『ボールパーソン(BP)』マニュアル

 

審友会  

本マニュアルがボールパーソンとして大会に参加する方、およびボールパーソンをトレーニングする方の参考になれば幸いです。ボールパーソンの所定位置、ボール回しなどの図も挿入しました。
「ここは実際と違うのではないか」というようなご意見、アドバイスがあれば事務局までメール(smile_on_the_chair@yahoo.co.jp)いただければ幸いです。改訂版の参考にさせていただきます。
このマニュアルをハードコピーして講習会などに利用することについての事前許可は不要です。ご自由にお使いください。但し、審友会名を削除したり、手を加えて改変したり、電子的に配布したりすることは著作権法違反となりますのでご承知おきください。

(1)一般的注意事項
・集合時間に遅れないこと。
 朝のミーティング時間までに着替えを済ませておく。
・任務は、1マッチ通して入る場合と、一定時間で交替する場合があるので、どのタイプの任務かを確認しておく。
・ボールパーソン(BP)は、ラインアンパイア(LU)と共に行動し、ラインアンパイアのリーダー(クルーリーダー)の指示に従うこともあるので、誰が自分のクルーリーダーかを確認すると共に、BPのクルーメンバーも把握しておく。
・任務についている日は、どのプレーヤーのプレーに対しても拍手をしてはいけません。
・任務終了後でも、プレーヤーにサインを求めたり、記念撮影をしたりしてはいけません。
・体調を整えて大会に臨むのはプレーヤーと同じです。夜更かし、深酒は厳禁です。

(2)コートに入る前
・1マッチごとの交替では、当番コートの進行状況に注意を払い、前の試合終了後、速やかにコートに入場できるように待機する。
・一定時間で交替する場合には、自分の任務時間帯がいつかを確認し、任務につく10分前にはコートサイドで待機する。
・クルーリーダーの指示に従い、エンドチェンジ時に速やかにコートに入場する。
・使用するボール数とボールチェンジゲーム数を確認しておく。入場と同時にボールチェンジをしなければならない場合があるからです。
・コートサイドで待機しているとき、次のゲームのサービスサイドとプレーヤーの名前を把握しておくこと。サービスサイドのBPは、ボールを確保しなければならないからです。

(3)コート上でのレディーポジション(所定の位置)
・コート上でのレディーポジションは、コートの4隅とネットの両側(図1)。
・スコアボードの前やスポンサーの看板(バナー)の前に立たないこと。
・ラリー中はプレーヤーに見えないようにボールを後ろ手に隠しておく。決してポケットにボールを入れてはいけない。
・ネットサイドのBPは、次の2つのケースがあるので、どちらのスタイルかを試合前に確認しておくこと。
a)片ひざをコートにつけてスタンバイする場合
b)起立してスタンバイする場合
 a)の場合でも、ウォームアップ中は起立し、エンドチェンジ時にはプレーヤーズベンチに向かって立ち、プレーヤーからドリンクその他の要求に応える。

ボールパーソンの所定位置



クルー数と配置







(4)ウォームアップ中の位置と動き
1)サービスのとき
・バックサイドのBPは、各プレーヤーのレシーブ位置でボールを拾い、拾ったボールは、自分のサイドのプレーヤーに渡す。

(5)試合中のボールの拾い方と所定位置への戻り
1)ネットサイドのBP(NBP)
・NBPが2名のときは、互いにネットの反対エンドに位置し、ネットにかかったボールをすばやく取れるよう準備する(図2、3)。
 NBPが1名のときは、サーバーサイドのネットサイドに位置する(図4)。
・ファーストサービスがネットし、フォルトとなったボールは、ダッシュして拾う。
 この時拾ったボールは、すぐ流さずに自分で確保しておき、アウトオブプレーになったとき、SBPへ流すこと。
・ネットからそれて、ボールを拾った後、所定のネット位置まで戻れないと判断したときは、コートの4隅のいずれかの位置に立ち、ポイントが終了した後、速やかに元に戻る。
・所定外の位置に立ち止ったり、しゃがんだりしない(図1の×印)。
・アウトオブプレーとなってネットにかかったボールも同様にダッシュして拾う。
・決してスタートダッシュをためらってはならない。
互いに躊躇したばかりにボールがそのまま放置され、プレーの再開に支障をきたしてしまうのは最も良くないケースの一つ。
複数のBPが同時にダッシュするほうがはるかに良い。

