シャコンヌとは?



まずは一言

私にとって、永遠に完成することのないヴァイオリン曲。本当に難しい(スバラシイ!)曲です。


注意!

ここで言う「シャコンヌ」は、ヴィターリ(Tomaso Antonio Vitali)作曲の「シャコンヌ」 ではないので注意して下さい。(実はこれもいい曲)


詳細

J・S・バッハ(Johann Sebastian Bach)作曲、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタと パルティータ」は知っていますか?
「そんな、長い曲名知らないっ!」と今思った方(あなた)の為に少し説明します。
はっきり言って、プロのヴァイオリニストでこの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」をレパートリーに加えていない人はほとんど皆無であろう!(と、思われる)
それほどの大傑作であり、ヴァイオリン音楽の原点を知らしめた名作なのです。
その中の「パルティータ 第2番ニ短調(BWV1004)」はアルマンド、クーラント、サラバンド、ジグー、シャコンヌの5つの楽章からなっているが・・・(おっ、ついに!)
そう、この終楽章がヴァイオリン音楽の金字塔とも言われるあの「シャコンヌ」なのです。
この曲はバッハの最高傑作のひとつであり、そのまま独立した楽曲と見なした方がよいほどの長大なスケールと高い完成度をもった1曲なのです。
分かって頂けました?(サッパリ!?)


難曲!

この曲は単旋楽器であるヴァイオリンを和声的に奏するため、重音の箇所が非常に多くなってます。
旋律を弾きながら同時に伴奏するので、三重音、四重音もザラにあるといった具合です。(キツー!)
その演奏技術の困難さゆえ、長い間埋もれていたほど?(らしい)
また、冒頭小説の和音とリズムをどのように弾くかというだけで、ヴァイオリニストはとんでもなく苦労し、ここだけに大変なエネルギーを使っているといわれます。 (私の場合、楽譜を見て3秒後にはアルペジオ気味に弾いていました、、。)
実際、3つの音は同時には演奏できないので厳密にはアルペジオ気味に響かせることになるのですが、「張力の弱い弓と、駒の低い楽器を使った古楽器では和音が可能だった」等、これにも諸説があるようです。


どんな曲?

まず、はじめ、4小節の楽句がしっとり歌う。
これが、テーマになって次々に変形し変容しながら何回となく繰り返され、壮大な変奏曲を展開していきます!
聞けば、聞くほど精神的深まりを感じていく、すごい曲。
ヴァイオリンを弾く人は、誰でも一度はあこがれる曲。
だまされたと思って、一度聞いて頂きたい一曲。
誰かがこんな事をつぶやいていた。「シャコンヌを聞かずに、墓場に行くのは実に惜しい。」と・・・


フランス・ベルギー・ドイツ合作映画
無伴奏「シャコンヌ」の紹介

無伴奏「シャコンヌ」
《スタッフ》
制作:ルネ・クレイトマン
監督:シャルリー・ヴァン・ダム
脚本:シャルリー・ヴァン・ダム
:ジャン=フランソワ・ゴイエ
音楽監修/演奏:ギドン・クレーメル
バイオリン指導:アレクシス・ガルペリーヌ

《キャスト》
アルマン:リシャール・ベリ
シャルル:フランソワ・ベルレアン
リディア:イネンシュ・デ・メデイロシュ


【見どころ】

何といってもリシャール・ベリの演技!そう、演技なのです!まるで本当に演奏しているかのような、、、
リシャール・ベリはこの映画のためにレッスンを含めて毎日6時間、数ヶ月間練習を続けたそうです。これだけの期間やってもある程度の形にするのは、実際には相当難しいことと思います。彼自身も長い練習期間のうち、2、3回はやめようと思ったそうですが、本当にやり遂げてしまうとは。それもバイオリン協奏曲(ベートーベン)、無伴奏バイオリン・ソナタ第2番(イザイ)、無伴奏パルティータ「シャコンヌ」(バッハ)など難曲ばかり、、、
日本でもたまに俳優がバイオリンを弾くシーンがでてきますが(CM、ドラマなどで)、私の知る限りでは皆、プロの演奏に合わせてでたらめに弾いているものばかりでした。ゆっくりで流れるような簡単な曲であるにもかかわらず、、、少しは見習って欲しいものです。

【聞きどころ】

もちろん「シャコンヌ」(ギドン・クレーメル演奏)。映画の最後で全部聞くことができます。というかシャコンヌの演奏で終わります。まるでこれを聞かせるために作ったような映画でした。

【最後に】

この映画、レンタルビデオショップに置いてあることもあるので気になる方は探してみてはいかがでしょう。
ただ、見るときには映画と思わず、ヴァイオリン演奏を見るんだというくらいの気持ちの方がいいかもしれません。


シャコンヌについてのまともな説明

私の記憶が確かならば(〜の鉄人風)

◇シャコンヌとは・・・
スペインに起源をもつ古い舞曲であり、短い低音を繰り返しながらその上に変奏を築きあげていく一種の変奏曲。

◇バッハのシャコンヌとは・・・
無伴奏ヴァイオリン曲の頂点を飾る傑作。冒頭の4小節に現れる低音の下行テトラコードを主題とみなし、種々の変形を受けながらこの主題が64回現われ、そのたびに上声を連続的に変奏しながら、壮大な建築を作りあげる変奏曲。ニ長調の中間部をもつ3部分形式。

◇無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータとは・・・
ドイツ・バロック音楽最大の巨匠として知られるヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)は、1717年から1723年までの間、アンハルト・ケーテン公レオポルド伯爵家の宮廷楽長を務めていた。そして、この時期のバッハは、それまでのように教会音楽やオルガン曲などを作曲する義務から解放され、そのかわりに器楽曲の作曲を多く求められるようになった。この時期は、俗にケーテン時代などと呼ばれており、ブランデンブルク協奏曲、ヴァイオリン協奏曲をはじめとする各種の協奏曲、平均律クラヴィーア曲集の第1巻、フランス組曲とイギリス組曲、半音階的幻想曲とフーガ、無伴奏チェロ組曲など、バッハの重要な器楽曲が量産された時期にあたっているが、全6曲から成る無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータもやはりこの時期の所産の1つである。一方、この無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータは、たった1台のヴァイオリンのために書かれたものでありながら、和声的にも対位法的にも極めて高度な音楽表現をを可能たらしめており、さらに単なる作曲技法上の見事さだけに留まることなく、ヴァイオリンという楽器の性能や表現の可能性を極限まで追求した画期的な作品となっている。そして、この作品は、バッハが書き残した多くの器楽曲のなかでも、無伴奏チェロ組曲と共に重要な異色の頂点を築きあげている作品であると同時に、ヴァイオリン音楽史上においても同様の位置を確保している傑作中の傑作といっても過言ではない。


[シャコンヌ酒井’s HP ] / シャコンヌとは?