◆長編・大阪道中日記 ◆

2003年8月21日〜24日

初日・静岡への道(←やっぱり長い)
話しが長くならないように、簡潔に心掛けて、、、、、いざ、大阪道中記。

一昨年の10月に義姉2夫婦(二人とも晩婚で子供はいない)が
大阪豊中市の西緑丘というところに家を建てた。
この義姉2夫はもともと大阪人であるが、転勤族であるため
各地を転々としており、結婚後彼の実家の近くに土地を購入するも
家を建てられないまま数年がすぎていた。
4年前その義姉2夫が大阪勤務になったのを潮に、家を建てたのである。

家を新築した直後に義母と義姉1は泊まり掛けでお祝に行ったが
うちは受験生を抱えていたし、思うように家族の休みが取れず
再三再四に渡る義姉2の誘いにも答えられず2年が過ぎようとしていた。

この6月に義姉2が同窓会のため帰省してきた時、またも新宅へ誘う義姉2の言葉に
丁度、車を新調したばかりのうちの旦那さんが(←初めてのワンボックスカー)
「新しい車はロングドライブに適してるから、みんなで大阪の義姉2のとこへ行くよ。」
と、今回の大阪行きが決まったのである。
(たぶん、旦那さんは新しい車でどこかへ遠出したかったのだと思う。わはは)
行きは静岡あたりで一泊してのんびり行こうということになった。(全行程3泊4日)

★8月21日(木曜日)

********** カーナビでドライブ **********

いよいよ出発の日。キンタロウを前もって予約してあった
獣医さんのペットホテルへ預けに行き、
旦那さんと私、娘2人の4人で10時に松戸の自宅を出発。
(息子2人は大阪の義姉2夫婦が苦手なのでハナから行く気がなかった)

義母はその日箱根から出て来る姉(89歳)と千葉の妹(75歳)、
その妹の次男夫婦(アメリカ在住だが来日中)と、日本橋で昼食会を予定していたので
その会食後、独り遅れて新幹線で静岡に来る事になっていた。
(そのために静岡駅から徒歩1分のホテルを選んだのだ)
ひとりで旅行したことのない義母のために新幹線の切符を事前に購入。
新幹線の乗り口の説明をし、念のため私の携帯も持たせる。
(もちろん何度も携帯の使い方(受け方とかけ方)も説明し、実際に予行練習もやった。)

さて、松戸の自宅を出発した私達は最初三戸街道から四ツ木インターで首都高に乗り
東名を経て静岡に向かうべく車を走らせていたのだが
大変な混雑で、四ツ木の入り口が通行止めになってしまったので
急遽、ルートを変え、小松川インターから行く事にした。(通常30分を1時間かかった)
東名の入り口までは順調だったが、用賀の料金所を過ぎるとすぐに横浜まで17キロ渋滞。

ジリジリの進みに旦那さんは意外にも御機嫌。
「まあ、急ぐこともないよな。ゆっくり行こうや。それよりこれすごいぞ。」と
新しい車の居住性自慢や初めて導入したカーナビの説明をうれしそうにする。
「これはすぐれものだぜ。行きたい場所の電話番号、もしくは住所を入力するだけで
 目的地まで音声案内してくれるんだ。初めての場所でも道に迷う事はないんだぜ。すごいよなあ。」
(この「カーナビ」がポイント。この後様々な場面で登場。)

厚木を過ぎたあたりから車は流れはじめ、順行に距離をこなす。
途中「海老名」サービスエリアで昼食休憩。
旦那さんと次女はレストランの頼んだメニューがはずれ、半分も食べないで残す。
「運転を変わろうか?」という私の申し出もすげなく却下。
御殿場を過ぎたあたりから天候が怪しくなり、富士山のふもとを通過する時は土砂降り。
楽しみにしていた富士山の雄大な姿は全く拝む事ができなかった。がっかり。