2)サーバーサイドのBP(SBP)、レシーバーサイドのBP(RBP)
・SBPは、ボールを3球ずつ持てるようにする。
・アウトオブプレーとなったらダッシュしてボールを拾う。
・ボールを拾ったら、拾う前以上のダッシュで所定位置に戻り、直ちにレディの姿勢をとる。
 ボールを拾った後、元の位置に戻れないと判断したときは、最も近い所定の位置に立つ。
・所定外の位置に立ち止ったり、しゃがんだりしない(図1の×印)。
    ・フェンスを越えたボール、植え込みに入ったボールも、チェアアンパイアとアイコンタクトを交わして拾いにいくこと。
 見つからないときは、ロストボールであることをチェアアンパイアに合図して判断を仰ぐこと。
・植え込みに入ったりしたボールが水で濡れたときも、その旨をチェアアンパイアに報告する。

    

(6)ボールの回し方
・プレーヤーの試合のリズムを崩さないよう充分に配慮すること(無駄な動きをしないこと)。
・サーバーがサービス体勢に入り、サービスを始めようとしたときは、ボールを流さないこと。
・ファーストサービスとセカンドサービスの間で、ボールは流さないこと。
・ポイント間のリズムを崩さないよう、送りそびれたら無理して送らない。
・基本的には、ボールを転がしてレシーバーサイドからサーバーサイドへボールを流す。
・ネットサイドのBP(NBP)がいるときは、NBPを中継して送る。
(大会によっては、ワンバウンドさせて流してもよいという場合もあるので、試合前にチーフオブアンパイアに確認しておくこと)

基本的なボールの流れ
・コートを斜めにクロスしてボールを流さない(図9)。
・タイブレークでは、1,2ポイントでサービスサイドが変わるので、BP各自がポイントを把握していること。





1)ネットサイドのBP
・NBPは、運動量も多く、最もゲームの進行を把握していなければならないので、経験者を充てる。
・RBPとSBPの中継として、絶えず両方の動きを見ていること。
・対角方向にいるRBPがボールを持っていることを確認したら、中継のためネットの反対サイドへ走る(図7)。
・中継したボールをサーバーサイドに流す際には、SBPとアイコンタクトをとり、SBPの確認をとって流す。
・SBPが経験あるBPであれば、そのSBPがサーバーにボールをトスしたのを見たと同時に流すことが好ましい。
・流すのが遅れ、SBPの手元にボールがないと、サーバーはNBPの方を向いてボールを要求するので、そのときには直接、サーバーにトスしてよい(図8)。

2)レシーバーサイドのBP
・ボールを手に持っているときは、拾いに走る前にボールをNBPへ流すこと(図9)。
・ボールを拾ったら素早くNBPに流す。
・中継場所にNBPがいないときには、NBPが走ってくるタイミングを見計らってボールを流す(BP3人制などNBPが1人のときは、NBPサイドに走ってボールを流すことも臨機応変に)。
・NBPが1人の場合には、直接、SBPへ流したりしてもよい(RBPからSBPへ直接流す場合には、審判台やネットポストなどにぶつからないよう注意する)(図8)。

3)サーバーサイドのBP
・サーバーにボールを渡す(トス)と同時にNBPからボールが送られてくるので、それにも気を配る(NBPは、ボールを送ろうとするSBPがプレーヤーにトスしようとしているときは、トスを確認し、アイコンタクトをとってから流す)。
・NBPからボールが送られてくる前にもう一人のSBPとアイコンタクトで確認しあいながら(横に)ボールを渡す(BP6人制の場合)。
・エンドチェンジでないときのサービスチェンジでは、アウトオブプレー(ゲーム)になるやいなや、素早く反対エンドのBPにボールを流す(ゲームの進行に注意をはらう)。
次のゲームでは、SBPはRBPとなり、RBPはSBPとなる。

(7)プレーヤー(サーバー)にボールを渡すには
・ゲームが始まる前に、すべてのボールをサーバーサイドに集める。
・サーバーにボールを渡すとき、ボールを持っている手を真上に上げ、ワンバウンドで受け取れるように送る。
・ボールを持っていないときは、腰のあたりで手の平をサーバーに見えるように示す(1球しか持っていないときは、上にボールを掲げていない方の手のひらをサーバーに見せて1球しかないことを示す)。 ・サーバーによっては1球ずつ要求する場合もあるので、そのプレーヤーのくせを早目に見抜くこと。
・時には、3〜4個のボールを手に取って2個を選ぶ場合があるので、要求されたときは、サーバーが2個のボールを持っていても求めに応じ、サーバーにボールをトスして返されたボールを受け取る。
サーバーが返してきたボールは、脇にはさみ、渡さない。

