瑞雲の法話「仏の教えをわかりやすく、少しずつ」

仏師、瑞雲の法話
 第2巻
第3章

仏像彫刻と法話の世界

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1)法話 (第2巻3章)

アート阿弥陀如来
瑞雲作アート阿弥陀如来

第1巻 第2巻
仏師、瑞雲の法話集第1巻 仏師、瑞雲の法話集第2巻
第1章  法話1〜法話14 (2000) 第1章 法話101〜113
第2章 法話15〜法話21 第2章 法話114〜126
第3章 法話22〜法話29 第3章 法話127〜140
第4章 法話30〜法話39 第4章 法話141〜153
第5章 法話40〜法話48 最終版 法話154〜
(仏師瑞雲の法話最新版)
第6章 法話49〜法話57 (2001) NEW
第7章 法話58〜法話66 2011以降の新法話
第8章 法話67〜法話76 ますます、おもしろくなった
仏師 瑞雲の仏像彫刻と法話
第9章 法話77〜法話87 (2002)
第10章 法話88〜法話100

法話140・人のために灯をともせ

先週は、姪の婚約発表と息子の受験合格祝いに銀座で食事をしようと親戚一同で
話が決まったらしく、店を予約してくれたので行ってきました。銀座というと
値段が高いんじゃないかと思っていましたが、料理も場所も超一流なのに
値段は極めてリーズナブル、銀座にもこういう店があったのかとビックリした
次第で、お気に入りの店として今後利用させて頂くことにしました。

東京というと、例えばホテルでコーヒー一杯の値段が二度と注文したくないほど
高いことは、海外から来られる観光客の頭痛の種、これは問題ですね。政府は
海外から日本への観光客を今後倍増する計画らしいですが、例えば普通のアメリカ
人はコーヒーが好きで一日5〜6杯は飲むんだから、安くしてもらいたいです。
コーヒーの原価は、そんなに高いものではないんだから、こういうところから経済
の建て直しをやるべきです。そうすれば、外国人観光客も増えて日本の国と文化の
理解につながります。

さて、丁稚奉公から出光グループを築き上げた石油王、出光興産の出光佐三氏は、
第一次世界大戦が起こったとき、他の石油会社が油が不足してくるので油ぎれ
の休業作戦に出たのと反対に、お客様第一を掲げ、儲けを後にして石油の手配を
続けたそうです。そのことが信用を生んで、石油は出光という黄金時代を築いた
わけです。

日蓮上人
「人に物を施せば、我が身の助けとなる。たとえば人のために灯をともせば、
我が前明らかなるが如し。
」と仰せです。
なるほど、人は困れば困ったときほど、不景気な時代ほど他人の助けが有り難い
ものなのですね。私も「人のために灯をともす」ような生き方をしなくてはと
改めて肝に命じた次第です。

日蓮上人「食物三徳御書」より

法話139・阿修羅と君死に給ふことなかれ

ああをとうとよ、君を泣く、
君死に給ふことなかれ、
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしへしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までそだてしや。

この詩は与謝野晶子が戦争で旅順にいた弟を嘆いて作った詩です。

先週は、日本では彼岸にいり、中東ではアメリカが国連の反対を押し切って
イラクで戦争を始めましたね。既に数百人の死傷者が出ているもよう、
戦争をしたいのは一部の政府関係者だけで、本当は何処の国民も戦争
なんかしたくないはず、地球の何処かに、戦争用の折を作って、戦好き
もの同士、思いっきり喧嘩させたら良いかも知れません。

さて、仏教では過去、現在、未来にまたがる世界を十界に分けていまして、
丁度、我々人間が住む人間界の下(地底数千キロにあるという)に修羅界
いう、太陽の光がとどかない暗闇の明けても暮れても争いの絶えない世界が
あるとされます。争い好きな人々が堕ちる世界で、永遠に戦争状態です。
ここの人々は、相手を倒しても、次々にもっと強い敵が出てくるので、常に
闘いに勝たねばなりません。で、もし無敵の強者がいて全ての敵に勝ったら、
どうなると思いますか?実は、敵が全然いなくなり、全くの孤独地獄が
永遠に続くので、寂しさの余り、しまいには仏にすがるということになります。
この修羅道の世界の王を阿修羅といいます。