静岡が近付いてくると、いよいよカーナビの出番である。
まずインターの降り口を指示してきた。「次の出口、清水です。」
ん?「清水」?。私が事前にネットで調べた地図によると
もう一つ先の「静岡」出口のほうがはるかに近い。(ほんのちょっと戻る格好になるけど)
ヒデ「ねえ、静岡のほうがいいんじゃないの?そのほうが近いみたいだよ。」
旦那「ナビは清水って言ってるんだから、清水でいいんだよ。これが最短距離のはずだ。」
ヒデ「ふ〜〜ん。でも地図でみると静岡出口のほうがホテルにはずっと近い事になってるんだけどなあ。」
旦那「ヒデ、地図なんかいらないんだよ。ナビがあるんだから。間違いないって!」ちょっと御機嫌斜。
ヒデ「、、、、、まあ、、、いいけど、、、。」
ここで喧嘩するのも大人気ないのでそれ以上は言葉を控えた。

旦那さんがカーナビを信頼するのには訳がある。
彼はとんでもなく方向音痴で地図を読むのが苦手。
それなのにしょっちゅう接待ゴルフで知らない場所に出かける。
私には言わないが、たぶんいつも迷っていたのだろう。
そこへこのカーナビが登場して、彼はこのナビに絶大な恩恵を受けていると思われる。

清水ランプを降り、しばらく一般道を走ったが行けども行けども行きつかない。
ちゃんとカーナビの指示通りに走っているのにである。
おまけに道に迷ってしまった。表示された方向に行ったのだが
そこは高架になっており、上に上らなければいけなかったのに下の則道に入ってしまったのである。
カーナビでは一本の道に表示されていて、上か下かは判らなかったのである。
段々不機嫌になる旦那さんを横目に、地図を取り出したくなる衝動を押さえて
「カーナビだときっと(衛星で)上からだから重なりは判らなかったんだね。」とぽつりつぶやく私。

********** ホテル到着 **********

結局ホテルに着いたのは清水を降りて1時間後。時刻は16時を回ったところ。
(静岡からなら15分のはずだった。)
旦那さんが車を駐車場に入れている間、私がチェックインしたが、義母はまだ来ていないらしい。
食事会は日本橋で12時からだから遅くとも15時に散会、
16時過ぎには静岡に到着するだろうと読んでいた。

駐車場から来た旦那さんが「お母さんはまだ?フロントの人に来たか聞いた?」という。
ヒデ「私がチェックインした時フロントの人はなんにも言ってなかったよ。」
旦那「着いたか聞いてないんだろ?心配じゃないのか?ちゃんと聞いてみろよ。」
ヒデ「普通、先に来てればフロントのひとがチェックインの時に教えてくれるんじゃない?
   『お連れ様がすでにお見えです』とかね。」
旦那「なんでもいいから早く聞いてみろよ!」
なんとなく気分は悪いがここは我慢してフロントに聞いてみる。
案の定、義母らしき人間は来ていないとの事。

今度は義母に持たせた携帯にかけてみる。
が、トンネルの中なのか電波が届かないらしい。
その後も何回かかけてみたが、呼び出し音はするものの出ない。
耳が遠くなっている(←都合のいいときだけ)義母のために呼び出し音を最大にしてある。

なんせ初めての「独り新幹線乗車」なので段々心配になってきた。
「こだま」じゃなくて「ひかり」に乗っちゃったんじゃないだろうなあ。
ホテルの玄関から静岡駅の出口が見えるので、そこに立って眺めていた。
20分くらい経った頃、こちらに向かって歩いて来る義母を発見。
外は土砂降りだったが、表に出て義母に駆け寄る。

ヒデ「いやあ、よかったです。無事に来れて。新幹線は大丈夫でした?」
義母「3時15分発のに乗ったの。小田原まで箱根の姉さんが一緒だったのよ。
   東京に泊まる予定の詩吟の会は先週だったんだって。今回は日帰りだったのよ。」
なんでそれを先に言わない〜〜〜〜?!と思いつつもじっと我慢。(伯母さんの東京泊は義母の推測だった)
ヒデ「途中心配で何回か電話したんですけど、、、聞こえませんでしたか?」
義母「あらそう?全然気が付かなかったわ。それに電話の出かたもわからないし、、、。」
そうでしょう、そうでしょうとも。そんなこったろうと思ってましたよ。(涙)
何時の新幹線に乗るかわかったら、こちらの携帯に電話するようにも頼んであったんですけどねえ。
それも無謀な注文でしたよねえ。

