バックナンバー

大陸の音楽

バックナンバー2 ('98.12〜 )

バックナンバー1 ('97.11〜'98.11)

  • 《無能的力量》 崔健(Cui1Jian4) '98.6.28
  • 清醒 6/12 Live at Swing '98.6.14
  • 《黒豹W》 黒豹(Hei1bao4) '98.5.31
  • 《心楽集》 輪回(Lun2hui2) '98.5.9
  • 《好極了!?》 清醒(Qing1xing3) '98.1.4
  • 鮑家街43号 12/5ライブ '97.12.7
  • 《鮑家街43号》 鮑家街43号(Bao4jia1jie1 43 hao4) '97.12.7
  • 《NO.4》 陳明 (Chen2Ming2) '97.11.29


    《無能的力量》 崔健 (Cui1Jian4)

     圧巻です。中国で初めてロックを演り始めたこの男はいまだに前進し続けているのです。新しめのタイトなリズムのクラブサウンドに乗った叫び声と呻き声が私の心臓の奥を揺さぶります。もっともっと賞賛したいのですが形容する言葉が見つかりません。

    中国唱片総公司出版
    北京京文音像公司発行
    No. 曲名 編曲
    1 混子 崔健 崔健 (クレジット無し)
    2 無能的力量 崔健 崔健 (クレジット無し)
    3 九十年代 崔健 崔健 (クレジット無し)
    4 篭中鳥儿 崔健 崔健 (クレジット無し)
    5 緩冲 崔健 崔健 (クレジット無し)
    6 新鮮揺滾ROCK'n ROLL 崔健 崔健 (クレジット無し)
    7 [口/力]一個空間 崔健 崔健 (クレジット無し)
    8 春節 崔健 崔健 (クレジット無し)
    9 時代的晩上 崔健 崔健 (クレジット無し)

    '98.6.28


    清醒 6/12 Live at SWING

     6月12日に三里屯のBAR"SWING"にて清醒のライブが行われました。当日はちょうどサッカーのワールドカップの試合が行われており店内のプロジェクターでテレビ放送が流れていて、私たちも試合を見ながら待ちました。10時半ごろ試合が終わり、いよいよライブの始まりかなと思っていると少なくない客が帰り始めて、「あぁ、この人たちはサッカー目当てだったのか!」。
     気を取り直していよいよ開演。《好極了》からの曲が次から次へと続き、熱のこもった演奏を聴かせてくれました。ベースは新メンバーでしたがドラムとのコンビネーションもバッチリ、他のパートもCDのアレンジを忠実に再現しつつも、やはりライブならではの音圧で私たちを乗せてくれました。(いつもの様に演奏中に乗っているのは私たち外人だけだったけど。)最後の曲は新曲なのか聴いたことの無い曲でした。あっという間に約1時間の演奏が終わってしまいました。
     その後ちょっと物足りない客のアンコールに応えて、ドラムとベースがパートを入れ替えて2曲ほど聴いたことの無い曲をやってくれました。ステージ前の台に乗って客を煽る熱唱ぶりで楽しませてくれました。でもエンディングは決めてなかったのか、自然にフェードアウト。ライブの前に新しいアルバムの予定が無いのか聞いたところ来月レコーディングを開始するとのことだったので、今練習中の曲だったのかも知れません。
     時間は短かったけど、カッコイイ良いライブでした。新しいアルバムも早く聴きたいものです。

    '98.6.14


    《黒豹W》 黒豹 (Hei1bao4)

     最近感じるのですが、いつの間に中国のロックバンドはみんなこんなに上手くなったのでしょう。ロックは技術ではないと思っているのですが、それでも最低限の技術が無いことには他人にものを伝えることなどできないでしょう。以前は、やりたいことは分かるのだけれどどうも聴いていて今一つ乗り切れないと言うのが多かったように思います。自然と身体が動いてしまうようでないと音は耳に入って来るただの音であって、脳味噌と心臓を震わすロックにはならないでしょう。
     その点このアルバムはその技術的なハードルをクリアするどころか、余り余ってお釣が払いきれないほどです。曲良しアレンジ良しで美味しいところがたくさんあり、こなれていて下手をすると上品過ぎるのではないかと思うぐらい良くできています。本来ハードロックはそれほど好きではない私ですが、ほとんど毎日聴いていてテープが伸びてしまいそうです。