お釈迦様法華経比喩品に「この世は、貪(むさぼ)りと瞋(いかり)と
愚かさの三つの火によって燃えている。この火の世界から抜け出さなくては
いけない。」と教えています。この世とは此岸ともいい現実世界、悟りの
世界を彼岸といいます。で、どうやって抜けられるのか、今回は省略します。

最近の話題より

法話138・レイ・チャールズと不動明王

先週、テレビでアメリカを代表するミュージシャンのひとり、レイ・チャールズ
ライブを見ました。声とお顔に味のある歌手ですね。緑内障によって7歳で失明、
15歳で母を亡くし天涯孤独になった少年が、「ジョージア・オン・マイ・マインド」
のヒットにより一躍脚光を浴び、やがてアメリカンドリームの体現者になったのです。
仏教で言えば不動明王のような方なんです。

彼はインタビューに「音楽しか生きる道は無かった」と答えていましたが、
ゴスペル音楽と世俗的な音楽を融合させることによって新境地を開き、レイ・チャールズ
流の独特の世界を作り上げたわけですね。

道元禅師の言葉に
「まことに一事をこととせざれば、一智に達することなし。」というのがありますが、
人生とは、いわゆる一種の畑ですね。春に種をまき夏に花咲き秋に実がなり冬には
悠々自適。夏に、どのくらい美しい花が咲くか、秋に、どのくらい大きく実るのかは、
人の一事への情熱と努力で決まります。雨の日もありましょう。嵐の日もありましょう。
晴天の日ばかり続いたら何ものも実りません。

何事も不動明王のように不動心で努力していけば、いつかは夢も叶うのです。しかし、
人を押しのけたりして自分だけのためにがむしゃらに頑張るのではなく、道に励むものに
対して、子供のように素直に使えてくださる不動明王は正義と誠実を大事になさいます。
イラク問題で、アメリカのいじめっ子ぶりだけが目立ち、これは灸が必要だと思ってる
昨今、レイ・チャールズのような人がアメリカにいて、何だかホッとしています。

道元「正法眼蔵髄聞記」より

法話137・磨くべし練るべし

先週、浅草の砥石屋さんに行ってきました。彫刻刀用の砥石は京都産が
一番いいので定期的に仕入れに行くのですが、ここのところ良い石が
枯渇してきていて、値段があがるのを心配していたところ、店の女将さん
が、「あなたは良く来てくれるから」と、こっそり上等の砥石を廉価に
分けてくれました。仏像を彫るには彫刻刀を使います。彫刻刀は砥石で
いつも綺麗に研いでおかないと仏像を彫る意欲が減退しますし、出来上がり
が良くありません。また、切れない刀は怪我の原因にもなります。

さて、道元禅師の言葉に
「玉は琢磨によりて器となる、人は錬磨により仁となる、何の玉かはじめ
より光ある、誰人か初心より利なる。必ずみがくべし、すべからく練る
べし。」というのがあります。

私は仏像彫刻教室の先生を20年以上も続けてきていますから、入門された
生徒の刀の研ぎ具合を見るだけで、この生徒はどの位まで上達するのか、
続けられるのか、わかります。ほぼ、8割は当たっていますね。

とかく此の世のあらゆるものは、磨かないと錆びてしまいます。良く出来て
いますね自然も人生も。アメリカの少年拘置所では、更正のために石を磨く
授業を取り入れたら、気持ちが入れ替わり早く社会に復帰出きる人が増えた
そうです。

