「角立て」


ある時、感じた、思った事を掲載しております。
第一回目は展示会で「いい夢」を見た話。
どんな夢か、お読み下さい。
        

写研のPDFと新書体 1998/09/19


 1998/09/12(土)午後にビッグサイトで行われていた「PRINTEK '98」に行って来ました。

 写研さんのブースで「ハヤテ」というコミック編集システムの説明がされていて、これを聞きました。この説明の中に「吹き出しの中にネームを入れ終わったら自動的にPDF出力することもできます。このPDFファイルをインターネットで校正用データとして送信すると、先方では書体も写研の文字のまま、校正することができ校正作業をスムーズに進めることができるのです。」と、非常に興味深いくだりがあったのです。写研さんとPDFの関係にも興味がありましたが、それよりも写研の写植文字がPDFになることにビックリしました。

 私は思いました。MacintoshではPDFの中に2バイトのフォントデータをファイルに含む(組み込む)ことはできない、しかしWindowsではできるそうだ。WindowsならTrueType。販売されている編集システムの中にだけでも、PDFファイルを作るためにTrueTypeフォントデータを入れているのかもしれない。となると、そのうちWindowsマーケットに写研フォントのいくつかがTrueTypeとして発売されるかもしれない。となるとWindowsだけではなく今の印刷システムに不可欠なポストスクリプトフォントをどうしても発売しないわけにはいかないだろう…。
 いよいよ、写研さんもフォントデータを売り出すのか、プロテクトは今までになかったような強固なモノになるのだろう、背に腹は代えられない、などが頭に浮かびました。

係員にくわしい話を求めたところ
「ご存知のように、弊社ではポストスクリプトに移行していません。システムのRIPがPDFを作りますが、これはページデータを吹き出しのネームを含めそのまま画像ファイルに変換します。」といったような内容のお答えでした。
……………早とちりの、お粗末。一瞬いい夢を見ました。

 最近は、写研さんが新しい書体を発売しても、仕事仲間ではほとんど話題になりません(私はデザイナーです)。話題になるところか、デザインを仕事にしている人でもMacintoshのフォントを使うことが多いので、モリサワさんのタイプ1フォントの「新ゴH」が今度発売される情報は知っていても、写研さんの新書体を知らない人は多いと思います。

 ゴナUが発売された頃から写植を使い、仕事をしていますが、私もここ何年かはMacintoshがほとんどで、写植を打つことがあっても部分的にしか使いません。
 写植を使っていた頃は新書体が発表され、写植屋さんが文字盤を入れるとすぐに使ってみたものです。
 最近は明らかに、デザイン、印刷の中で写植の占める重要度が低くなっています。これを裏付けるかのようなディスプレイが写研さんのブースにありました。写植の新書体の紹介パネルがそうでした。B1縦サイズほどのパネルで、これに新書体10書体ほどが印字され紹介されていました。でも、このパネルが一枚ものでなく、丁寧に張り合わせていましたが、A3のモノクロ普通紙出力の貼り合わせなのです。事情があったのでしょうが、あの「写研」の自社新書体の一覧です、見映えはしなくても、普通のパネルで見たいものでした。