演劇用語集
 
[あ] 【赤毛物】(あかげもの) 日本で演じられている外国製の芝居を言う。やや差別用語的でもあり、あまり頻繁に 使われる言葉ではない。 【揚げ幕】(あげまく) 花道の出入り口の垂れ幕。 【アドリブ】 即興演技のこと。 【粗通し稽古】(あらとおしげいこ) 最初の立ち稽古の際、幕開きから幕切れまで通しで稽古すること。 【有り物】(ありもの) 事前に用意するまでもなく劇場などにある設備等。(特に大道具や小道具として使わ れる物を指す)「いすは有り物で良いね」と言ったら、楽屋のいすを使っちゃおうの 意。 【暗転】(あんてん) 舞台の照明を落とす照明効果。 【暗転幕】(あんてんまく) 暗転の際よく使われる黒幕。 [い] 【板付き】(いたつき) 幕が開いた時などに、すでに舞台上にいる役。 【一杯飾り】(いっぱいかざり) 舞台全部を一つの場面としてセットを組むこと。舞台を組み立てることは「飾る」と 言う。 【イントレ】 高所作業用に、移動できるように作られたやしろのようなもの。舞台で使う演出もよ く見かける。映画「イントレランス」のバビロンのシーンで初めて使われたのがその 名の由来というのは、ウソのような本当の話。 [う] 【ウェル・メイド・プレイ】 脚本構成が巧く、論理的にしっかりした芝居のこと。そういうのは面白いかというと 必ずしもそうとは言えない。意外性にとんだ芝居の方が面白いこともある。 [え] 【エチュード】 練習用のためだけの作品。「エチュード」はフランス語。 英語だと「ロールプレイ」。 日本語では 「想定芝居」。フランスでは 「絵とか音楽の練習用」の言葉です。 【エリスポット】 シャッターを仕込んで、とても細い線が出るようにしてあるスポットライトの一種。 型を入れることでラインの断面を自由に作ることが出来る。つまり、星形のラインな ども作れる。同様な物にITOと言う灯体もある。とても高価である。 エリスポット・・・えり=エリプソイダル(Ellipsoidal)楕円という意味です。 正式名称はエリプソイダルスポットライト(プロファイル(輪郭)スポットライト) [お] 【オーケストラピット】 オペラ等で客席と舞台の間でオーケストラが演奏する場所。(※檜垣伸郎さん提供情報) 【大入り袋】(おおいりぶくろ) お客さんがたくさん入った時に出演者、スタッフ等にくばる祝儀袋。縁起をかつぐために 又、御縁が有りますようにと、5円玉が入っている事が多い。たまに50円や500円が入って いると、もらった方としては嬉しい。 【大道具】(おおどうぐ) 岩、木、建物など、役者が舞台上で道具として使わないもの。どんなに大きくても、 役者が使うならそれは小道具。 【おす】 舞台の進行時間が予定より遅れること。遅くなること。

[か] 【開帳場】(かいちょうば) 舞台上に設置した傾斜。 【かかし】 人形立て。(※石動太一さん提供情報) 【カットアウト】 音響用語の一つ。急に音を止める際に使われる。 【カットイン】 音響用語の一つ。急に音を入れる際に使われる。 【上手】(かみて) 客席から向かって、舞台の右側。 [き] 【消え物】(きえもの) 舞台上で無くなるもの。役者が実際に飲んでしまう飲み物や食べ物。 【戯曲】 (ぎきょく) 上演する目的で書いた演劇の脚本。台本。劇文学。 【キャパ】(capacity) 客席に入れる最大人数のこと。 【キュー】 合図。 [け] 【ゲネプロ】 上演に先立って舞台で行う最終的な稽古。本公演そのままの形で行う。 [こ] 【柿落し】 (こけらおとし) 新築劇場の初興行。 【ころがし】 舞台上に置くよう配置した照明やスピーカーなどのこと。役者が暗転時に蹴るおそれ があるので注意が必要。「そのころがしわらっといて」と言ったら床に置いてある照 明などをかたずけろ、の意である。 【コロス】 @演出の一つ。役者が普通に演じる役でなく、感情のない「台詞を言う生きた風景」になる こと。 Aマイクなどの電源を切っておくこと。また、大道具など動いてはまずいものを、動かない ようにしっかり固定すること。

