女修丹道

男性中心だった古代中国において、女性の気功法に関する文献は極度に少ない。しかし、男女双修功のように男性が女性を伴って行うことは決して少なくはなかった。房中術の文献は中世に散失したと言われているが、文学や、それを裏づける文献は残っている。

女性のための功法で最も有名なのは断赤龍功法といわれています。

龍というのは生理のことで、生理の時に流される気血の損失を食い止めようという発想です。男性なら射精をしないということになります。

一般的には、女性の卵子は一生の間に400個ということで、それが終わってしまえば生理も止まり、ホルモンも減退するわけです。その結果、更年期障害なども現れ、老化していくわけですが、生理を人為的に断ってしまえば、卵巣には卵子を作る能力が残ったままで、止まっているので、若い状態を維持できるということになります。老化もゆっくりになり、いつまでも若い状態が保てるというわけです。

道教内丹術の目的は不老不死の実現だったことを考えてもわかると思います。実際に、生理を止めて若々しい女性もいますので、やってみたいと思うのは当然です。

 

断赤龍功法の方法

男性は丹田をへその下の気海穴にとることが一般的ですが、女性の場合は胸の中心のだんちゅう穴です。

具体的な方法を女丹功記述から引用してみましょう。

女性は陰性に属しているので、気を養う時には血を先に養います。乳房の間にあるだんちゅう穴を意守して呼吸鍛錬を行い。1年で効果が現れます。血を錬って気に変え、乳房に蓄積していきます。はじめは赤かった生理血は次第に黄色に変わり、黄色から白色変化していきます。最後は経血は気となって全身をめぐり、皮膚に光沢が出て、乳房は締まってきます。

朝起きたらまず、叩歯を7回行い、鳴天鼓7回行う。鳴天鼓は両手を左右の耳の上にあて、中指の上に人差し指をのせてはじき、頭を叩くこと。

両手で乳房を36回按摩し、腰を前後左右に各7回ねじる。唾液を9回にわけて飲み込み、意念でへそ下の関元穴に送り込む。会陰のつぼ(肛門と陰部の中間点)から尾閭まで到達させる。

長く練功した後、内気が発動したら、背骨にそって督脈を上昇、命門、挟背、後頭部の玉枕関から、百会の泥丸宮へいたる。しばらくとどまったら、鼻先から人中穴へ、このとき、舌先は必ず、上の歯茎につけて、唾液と一緒に、のどを下がり、だんちゅう、気海、関元まで通し、任脈と督脈を1周させる。これを小周天という。

会陰穴から気がもれないように、片足のかかとを会陰につけて、別の足を膝上にのせて半伽趺坐を行う。

正座の場合は、両膝を開いて足の裏の上にすわる。

任脈と督脈が通行した後、いよいよ絶赤龍功法に入る。

         督脈

     

小周天を7回繰り返した後に、両手で両乳房を7回按摩。両手で腰を挟んで、前後左右に7回づつねじる。右手で強く尾閭穴をこすり、会陰穴に内気を導き、督脈に気を上昇させ、泥丸宮からだんちゅうにさがったところで、左の乳房に気をいれ、とどめたままで36回にわけてつばを飲み込む。同様に左手で尾閭穴、右の乳房に気をとどめて行う。このようにして毎日行うと、月経は次第に消えていく。

生理を取り戻し、乳房も柔軟にするためには、叩歯7回、鳴天鼓24回、呼吸調整を9呼吸したあと、体をまっすぐにして30分間親指を乳頭にあて、指圧しながら呼吸をゆっくり静かに整えていく。その後、両手で乳房を120回回しもみする。毎日このようにしていると戻ってくる。

 

河車逆運法

 

この方法でも断赤龍ができる。半伽趺坐、結伽趺坐、正座などで、目を閉じ、両乳の中心、だんちゅう穴を丹田として意守する。両手を交差して両乳房を360回まわしもみし、乳房が熱くなってくるのを待つ。次第に会陰が熱を持ち、子宮も発熱、関元と気海に陽気がみなぎる。このとき呼吸は吐く息よりも吸う息を多くし、24呼吸、長く静かな呼吸を続ける。このようにして真気が旺盛となり陽気によって、経血が自然になくなる。

練功の間、両手は乳房から離さず、しかし、押さないでだんちゅう穴に意識を置き続ける。乳房が熱くなったときは両手を膝においてもよい。真気が自然に会陰に下がってきたら、小周天を行う。

しかし、言葉で書いたようにやさしいものではなく、偏差もでやすいので、師の指導下で行うようにすること。

女性特有の病気に対しては、だんちゅうを意守する功法があう。また動功を平行しておこなうことによって効果は増す。

最近は子宮内膜炎にかかっているいるケースが多いと報告されているので、こういった功法が見直されてきている。

練功者の体験から

生理痛が激しく11年苦しんだが、子宮内膜腫と診断され、薬を飲み続けたが効果なかった。はじめは座ってやる功法なので足腰が痛くて泣きたいほどだったが、我慢して毎日朝夕2回練功した。息を吸った後に息をとめ、陰部から尾閭、背中をとおり後頭部まで気を運気して、止め、左回転で9回、右回転で6回まわし、ゆっくり息を吐く。吐き終わったら左回転で108回、右回転で72回まわし全身をリラックスする。これを2回繰り返すというものだった。

三ヶ月練功した結果、生理の時に生理血が出ないで、吐くばかりだったので、先生に相談すると心配ないから続けなさいと言われた。次の生理には大きな固まりが出て、そのあと、病院検査ではなんの病気もなしといわれた。

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