黒の章

そんなの、そこかしこにごろごろしてらー


 「黒の章」それは、人気漫画「幽々白書」に出てくる、人間の悪の部分だけをピックアップしたビデオだ。恐らくナチスドイツのアウシュビッツや、旧日本軍の731部隊などをイメージしたものと思われる。マンガの中のキャラ、仙水は「黒の章」を見た後、人間皆死すべしとなり、妖怪を呼び寄せようとはかった。
 結局、人間だってまだまだ捨てたもんじゃないんだ。いい奴だっているんだ。みたいな展開だったけど。僕が勝手に思うに、やっぱ作者も仙水と同じ心境なのだろう。でもまさか皆殺しにできるわけないし。自分だって人間として生きている。その理由として人間て、いい奴もいれば悪い奴もいる、みたいなことでっちあげたのだろう。
 今日もTVのニュースで黒の章が流れてたよ。「ユーゴの空爆で一般人が巻き込まれたようです」。・・・「地下水道に小犬転落、大救出劇!!」。戦争してる人「悪い奴」、小犬助けた人「いい奴」・・・か。
いいねー、分かり易くって。でもオイラはこれがわかんねーんだよなー。どっちも同じ人間じゃん。今日この瞬間、世界のどっかで人間の命がこともなげに奪われている。これは事実だ真実だ。この現実と対峙せず、見て見ぬふりして,子犬の命を愁う。小犬がどうでもいいとは言ってない。ただ、毎日人間のエサとなるべく殺されている牛や豚の立場は・・・。
僕は現実を真実を見据える。そうするとどんどん黒の章が目に映るようになる。人間皆死すべし。僕は弱い仙水だ。弱い仙水はどうすればいい。他を消せないなら、自分が消えればいい、結果は同じだろうて。