道元「正法眼蔵髄聞記」より

法話136・周利槃特

伝教大師最澄の言葉に
「最下鈍の者も、十二年を経れば必ず一験を得る」というのがあります。
どんな愚鈍な者でも、一つのことを12年続けていれば、必ず良い結果が
出るということです。

お釈迦さまのお弟子に、頭が悪くて経文を一つも覚えられない周利槃特
(シュリハンドク)という人がいました。他のお弟子にもバカにされ仏道
修行は無理かと思われましたが、お釈迦様は、この愚鈍な少年に「お前は
僧院に来る人の足を拭きなさい」と、足拭き用の雑巾をお与えになりました。
少年は来る日も来る日も人の足を拭く清掃の修行を続けていた、ある日、
心にハッとうなずくものがあり、お釈迦様の弟子の中で最も早く悟りを開いた
ということです。

この愚鈍な少年を何とか救ってあげたいと清掃の修行を与えられたお釈迦様の
心を「仏力」といいます。それを信じて一心に修行した少年の心を「信力」と
言います。清掃の修行をしたことで、心も、頭も、魂まできれいになった
のかも知れませんね、愚鈍の原因になっていた因縁も浄化されたのでしょう。

法話135・化城喩の教え

法華経」の第七に「化城喩品(けじょうゆほん)」というお経があります。
砂漠の中を旅の一行が理想郷を目指し進んでいきますと、城が見えたので、
喜んでかけつけると、城は消えてしまいました。幻の城だったんです。
仏さまが、「もう少し先に城がある」と言われるので、さらに旅を続けますと、
また城があったんですが、これも幻の城で消えてしまいました。
このように、「もう少し先に行けば、理想の城がある」と何回も励まされて、
何回も幻の城を経て、やっと本当の城にたどり着けたんです。
これは、仏が、人々を悟りへ導くために、あらゆる方便、手段を使って
教えを説かれるということを示しています。それほど、「悟り」とは簡単な
ものではないということでもあります。

私も20年前、僧侶の修業時代を終わって仏師として独立したときに、こんな
ことがありました。私は一般の在家の出なので継ぐべき寺はなかったんですが、
住職の資格をもっているので、お寺の住職になって仏像を彫ろうと考えたのです。
友人に頼んで、あちこち空き寺を探してもらい、やっと、この寺の檀家が住職に
なってくれるお坊さんを捜しているという寺が見つかり、入寺はトントン拍子
かと思われた日の夢に、黒い寺が出て来て、燃えているんです。遙か向こうには
素晴らしい富士山が見えます。「ああ、この寺は自分が入ってはいけない悪霊寺」
だと感じた通り、名目上その寺を管理している住職の評判が非常に悪く、もし、
その寺の住職になっていたら今の私はどのような運命になっていたか。

それから10年経って、ある日の朝、起きようとしているときに、寝ていた部屋
に、10年前に夢で見た、あの素晴らしい富士山が入ってきました。六畳の部屋の
中に日本画に描いたような実物大の荘厳な赤富士がそびえて入るんです。

それから、また10年近くなりますが、あの赤富士に出会ってから現在に至る
自分の運命をみれば、「仏像制作に全身全霊を捧げることが自分が悟りの城に至る道
なんだ、仏さまが与えてくれた道なんだ」と、本当に今わかるんです。
世間に目を転ずれば、バブル時代に浮かれて幻の城を手にされた方も多いことで
しょう。本当の城を求めて歩もうではありませんか!

