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スキマは、よく気をつけなければ見過ごしてしまいそうな領域である。ふとした路地、ビルの谷間に忽然と現れるスキマは、不動産として割り切れない端数である。半端なものだから着飾っていないし、あられもない姿をさらしている。雑然としていて、どこか空虚なたたずまいに現代人は郷愁を誘われたりもする。しかし、そんなスキマに意味を探そうとしても「のれんに腕押し」である。スキマは、透明人間のようで、その実体をつかむことが難しい。
僕は、スキマを視覚化させることによって、あいまいなスキマを捉え直してみたい。それが、スキマにのれん(暖簾)をかける「スキマのれん」である。元来、のれんは隙間風を防ぐもの、ある空間を目隠しするものとして使用されてきたもの。建物と建物のスキマに、のれんをかけてみるとどうだろうか。外壁と外壁によって作られた外部のスキマは、のれんによって、内部へとすり替わる。さらに、スキマ風にゆらぐのれんによって普段気にも留めなかったスキマが発見されるだろう。また、スキマがヒューマンスケールでないことにも注目したい。今回はネコの生息するスキマにネコ用の「ミニ・ネコのれん」を設置する。
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