雨鳥の木

主人が幼いころ、この付近の森には春から秋までの雨が降る日にだけ悲しげに鳴く鳥がいた。
ホーホー。
白くかすんだ夏の雨が降る日に平野の向こうの栗林で、また秋の雨に濡れた松林の谷間で、
あるときははるか遠くに、またあるときはすぐ近くに、いずこともなく鳥の鳴き声が聞こえた。
--かわいそうに、雨鳥は落ちてくる雨を避けることができなくて、ああやって鳴いているんだよ。
子供の母親は、その声を雨鳥の鳴き声だといった。雨鳥は雨が降っても雨宿りをする巣がない鳥だから
(じつはそれはコノハズクではなかったか)、天気が悪いと、そうやって濡れた体を休ませる場所を探して
雨の中を鳴きながらさまよっているということだった。

李清俊 『南道の人-4 鳥と木』(ハヤカワ文庫『風の丘を越えて』所収、根本理恵訳)より









雨鳥の関心 (順不同)
映画フェリーニ, ジャームッシュ, カウリスマキ, 장선우, 송일곤
言葉英語, 仏語, 独語, 韓国語
電脳HyperTalk, AWK, C++, Delphi
仏教法華経、天台、最澄日蓮日興
経済学マルクス, ゴットル, 福井孝治
その他アドルノ、古墳、吉本隆明、進化論、SGI、IRG
西原理恵子、クリント・イーストウッド、沖縄、フォイルバッハ、などなど