(8)ボールチェンジ
・ボールチェンジは、通常、7/9または9/11となるので、試合前に確認しておく。
 (例:7/9では、最初は、7ゲーム目終了後にボールチェンジを行い、その後は、9ゲーム目終了後ごとに行う)。
・いつボールチェンジになるか把握しておき、ボールチェンジとなるゲームが終了したら直ちに、使用していたボールを持って主審台にダッシュする。ボールチェンジはNBPが中心になって行なう。
・タイブレークゲームの直前では、ボールチェンジはしない(この場合、次のセットの第1ゲーム終了後にボールチェンジとなる)。
・エンドチェンジではないときのボールチェンジはとりわけ素早く行う。
 ボールチェンジとなるゲームの1〜3ゲーム前のエンドチェンジ時に缶を開け、チェアアンパイア(ネットアンパイアがいるときはネットアンパイア)のチェックを受けて準備しておく。
・ロストボールのときは、ユーズドボールを補充することもあるので、ニューボールを補充するのか(ボールチェンジ後、2ゲーム以内でのロストボールは、ニューボールが補充される)、ユーズドボールを補充するのかチェアアンパイアに確認する。

(9)コミュニケーション
1)チェアアンパイアとのコミュニケーション
・試合中はボールのフォローに集中するのはもちろんであるが、エンドチェンジ時にはチェアアンパイアと目を交わし(アイコンタクト)、チェアアンパイアから何らかの合図があればそれに従う。
・チェアアンパイアからボールチェンジの指示があったら、まず使用していたボールすべてを回収し、SBPがニューボールを持って所定位置にダッシュして戻る(偶数ゲームのときは、先にプレーヤーにボールを渡すこともある)。
・トイレットブレーク等でプレーヤーがチェアアンパイアの許可によりコートを離れる際には、チェアアンパイアの指示によりプレーヤーに同行し、コーチングなどが行われないかどうかチェックする役目を与えられることもある(大抵は、ラインアンパイアに依頼することが多い)。
 同行し、コーチング違反などがあれば、その旨をチェアアンパイアに報告する。
・その他、コート外にいるレフェリーなどへの伝令を命じられることもある。

2)BP同士のコミュニケーション
・特に、ボール回しのときなどは、BP同士のアイコンタクトが重要。
・SBP(またはBPクルーリーダー)のサインや指示にたえず注意を払い、見逃さないこと。

(10)スコアパーソンも兼ねるとき
・試合開始前にチェアアンパイアからスコアボードにプレーヤーのネームプレートを入れるよう指示されることがあるが、上下のプレーヤー名を確認して入れる(ドロー番号の小さいプレーヤーが上となる)。
・ゲーム進行に注意を払い、「Game」とアナウンスされたら速やかにスコアを変える。
・どちらのプレーヤーがゲームを取ったかわからないときは、必ずチェアアンパイアにアイコンタクトとジェスチュアで確認する。

(11)試合中の注意事項
・確実にアウトとなるようなボールでもフェンスや地面に触れるまではボールをキャッチしないこと。
・暑いときは、試合中でも大会本部から水などドリンク類が提供されることもあるのでエンドチェンジに適宜、補給すること。また、気分が悪くなったときは、速やかにチェアアンパイアに申し出ること。
・ミスをしても顔に出さない。
・試合中、プレーヤーからタオルを預かったときは、プレーの妨げにならない場所に置いておく。フェンスにかけたり、椅子にかけないで、なるべく下に置くこと。
 タオルの受け渡しにはたえずBPの方から歩み寄る。コートエンドに置いたタオルをエンドチェンジ時に置き忘れてプレーヤーズベンチに向かったときは、タオルを届ける。
・試合中、どうしてもトイレに行かざるを得なくなった場合には、できるだけエンドチェンジまで待ってからチェアアンパイアの許可をとって行く。
・雨などで一時中断するときは、使用していたボールを回収し、チェアアンパイアの指示を仰ぐ。

(12)試合終了後
・試合ボールをすべて回収する。
・プレーヤーがコートを去るまでその場で起立し、プレーヤーが退場した後、チーフオブアンパイアまたはラインアンパイアのクルーリーダーの合図でコートを離れる。
 一定時間毎に交替する場合には、試合終了後もその場で待機することが多いので注意すること。
・次の任務を確認した後、休憩する。
・休憩中に担当外のコートの試合を観戦するような時は、クルーメンバーにその旨を連絡してから出かけること(任務時間を確認し、忘れないように)。



org.1995/4/1 rev.4 2000/10/24


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