[さ] 【桟敷】(さじき) 劇場で、板を敷いて土間より高く構えた見物席。 【サス(サスペンションライト)】 本来は上から人物を照らすための照明器具の一種の名称。人物をピンで照らすことが 多いことから、スポットライトの意に転じることもある。その場合もほぼ上から当て る場合のみで、客席後方から当てる場合はやはりスポットライトである。 【サブロク】 3尺×6尺(約90×180センチ)の平台。 [し] 【仕込み】(しこみ) 舞台を芝居の出来る状態に組み上げること。 【下手】(しもて) 客席から向かって、舞台の左側。 【紗幕】(しゃまく) 演劇の舞台などで用いる、薄い生地の幕。照明により、幕の内側の人物などが見えたり消え たりする。 【シュート】 照明の当たり合わせの事。フォーカスとも言われる。 【シーリングライト】 客席の後方より舞台を照らすライト。 【芯】(しん) 舞台上の中心線。 [す] 【スタニスラフスキー】 旧ソビエトの代表的、伝説的演出家。現代演劇の基礎であるスタニスラフスキー・シ ステムという演劇理論と実践方法の創始者。でも、今じゃ名前だけ大ざっぱに知って いれば十分。大きい劇団だと未だに入団試験にその名前は出るという。1938年没 【鼈】(すっぽん) 劇場の本花道のにある切穴。奈落から花道へ役者をせり上がらせるためのもの。 【スポットライト】 照明器具の一つ。部分的に光を集め、一点を照らすことが出来る。 [せ] 【セノグラフィー】 舞台美術。 【迫】(せり) 劇場で、舞台の床の一部を切り抜き、俳優または大道具を奈落からせり上げ またせり下げる機構。せりだし。 【ゼラ(ゼラチンペーパー)】 照明に色を付けるために灯体に入れる、色セロファンのようなシート。番号で色が区 別されている。色セロファンを灯体に入れると燃えてしまうので注意が必要である。 【千秋楽】(せんしゅうらく) 公演の最終日。楽日。 [そ] 【操作棒】(そうさぼう) 照明の当たり合わせで使う長い棒。 【袖】(そで) 次の場面の準備などのため、舞台の左右にある客席から見えない様に作られている場所。 【袖幕】(そでまく) 袖を隠すための幕。 【ソワレ】 夜の公演のこと。

[た] 【立ち稽古】(たちげいこ) 仮に舞台を設定し、役者が動きをつけながら進める稽古。 【たっぱ】 大道具の高さ。もしくは舞台面から天井までの高さ。身長など、高さを指すこと全般 にも使われる。もとは建築用語らしい。劇場の入り口のたっぱもきちんと測っておか ないと、仕込みの時に大道具が入らなくなったりもする。 【ダメ出し】(だめだし) 台本読みなどで悪いところを言っていくこと。 【タン管】(たんかん) 照明用のバトンのない場合用いる鉄の管。 [ち] 【調光】(ちょうこう) 舞台の進行に合わせて照明を変化させる事。 [て] 【天井桟敷】(てんじょうさじき) 舞台から一番遠く、一番安い最後列最上段の席。 [と] 【通し稽古】(とおしげいこ) 幕開きから幕切れまで通しで稽古すること。 【緞帳】(どんちょう) 厚地織物で作られた垂れ幕。刺繍などで絢爛に装飾されている物が多い。 【緞前】(どんまえ) 緞帳より前。

[な] 【ナグリ】 舞台製作の際に使用する金槌の呼び名。 【奈落】(ならく) 劇場で、花道の下や舞台の床下の地下室。回り舞台やせり出しの装置がある。 舞台のした。地獄の意。 [に] 【二重】(にじゅう) 舞台上で使われる台。平台のこと。 【人形建て】(にんぎょうたて) 張物を立てる為の突っかえ棒。

