演技賞に輝かれました。本当におめでとうございます。
雑誌『テレビ・ステラ』(7/13号)
第27回放送文化基金賞贈呈式の模様が記事になっています。お写真には「深層心理に迫る演技を認められた夏川結衣。」とのコメント付き。心理学はよくわからないのですが、とにかくおめでたいことです。
蛇足
最近の大阪・神戸はこんな感じ。