 

法話134・良い時代がやって来た。

先週、ラジオに発明家でありベンチャー起業家でもある藤村靖之(発明工房主宰)
さんが出ていました。お話を聞いている内に、「おやっ!」、観音様が言われる
ようなことをおっしゃっておられると、藤村さんのお話に釘付けになりました。

藤村さんは、若い時代は新しいものを考案しても製品が売れない時代が続いた
そうです。日本人は保守的で、製品のレッテルを見て買う傾向があるので、名もない
小さな会社の製品は良いものでも相手にしてくれなかったのです。

ところが、ネットワークとインターネットのお陰で、発明家と消費者を結んだ
新方式で事業が好転したんです。おそらく、これまでは、どの分野でも経済の仕組みは
発想者→開発者→大量生産者→販売者→消費者という長い工程を経て商品が消費者
に届くような仕組みになっていましたね。これが発明家→消費者という最短になること
で消費者の要望が直接に発想者に伝わり、無駄のないリスクの少ない最も効率的な
経済形態が出きるわけです。この仕組みの中には、「儲ければ良い」「一流
メーカーであれば良い」というような昔ながらの古い媒介は存在しません。

藤村さんは、「良い時代になった。」と何度も言われておりましたが、本当に
そう思います。ノーベル賞受賞の田中耕一さんのような才能のある人が浮かばれる
ような経済や文化の仕組みに、今しなくては日本の将来はないんです。
「そうなる。」と私は信じています。 観音様は時代の価値観が変わると仰せです。

(ラジオNHK 2月15日放送から 番組名は忘れました。)

法話133・「大日蓮展」拝観

先週、仏像彫刻教室の生徒達を引き連れて東京国立博物館で開催中の「大日蓮展」を見てきました。
仏像が出品される特別展拝観は毎年恒例の行事にしていまして、前に「弘法大師展」
見たときも感激しましたが、今回の日蓮関係のこの展示は過去に例のない大規模な
もので、生徒共々、激しい弾圧を生き抜いて今日の隆盛を見るに至った日蓮上人
ご威徳を偲べ感慨無量でした。また、室町時代には京都が「題目の巷(ちまた)」
と言われたほど法華文化が栄え、今に伝わる数々の名品が見られ有り難い思いで
いっぱいでした。

その中でも、三大涅槃図に数えられる長谷川等伯(とうはく)の仏涅槃図(高さ
約8m 巾5.2m)にはビックリしました。これならニューヨークで展覧会開いたら
世界の人が日本の絵画のすごさに敬服するだろうと思いました。

ところで、2月15日はお釈迦様が亡くなられた「涅槃会(ねはんえ)」の日です。
生涯を衆生救済のため教えを説かれ、大勢の弟子、諸仏諸天、数多くの獣物に
至るまで惜しまれながら涅槃に入られた別離の光景を描いたのが仏涅槃図ですね。

2月14日は聖バレンタインというキリスト教の僧侶(医者)が亡くなられた日、
2月16日は日蓮上人の誕生された日。偉大な聖者達のお陰で、今日の自分たちが
あるんだなと謙虚に恐縮している次第です。拝観のあと皆でカラオケに行き、
「プロジェクトX」の主題歌、中島みゆきの「地上の星」を合唱しました。

法話132・これこそ、本当の豆まき

節分には煎った豆をまく豆まきの行事があります。「まめ」は「魔滅」に通じ
邪気をはらい一年の息災を祈る風習ですね。

神社仏閣によっては鬼が守護神となっているところもあり、私どもの宗派でも、
鬼にも善鬼がいるので「福は内、福は内」と言いながら豆を蒔いております。

さて、「大般涅槃経」にこんな話があります。
ある家に裕福そうな美しい婦人が訪ねてきました。その家の主人が
「どなたですか?」と尋ねると「私は福の神です。」と答えましたので、主人は
喜んで婦人を家に上げ、厚くもてなしておりました。
すると、今度は、粗末な身なりをした醜い女が訪ねてきまして、主人が
だれであるか問いますと、醜い女は「貧乏神です。」と答えたので、主人は女を
追い出そうとしました。
すると醜い女は、「先ほどの美人の福の神は私の姉で、私達姉妹はいつも二人で
旅をしており一度も離れたことはないのです。私を追い払えば、姉もいないこと
になっています。」と言って去っていきました。案の定、先ほどまでいた美しい
福の神も姿が消えていました。

人間は、災いを嫌って幸運だけを望みますが、誠の幸せは、災いも幸運も
共に越えたところにあると教えている良いお話ですね。節分で本当に豆を
まかなくちゃならないのは心の中の鬼、すなわち、そういう浅はかな人間の
煩悩」ではないでしょうか?

