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いかにもな特撮映画

 



ミカドロイド


1991年
日本映画


監督:
原口智生
出演:
洞口依子
吉田友紀
渥美博
毒蝮三太夫
 


 旧帝国陸軍が極秘裏に作っていた人造人間ジンラ號。
 戦況の逼迫に伴って人造人間計画は中止され、全てを廃棄処分にすべく秘密研究所に憲兵隊が送り込まれた。
 しかし、キチガイ博士伊武雅刀は二人の実験体を逃亡させ、ジンラ號を起動させる。が、結局、秘密研究所は地下に埋没。
 そして現代。
 地下に埋没していたジンラ號が突如起動し、数名の人々を恐怖のドン底に叩き落とす。

 と、思いっ切り『ターミネーター』をパクったストーリーと『ロボコップ』にインスパイアされたようなキャラクターに猿知恵を混入してみましたっていうような映画です。

 日本の特撮にありがちな、主要な登場人物を演じる役者の学芸会レベルの演技が、カメオで出てる名のある役者たちの演技のギャップが素敵です。
 他にも、煙ばっか出て迫力のない銃撃戦(法規制があるのでしょうがないんだが)や、やっつけ&説明不足なストーリーと、違う意味で期待に答えてくれてます。

 ちなみにこの映画の監督の原口智生は平成ガメラシリーズの造形を担当した人で、特技監督の樋口真嗣も平成ガメラシリーズで特技監督を担当しているので、この映画はオタクが作った特撮というわけです。

 ってな訳でこの映画の最大の見所は百二十四式特殊装甲兵ジンラ號でしょう。

装甲   全複合鋼鉄合金
動力   複式直結発動機五型
     蓄電池三号 二次廿一型
射撃兵装 百式改短機関銃(ベ式)
一般兵装 九十八式軍刀
空挺兵装 九十一式落下傘
自爆装置 三式自動発火装置
     五瓩爆弾六個

 と、オタクが作ったらしく、えらく凝った設定です。しかも、このデータを冒頭に字幕で出してくれます。
 制作サイドはどれだけ凝った設定をしたかをみんなに知ってほしかったんでしょう。オタク映画にはよくある事です。

 オールドテイスト満点なジンラ號のデザインはシブさ大爆発で、『ロボコップ』も違う意味で真っ青です。
 ジンラ號の持っている百式改短機関銃(ベ式)と書かれているから何かと思ったら、なんとドイツのベルグマン短機関銃でした。そういえば、旧陸軍がコピーして使ってましたな。
 この映画で使われている百式改は、なんと折り畳み式木製銃床で、しかもシュマイザーMP−40ばりに三十発入りマガジンを二連にした連続給弾システムを使ってます。