
水草の栽培は魚の飼育にくらべて難しい。しかし左の写真中央のアヌビアス-ナナは数ある水草の中でも一番栽培が容易である。と本に書いてあった。これなら楽勝に枯らすことなく維持できるだろうと思い手を出した。確かにCO2の添加無しでも照明が暗くても大丈夫なようだ。しかし環境が良い悪いにかかわらず、成長が大変遅いのが特徴で、これはトリミングの手間が省ける反面、葉の新旧交代が遅いために苔がつきやすい。わが家の水槽のナナも2ヶ月あまりで苔にまみれて見苦しい景観になってしまった。
苔の原因と対策に関しては、多くの本に水質と関連があるかのようにもっともらしく解説されているが、それらのほとんどはハッタリである。基本的に水草にとって良い条件が、苔にとっても良い条件になるので、水草の生長と苔の抑制は背反する難問だ。決め手になる水質管理がないので、少し以前は底砂利の中を富栄養にして水中を貧栄養にするという空想的な説がまかり通っていた。
私は苔取り用のエビの数を調節して苔を管理することにしている。そんなわけで苔にまみれたナナの水槽には、エビを何匹か追加して投入した。すると苔は減少を始め1週間ほどで輝きを取り戻した。写真の右上は水中花で、その先端には光合成の結果放出した酸素の気泡が付いている。
日本の湖沼に自生する河骨は、数ある水草の中で水中葉の美しさはNO.1!半日眺め続けても飽きないぐらい。ただ浮葉を出すようになると水中が暗くなってしまい、景観が損なわれるのが難点。どなたか、浮葉の出現を防ぐ方法を知っていたら、教えてください。
水草といっしょに飼っていた観賞魚。写真はベタのオスがメスを巻き込むように抱きかかえながらの激しい恋愛シーン。左上はオスが水面に作った泡巣。メスはオスの求愛を1年近く拒否し続けた。それでもオスは毎日プロポーズを続け、とうとう1年越しの恋を実らせた。
産卵が終わったあと、オスは、泡巣から時折こぼれ落ちる卵を拾って巣に戻す作業を24時間繰り返すようになった。しかしこれではやがてオスが衰弱死すると判断し、卵を別水槽に移すことにした。コップで卵をすくい出そうとすると、オスは全力で抵抗した。卵が全てコップに入ると、何とオスはコップの中にジャンプして入ってきた。それでも私の手で強引にオスと卵は引き離された。
私の願いとは裏腹に、その3日後オスは遠い世界へ旅立ってしまった。オスの死後、卵は順調に孵化を始めた。私はオスの遺志を受け継ぐべく懸命に生まれた稚魚の世話をした。しかし稚魚は体長6mm前後とあまりに小さく、適当な餌がないなど、私の技術不足でうまく育てられずに、20匹ほどいた稚魚は次々と死亡。そして全滅という無残な結果になった。死んだオスに申し訳がなく、しばらく大きな無力感につつまれた。