法話131・大相撲グローバル場所

今回の大相撲初場所は大横綱、貴之花が惜しくも土俵を去り千秋楽の結果は
モンゴルの朝青龍が優勝、十両も、その下の段も外国勢が健闘し、国技である
相撲に異変が生じているようです。

特に感じるのは、海外から日本にやってきて日本語を流暢に話し、短期間に
出世する外国人力士の強さです。この強さは、体力的に日本人より優れている
とか、鍛えているとかばかりが要因に思えません。逆境の中で育ってハングリー
精神
がしっかり備わっているからではないでしょうか?日本の若手力士も頑張って
もらいたいですね。

さて、「しょっぱいドライブ」で芥川賞を受賞された大道玉貴さんは、家庭的には
父親にとても厳しくあたられ、学校ではイジメを受けて、とても辛い少女時代を
送られたそうです。そのことがパワーとなって作家としての地位を得たと
話しておられます。

人間は、特に若い内は、辛い思いをしなくては、ハングリー精神が育ちませんね。
お釈迦様も、生まれて間もなく母に分かれ、そのことが出家し仏陀となる機縁と
なったんです。これから若い人は受験シーズン、就職シーズンが始まります。
非常にご苦労が多いことと思いますが、「今、苦労しないで何時苦労するのですか」
と激励したいです。

朝日新聞(1/21)記事より一部引用

法話130・アルファー波と馬頭観音

5年前に買ったラジカセが、カセットは録音出来なくなりCDも音が出なくなったので
新品に買い換えました。私のアトリエは木くずやホコリが出るのでラジカセの寿命が
短いようです。

職業柄、心を平安にして仏像を彫らないと良い作品が出来ませんから、疲れたときは
モーツアルト、エルビス、村田英男の曲など心地よい音楽を聞いてアルファー波
を出し脳をリフレッシュしております。

アルファー波とは1秒間に8〜14回振動する周波数8〜14ヘルツの脳波のことで、
音楽や絵画などにふれている時、何かに没頭して脳の活動が調和集中している時
出やすいそうです。また、檜など針葉樹に多く含まれるαピネンがアルファー波が
出るのを助長するとか。

最近はペットブームでかわいい犬や猫を飼う人が増えてきました。数匹のペットを
飼うお宅も珍しくはなく、ペットが死んでペットの葬式をしたり家畜の供養のために
馬頭観音像をお仏壇にお祀りする人も増えてきました。馬頭観音は天台大師の
摩訶止観(まかしかん)」ではこの観音は六道世界の内、畜生界救済にあたる菩薩と
されたことから江戸時代以降特に民間に人気が出た観音様です。

さて、お釈迦様は悟りを開かれた直後から21日間の間、「自受法楽(じじゅほうらく)」
という悟りを楽しむ境地におられました。きっとアルファー波で満ちていたことでしょうね。
人も日常生活において常に、何があっても、心を安らかに保つべきです。これが成仏
なんで すね。ペットで癒されるようにかわいい馬頭観音像を造りましたのでごらんください。

法話129・新年早々の嬉しい年賀状

今年の年賀状には、仏像ドットコムをご覧くださり私が彫った作品を祀られた方から数通の嬉しい賀状がありました。最近、年賀状だけの付き合いが増えている中で、このような賀状は有り難かったです。

その内の1つは、昨年の夏に母親がガンを宣告されたというので藁をもつかむ思いで制作依頼されたのであろう千手観音像をお祀りされた方から、12月の検査で「ガンが消えた」という喜びと感謝の年賀状でした。私は、たとえ不治の病といえども観音像を祀って千手観音さまにおすがりされた功徳は必ず何処かに現れるだろうと思っていましたから、仏師冥利に尽きるというものです。