    JVC唱片 竹書文化 連合制作
    中国敦煌国際影視文化交流中心発行
    No. 曲名 編曲
    1 我們這一代 秦勇 秦勇 黒豹
    2 不能譲我的煩脳没機会表白 秦勇 李[丹彡] 黒豹
    3 逃離 秦勇 王文杰 黒豹
    4 已足[句多] 秦勇 李[丹彡] 黒豹
    5 三個人 秦勇 李[丹彡] 黒豹
    6 怎麼辧 秦勇 李[丹彡] 黒豹
    7 身不由己 秦勇 馮小波 黒豹
    8 極限的感覚 秦勇 李[丹彡] 黒豹
    9 祝福的歌 秦勇 李[丹彡] 黒豹
    10 高興就来難過就走 秦勇 李[丹彡] 黒豹

    '98.5.31


    《心楽集》 輪回 (Lun2hui2)

     ロックと民族音楽が融合し不思議な世界が作られています。基本はドラム、ベース、ギターで作られていますが、曲によっては各種民族楽器が入り、メロディや歌い方はすっかり民謡風で幻想的な音が広がっています。私の身体が反応するロックのノリとはちょっと違うのですが、コンセプトがはっきりしているので気持ちよく聴くことができます。そしてこの様な独自の音作りも高い演奏技術があってのものでしょう。時折聞かせるプログレの様なアレンジやギターのソロなど本当に上手く、聴いていて思わず引き込まれます。

    中華文芸音像連合出版社出版 竹書文化 JVC唱片 連合制作
    金典音像中心発行
    No. 曲名 編曲
    1 認真(為了所有在愛的女人) 呉桐 李強 輪回again
    2 往事的河流 呉桐 李強 輪回again
    3 花[牛奇]角 呉桐 李強 輪回again
    4 呉桐 趙衛 輪回again
    5 花非花 呉桐 趙衛、呉桐 輪回again
    6 寂寞的太陽 呉桐 趙衛 輪回again
    7 月残花落 摘自元曲
    改編:呉桐、趙衛
    趙衛 輪回again
    8 春天 呉桐 呉桐、趙衛 輪回again
    9 太陽〜
     山歌
    呉桐 趙衛 輪回again
    趙衛 呉桐 呉桐 趙衛 輪回again

    '98.5.9


    《好極了!?》 清醒 (Qing1xing3)

     アルバムタイトル通り、素晴らしいの一言です。私の”つぼ”にぴったり合ってしまいました。イギリスの音なんです。ギターなどはノンエフェクトでシンプルなバンドサウンドに仕上がってます。喩えるならRevolverの頃のBeatlesでしょうか。でも古臭い感じは無くて、歌詞はもちろん中国語ですが、すっかり新しいイギリスのバンドの様です。こんなバンドがまさか中国から出てくるとは思ってもいませんでした。
     歌詞カードに載っていたプロフィールによりますと、'88年に前身となるバンドができ、'91年に正式に結成。'94年には《揺滾九四》というオムニバスに2曲収録されるが、'95年には一切の活動を止めてしまう。その後'96年にアルバムの制作に取り掛かり、今年'97年にめでたく発表となったようです。
     ジャケットのセンスとかも良くて、今までの中国には無かった新鮮さです。しかし何人の中国人がこのカッコ良さを解ってくれるのでしょうか。いや、今の流行を考えると日本人でも解る人は少ないかもしれません。もったいな過ぎる。ブリティッシュロック好きの人は是非聴いてみてください。って言っても日本では手に入らないんだろうな。売れなくても頑張れ〜!

    国際文化交流音像出版社出版発行
    No. 曲名 編曲
    1 好極了!? 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    2 記憶散落了,没有声音 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    3 永遠的一天(LUCIA) 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    4 十月 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    5 黒夜在跳動 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    6 [口黒],我愛[イ尓]! 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    7 収音機人 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    8 旋轉的房子 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    9 口香糖生活 沈黎暉 沈黎暉 清醒
    10 走着入睡 沈黎暉 沈黎暉 清醒

