松本ぼんぼんMP3化計画における経緯


 私のように、松本から進学、就職などで県外に出ている人はたくさんいると思います。その中でも松本のことを愛してやまない人たちがいます。私もその一人です、私に関して言えば県外に出るとその気持ちは強いのですが、松本に帰ると特にそうでもありません、県外に出てこそ故郷を思う気持ちが強くなるのでしょうか。

 私の場合、出身を聞かれても長野県とは言いません、長野と言うと長野市のイメージが出てしまうからでしょうか。松本市と長野市は敵対都市です、長野市は特にそう思っていないようです。松本=大阪、長野=東京のような敵対図でしょうか。そのため出身地を答える時は「松本」もしくは「信州」と答えています。松本市民が長野市を敵対視するのは県庁所在地の関係でしょう、長野県の中で一番の都市は松本であるのに長野市に県庁があることがおかしいのです。いくら松本市に空港と日本銀行があっても、県庁のほうが重みがあります。松本市に県庁を持ってくるか、長野県と筑摩県に分割すべきと思う松本市民は多いはずです。似たような問題として長野自動車道の塩尻北インターを松本南インターに改名してほしいと思っている人も私だけではないと思います。他にもスーパーあずさは松本市民だけが乗るべきであって、塩尻市民はあずさに、山梨県民はかいじに乗れなど・・・

 しかし、信濃の國を謳う時は呉越同舟で仲良くしましょう。なぜなら歌詞の中に「松本、伊那、佐久、善光寺」という部分があります、松本が一番最初に謳われると云うことは、一番優れた土地であるからなのです、長野にいたっては一番最後です、しかも長野とすら呼ばれずに善光寺と謳われます。松本市民であることの誇りを感じてください。

 私が進学のために東京へ来てからは、まだインターネットも発達していなかったため、松本の情報を手に入れる機会など皆無でした。市民タイムスを購読すべく問い合わせて見ましたが、東京への配達は無理でした。当時の私にできることといえば、東京を本拠地とする日本ハムファイターズに松商学園からドラフト1位で入団した上田佳範選手をひたすら応援することくらいでした。上田選手が打率3割を達成した年は20回ほどドームに足を運びました。

 インターネットも普及し始め、故郷の情報を得る機会も増えてきました。私が日課である松本に関する情報収集をしていたとき、そのWebサイトを発見したのです。そのWebサイトとはKMAPです、「関東在住 松本出身者のためのページ」と銘打ってあり、私と同じような考えを持つ人たちのたまり場でした。あるとき掲示板で松本ぼんぼんの話題が出ました、だれか音をもっている人はいないのか?という話題です。この件は興味津々でした、というのも、私はこれより数年ほど前にどうしても松本ぼんぼんの音源が欲しくて松本に住む知人に調べてもらったことがありました。レコード店に聞いてもらったところ、市販はされていないので商工会議所に問い合わせて欲しいというものでした。商工会議所に問い合わせるのも恥ずかしいものがあったので、ひらすらインターネットで探していました。テレビ松本のWebサイト内の松本ぼんぼんコーナー内にある松本ぼんぼん歌詞コーナーに何となく入った時のことでした、なんとバックで松本ぼんぼんが流れているのです、全身に鳥肌が立ちました、そしてなんとサウンドファイルのDLができるのです。夢心地でファイルをDLし聴いてみたのですが、それは1番の「どっこいどっこいじんじょ」の手前で終わっているものでした。

 非常に落胆している中、のぶし屋(現・ろっきゅー!)ののぶしさんが実家で発見されたというテープからMP3化をされたのです。またも夢心地でDLしました、しかし前奏4小節が無いのです、しかもクライマックスの「ワーイワーイワーイ」も無いものでした。

 ここまでくると最後の手段で商工会に問い合わせるしか方法が無くなりました。意を決して入手方法を訪ねるメールを打ったのですが、一向に返事が来ません。仕方なく何度も何度もメールを打ちました、諦めかけていた矢先にとうとう返事が来たのです。「テープを発送しました、無料で差し上げます」というものでした。明くる日、速達でテープが届きました。夢心地で開封すると、ずいぶんとくたびれたケースにくたびれたテープが入っていました。この時点で一抹の不安がありました、商工会のHPにも書いてあるのですが、商工会は松本ぼんぼん参加団体に練習テープを貸し出しているのです。私は中学の時に松本ぼんぼんに参加しているので練習テープの内容を知っています、それは本番同様にエンドレス形式で1番から4番を何度もループしたあとにワーイワーイワーイで終わるものです。意を決してテープを再生してみたところ、まぎれもなく練習テープでした・・・

 数十分の落胆の後、編集して1曲に仕上げることにしました。テープをパソコンに録音し、最後のワーイワーイワーイを編集で合成しています、そのためつながりにぎこちなさがあります。音源が劣化したテープのため、音質が良好とは言えません、いちおうイコライズ処理はしてありますが。

 このようにして現在公開している松本ぼんぼんMP3が完成しました、これは始まりにすぎません、さらなる探求が始まります。 2002/9/28

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