観音様は仏陀やあらゆる菩薩、諸天聴衆を前に「千手観音大悲心陀羅尼呪」を説かれ、「世間の八万四千種の病を悉く治して癒えざるものなし」と誓願をたてられております。実は、私自身も20代の僧侶修行中に、病気が出て苦しんでいましたら、観音様から「病魔を退治してやるから一心に拝むように」とのご神託をいただき、観音像の前で拝んだことがあります。

1時間ほど拝んだ頃、観音様の紫色の光が降臨し、その光が無数の白い星の形になって私の体をグルグル回り始めました。もう、夢ではなく現実に起こっている現象ですから、ビックリどころか言葉で表現出来ませんね。翌日には、それまで痛かった部分は痛みもなくなり、あれから25年近く病気が出ません。

法話128・水瓶座の時代

1972年にアポロ16号で月面に着陸した時、月着陸船パイロットのチャールズ・M・デュークは「人類が月に来たことよりイエス・キリストが地上に生まれたことのほうが偉大だ」と語ったそうです。1969年にアポロ11号で人類として初めて月面に降りたニール・A・アームストロングの有名な言葉「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」は誰でもご存じのはずですが、デュークの言葉は実に信仰心のある良い言葉ですね。アポロ16号、アポロ17号の船員が相次いで謎の飛行物体(UFO?)を月面で見たという記事が何処かにありました。

21世紀は、西洋占星術ではアクエリアス(水瓶座の時代)に入り、科学と宗教が調和して行くすばらしい時代になる可能性があるとか、今はこれまでの魚座の時代が終わって2000年間続く水瓶座の時代に移る過渡期で世界的に大変動の時期にあたり、今後の半世紀に社会の仕組みや価値観が大きく変わるかも知れません。

ところで、今年2003年は鉄腕アトム誕生予定の年。私は眼鏡をかけベレー帽をかぶるので、何回か手塚治虫さんにそっくりですねと言われたことがあります。実際、高校時代には漫画家になりたいって思ったこともあったぐらい。彼に因縁があるのか、手塚さんの夢を見たり、自分がアトムになって空を飛んだりした夢を見たことがあるんですよ。水瓶座の時代のキーワードは「価値観」「IT」「心と宗教」「科学」などらしいです。


法話127・新年を迎えて

明けましておめでとうございます。 昨年は不況が一段と深刻化し、政財界の汚い部分が目立ち浮き彫りにされた年でした。社会や未来に対する不安は益々大きくなってきており、当に終戦以来の危機的状況と言っても過言ではありません。

降り積もる 深雪にたえて色あせぬ 松ぞ雄々しき 人もかくあれ」 この歌は、昭和21年の正月、大雪に見舞われた皇居の松の木に積もった雪を見ながら 歌われた昭和天皇の歌で、終戦の荒廃の中で意気消沈していた国民に日本国再建の願いを託され激励されたものです。

華厳経」に、大光王は、国家繁栄の大本は国を治める者が信心を強くして己の心を修養し、民にも心を修めさせることであると教えております。心の修養と教えのある社会は人々がお互いに信頼しあって尽くし合うから、いよいよ人と国は栄え、風雨日月の気象もその徳にうたれて災いをなさないのです。

今の日本の姿を見ますに、嵐の中で人々はお金のことばかり考えて右往左往してるのではないでしょうか?仏教は「国が滅ぶのは精神の腐敗から」と教えています。「経済不況が国を滅ぼす」なんて何処にも説かれておりません。政財界の要人だけでなく国民一人一人がこのことを考えなくてはなりませんね。日蓮上人のお言葉に「蔵の宝より心の宝が大事なり」「全ての業障界は妄想より生ず」とありますが、当にその通りで、要するに信心が足りないんです。信心とは、なにがしかの宗教に入信しなさいということではなく、昭和天皇の歌、「松」のように雄々しき魂を持つことです。

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