********** 最上階レストランでの食事 **********

ともかく無事に合流でき、旦那さんの機嫌も治ったのでよしとしよう。
その後、義母と娘2人、私達夫婦の2部屋に別れてひと休み。
6時半にホテルの上にある東天紅という中華料理の店に行く事にする。
ほかにもフランス料理や和食の店があったが、中華なら
あまり当たりはずれがないだろうとの判断だった。(東天紅は上野では有名。←行ったことないけど)

がーーーーーっ、はずれた!
というか、、、旦那さんと義母の口には合わなかったのだ。
料理はコースではなくアラカルトで頼んだのだが
最初に出てきた(普段は旦那さんの好物)フカヒレサワースープでいきなりつまづいた。
待ってましたとばかりにスープを口に入れた途端、「ゲホッ!ウエッ!」と旦那さん。
「うっ、、、不味い!こりゃダメだ!臭い!」
私はこのスープがもともと好きではないが残りを食べてみた。そして納得。
トンコツスープの香りがする。旦那さんがもっとも苦手なやつ。

その後に出てきたバンバンジーがまたいけなかった。
普通は蒸し鶏とキュウリの胡麻ダレなのだが、これが鶏ではなくチャーシューだったのだ。
これもまたトンコツのかほり。旦那さんはもとより、義母までが
「な〜に?これ。お肉がブタじゃないの。臭いわねえ。」と手をつけない。次女もダメ。
結局トンコツパイタンの平気な私と長女しか食べれない。
旦那さんと義母が交互に文句を言うので、私は
「すごく美味しいとは言えないけど、まあそれなりなんじゃないですか?」と食べた。

しかし、さすがの私&長女も食べ進むうちに臭いが鼻をつくようになってきた。
チンジャオロース(牛肉とピーマンの細切り炒め)とマーボー豆腐はマシだったようだ。
(両方ともオイスターソースが甘過ぎて私はパス。)鉄板餃子は美味しかった。
でも一度トンコツのかほりに当てられてしまった旦那さんと義母は
ほかの料理にもほとんどハシをつけない。
ホントは揚げ団子をデザートに食べたかったのだが
店を早く出たがっている義母と旦那さんを前にしてとても注文できるものではなかった。
このようにして会話がはずまないまま、お通夜のような食事は終わった。
良かったのは最上階の窓から見える静岡の夜景だけである。(涙)

店を出ると旦那さんが「二度と東天紅には行かない。」とこぼした。
義母もうなずいている。私も気疲れするので二度と行きたくないと思った。
子供達は過去の経験から黙っているのが一番と学習している。(←エライ!)

それから「部屋に戻る前にコーヒーが飲みたい。」という旦那さんに賛成して
みんなで夜の静岡の街を歩いてみることにした。
しかし、地方の街の夜は早い。8時少し前だったのだが飲み屋以外は
ほとんどが店じまいをしている。
駅から2ブロックほどの所に「スターバックス」を見つけた。

普段は「不味い!うちのコーヒーが一番!」と言ってスタバにはほとんど入らない旦那さんも
トンコツ中華料理がよっぽど堪えたのだろう。
「うまい!これで口直しができた!」と喜んでいた。義母も同様。
グルメを自称する旦那さんにとって味なんて相対的なものなのである。わはは。
まあ、なんにせよ2人の機嫌が治って一安心である。

ホテルに戻ると翌日の出発時間を8時に決めてそれぞれの部屋へ。
(朝食は高速インターに向かう途中のファミレスで取ることにした。)
こうして大きなトラブルもなくなんとか初日は終わりを告げた。神様に感謝。

2003年8月21日




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