    '98.1.4


    鮑家街43号 12/5ライブ

     12月5日夜、長安大劇院の1階にある天星音楽餐庁にて鮑家街43号のミニライブが行われました。まずはこの天星音楽餐庁ですが、日本のファミリーレストランの様な造りの広東料理レストランで、ステージ(高くなってる訳ではないが)が常設されています。活動の場が限られている中国のロックバンドにとっては貴重な場所かもしれません。
     開演は21時だったのですが、早く着いてしまった私達一行はそこで食事をして待つことにしました。注文が終わり店内をぐるっと見回すと隣りのボックスにどこかで見たことあるような顔が・・・。なんとキーボード担当の杜詠ではないですか(その距離3m)。しばらくするとヴォーカルの汪峰もやって来ました(その距離2m)。客も別に騒ぐわけでもなく、メンバーも何の緊張感も無いように一緒に開演の時間を待っています。私一人でミーハーする訳にもいかないので、仕方なく平静を装って食事をしました。
     21時になりいよいよ開演です。隣りに座っていたメンバー達はそのまま着替えもなくステージへ。1曲めは《我真的需要》、スタジオ録音のテープと同じ音が出てきて感動。ステージ正面で待っていた客は一斉に立ち上がりすこしはライブっぽい雰囲気になってきました。どうやらメンバーの変更があったようで、ギターが歌詞カードに載っている人とは違う人でした。フレーズが単調になりがちでしたが、でもブルージーな感じで悪くはありません。約1時間の演奏で半分ぐらいが新曲でした。この様子ではアルバム1枚分の曲はもう既に出来上がっているのではないでしょうか。早く2枚めが聞きたいものです。
     全体的に見て演奏は悪くないのですが、隣りのお兄さん達のアマチュアバンドが学園祭で演奏しているのを見ているような感じで、ロックバンドのライブとしてはまだまだ発展途上のようです。みんな育ちが良さそうで、しかしロックの場合は不良性も必要で、このバランスが本当難しいんですよね。

    '97.12.7


    《鮑家街43号》 鮑家街43号 (Bao4jia1jie1 43 hao4)

     数少ないロックバンドの中でも特にユニークな鮑家街43号のデビューアルバムです。バンド名からしてユニークですが、これは彼らが在籍していた中央音楽学院の住所です。もともと彼らはこの学校でクラシック音楽の訓練を受けていたのですが、道を踏み外してロックの世界へ入ってしまったと言う訳です。Bluesを基本にした音作りをしていますが、それは今の時代には他に類を見ません。古いバンドに喩えるならDOORS風でしょうか。オルガンの音が入っているのと、経歴から連想する芸術家っぽさから、よけいそう聞こえるのかもしれません。自己に内向する冷たさと外へ爆発する激しさの両面が混在し、不思議な力強さを感じさせます。
     Hard Rockをお手本にしたものが大部分の中国のバンドの中で、このようなBluesを基礎に持つバンドが出てきたことは、これからのロックシーンの幅の広がりを期待させる出来事です。加えて、今のところ崔健の後を継ぐのは彼ら以外にいないと自信を持ってお勧めします。

    北京京文音像公司発行
    No. 曲名 編曲
    1 我真的需要 汪峰 汪峰 (クレジット無し)
    2 小鳥 汪峰 汪峰 (クレジット無し)
    3 李建国 汪峰 汪峰 龍隆 (クレジット無し)
    4 我們該作什麼 汪峰 汪峰 龍隆 (クレジット無し)
    5 夜里 汪峰 汪峰 龍隆 劉剛 (クレジット無し)
    6 没有人要我 汪峰 汪峰 龍隆 (クレジット無し)
    7 追夢 汪峰 汪峰 龍隆 (クレジット無し)
    8 点亮火焔 汪峰 汪峰 龍隆 李斌 (クレジット無し)
    9 我希望 汪峰 汪峰 (クレジット無し)
    10 晩安,北京 汪峰 汪峰 (クレジット無し)

    '97.12.7


    《NO.4》 陳明 (Chen2Ming2)

     今回紹介するのは、アルバムタイトル《NO.4》。 前回の《NO.3》に引き続き、民族音楽のエッセンスを加えた楽曲、編曲が最高です。1曲めの《快楽老家》はシタールが入り、インドまでは行っていないが、奇妙な無国籍感が漂っています。この曲は今年の春から夏にかけてFMでかかりまくっていました。2曲めの《我在飛》は大陸風とでも言えばいいでしょうか、太陽と風と土を感じさせてくれる曲。《NO.3》に入っていた《為[イ尓]》のチベット風もよかったけど、今回のアルバムも民族音楽の香り付け具合が絶妙です。もちろん彼女の歌も文句ありません。

    中国唄片広州公司出版印制発行
    No. 曲名 編曲
    1 快楽老家 浮克 浮克 浮克
    2 我在飛 趙趙 蘇佳 蘇佳
    3 仙楽飄飄 [女尼]南 劉[丹彡] 劉[丹彡]
    4 我是[イ尓]的夢 [女尼]南 劉[丹彡] 郭亮
    5 無憂無慮 呉浜 崔暁 崔暁 浮克
    6 星語 浮克 浮克 浮克
    7 孩子 呉浜 呉浜 崔暁 浮克
    8 弥漫 小妖 暁衛 浮克
    9 万花筒 呉浜 崔暁 崔暁 蘇佳
    10 預感 浮克 暁衛 浮克

    '97.11.29


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