[は] 【場当たり】(ばあたり) 仕込みの確認を目的とした部分的な稽古。通し稽古の前に行われる。 【パーライト(パー管)】 細く光のラインが出るよう工夫して作られた灯体。スモークを焚いた状態で効果が高 い。 【箱馬】(はこうま) 平台を支える為の脚。 【はける】 舞台上から外に出ること。 【バトン】 舞台の上にある照明を吊るす鉄の棒。 【花道】(はなみち) 舞台の延長として、客席まで縦断している道。舞台に向かって左を本花道、右を仮花道と いう。 【バラシ】 終演後、舞台上の物を撤去すること。 【張物】(はりもの) パネル。木で枠を作り、紙または布を張った物。壁や背景に使われる大道具。 【ばる】 たちいち等をテープを貼って分かるようにすること。「ばみる」とも言う。 【パントマイム】 台詞を喋らず、身振りと表情とで演じる演劇。マイムまたはミームともいう。 [ひ] 【引き幕】(ひきまく) 舞台と客席を区切る幕のうち、横に開く種類の幕。歌舞伎などで見る、あれである。 江戸時代は上に開く緞帳幕の舞台は卑しいもの、引き幕は公認三座しか使えない高級 芝居の物とされていた。今では笑天ぐらいでしかお目にかかれない。 【引き枠】(ひきわく) 大道具等を乗せて転換がスムーズに出来るようにした台車の事。(※檜垣伸郎さん提供情報) 【引割】(ひきわり) 大道具を左右に引き込んで、場面を転換させること。 【平台】(ひらだい) 舞台上に段差をつける場合に使われる台。90センチ×180センチがよく使われる。 【ピン】 @舞台上に一人残り演じること。または、ただ一人残った状態。 Aピンスポットの略語。客席の後方から場面の中心人物等を照らす器具。センタースポット、 フォロースポット等とも呼ばれております。 Bピンワイヤレスマイクの事。小さいマイクなので、衣装等で隠す事が簡単です。 [ふ] 【フェードアウト】 音響用語の一つ。徐々に音を止める際に使われる。 【フェードイン】 音響用語の一つ。徐々に音を出す際に使われる。 【舞台】(ぶたい) 役者が芝居を演じるところ。 【舞台監督】(ぶたいかんとく) 実際の舞台でスタッフ、キャストの総指揮を担当する。舞台上の全てをリアルタイムに管理 しているため、この人の言うことは絶対。 【舞台開き】(ぶたいびらき) 新しく設けた舞台を披露し、初めて演技すること。 【舞台面】(ぶたいめん) 舞台の上に現れる情景・場面。 【懐】(ふところ) 舞台両翼にある舞台装置等を格納できるスペース。 【フライヤー】 最近、チラシのことをこう呼ぶ。が、演劇に於いてはやはり「チラシ」が主流。 【フラッドライト】 背景、またはホリゾントの前の床上に置いたり(置き型)道具やバトンに吊って(吊り型) 部分的に照らしたりする便利な道具で200〜1,000Wのタングステン電球またはハロゲン 電球を使用してます。 箱形をしている物を特にボックスライトと呼んでいます。 社団法人日本照明家協会発行『舞台・テレビジョン照明〜基礎編〜』より抜粋 【プロムプター】 立ち稽古の際、役者の台詞忘れや、台詞の間違いをその場で手助けする係。 【フロントライト】 客席の両サイドより舞台を照らすライト。花道の上の方に設置されている。 [ほ] 【ボーダー】 照明や張物を吊るための鉄管。 【ホリゾント】 舞台後方に設置する壁。照明によって背景を効果的に変化させることができる。 【ホリ幕】(ほりまく) ホリゾントの代わりに使われる幕。

[ま] 【前明かり】(まえあかり) 緞帳より前(客席側)から舞台を照らす明かり。フロントライト、シーリングライト、 ピンスポット等が含まれる。 【まく】 舞台の進行時間が予定より早くなること。 【幕】(まく) 演技のない時に舞台の前に垂らす布。または、演技の一段落。 【幕間】(まくあい) 劇場で一幕終わって、次の幕が開くまでの間。芝居の休憩時間。 【幕開き】(まくあき) 芝居で演技の始まること。開幕。 【幕内】(まくうち) 劇場の表側に対して、楽屋内のこと。または役者、楽屋関係者。 【幕切れ】(まくぎれ) 芝居の一段落がついて幕となること。 【マチネ】 昼の公演のこと。 [み] 【見切れ】(みきれ) 舞台袖や、上部の吊りもの等、客席から見えてはいけないものが見える事。 【見功者】(みこうしゃ) よく芝居を観に来る通の客。

ヤラワ
[ゆ] 【雪篭】(ゆきかご) 雪や花吹雪等を降らす為に舞台上部に吊る篭。(※檜垣伸郎さん提供情報) [よ] 【溶明・溶暗】(ようめい・ようあん) 照明のフェイドイン・フェイドアウトのこと。徐々に明るくすることが溶明。その反 対が溶暗。 【読み合わせ】(よみあわせ) 台本を読み合うことのみの練習。 [ら] 【楽日】(らくび) 公演の最終日。千秋楽。 【ランスルー】 通し稽古。 [り] 【リノリウム】(linoleum) 床敷・壁張材料に用いる材質。滑り止めや衝撃吸収の効果があり、舞台の床によく使われ る。 [わ] 【渡り台詞】(わたりぜりふ) 一つづきの台詞を数人に分けて順次に言う台詞。 【わらう】 舞台上の大道具・小道具を撤去すること。



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