一世湖十 老鼠肝

(延宝五1677〜元文三1738七月二七日歿。享年六二)

本姓、森部氏。初め曾根氏、のち深川氏、以後代々、深川氏。のち老鼠(鼠肝・老鼠肝とも)と改号。別号、謙堂・亀休板・露入道・木者庵、天柱庵。鼠肝(上林峰順)門、のち其角門。

 元禄一〇年頃から一三年間上方にあり、其角との生前の交渉は少ないが、秋色から其角点印(半面美人)を伝授して其角座を主宰し、沾徳座を主宰する沾洲と江戸の点者組織を二分した。江戸堺町北道住、のち浅草竹門富士の裏に隠居。妻の花千尼は吏登の姉。代々、山谷宗林寺に葬る。編著、其角七回忌『二のきれ』、同十七回忌『月の鶴』、同二三回忌集、同二五回・秋色七回・花千三回忌『誹太郎』。湖十追善集『跡の祭』(辞世「精霊のあとのまつりとなりにけり」「蜩や蝉の知らざる所まで」)、二世湖十編七回忌『解夏草』。